「中学受験をやめた後悔とは?決断前に知っておくべき本当の話
中学受験を始めてみたけれど、「このままでいいのかな」「本当に続けるべき?」と悩む瞬間は、どのご家庭にもあると思います。そして、中には勇気を出して「中学受験をやめる」という選択をする家庭もあります。
でも、やめてからのほうがずっとモヤモヤして、「これでよかったのか」と思い悩むという声も少なくありません。中学受験は始めるのも覚悟、やめるのもまた覚悟が必要です。



私は、実際には中学受験をやめた経験はありませんが、次女・三女たちの取り組みを見ていて、「このまま続ける意味があるのか」と迷う瞬間は確かにあります。だからこそ、もし途中でやめるなら、どんな後悔が起き得るのかを徹底的に調べておきたいと思いました。この記事で、迷いの中にいる方にとって、納得のいく判断ができるきっかけとなればうれしいです。
やめた後に「後悔」してしまう理由
「中学受験をやめたあと」の葛藤は意外と大きい
中学受験をやめた直後は、「これで自由になれる」とホッとした気持ちになる人が多いようです。しかし時間が経つにつれて、「周囲の子は受験勉強を続けている」「あのまま続けていればどうなったんだろう」といった後ろ髪を引かれるような感情が出てくるのも事実です。
私自身も、「このまま中学受験を続けてもしんどいだけでは?」と思い、やめる選択肢を真剣に考えたこともありました。でも、きっとやめたあとも「本当にやめてよかったのか」とずっと悩んでいた気がします。
成績が上がり始めた時期と重なった
中学受験では、5年後半〜6年春に急激に成績が伸びる子がいます。そこまでが苦しいだけに、その前にやめてしまったことで「あと少し続けていれば」と悔しさが残るケースもあるのです。
本人の「やる気」が芽生えたのが後だった
「子どもがようやく自分の意志で頑張ろうと思い始めたころにやめてしまった」ケースでは、親の判断に対する自責の念が残りやすくなります。子どもの変化に気づけなかった、という後悔は深いものです。
「やめてよかった」という声も確かにある
家庭に笑顔が戻ったという実感
中学受験は、子どもだけでなく家庭全体が疲弊しやすいものです。特に、親が毎日イライラしたり、子どもが泣きながら机に向かったり…そうした状況に限界を感じて撤退した家庭では、「本来の家族の姿に戻れた」と感じる人も多いようです。
公立中+高校受験で良い結果を得た
高校受験を軸に切り替えて成功したケースもあります。中学受験では届かなかったような難関校に、高校で合格できたという話も耳にします。
このように「受験する時期が違えば、子どもに合った準備ができる」と考えれば、中学受験をやめたことが必ずしも失敗ではないと感じられることもあるのです。
遊びや趣味に没頭できた
中学受験をやめたことで、「今しかできないこと」を体験できたという意見もあります。キャンプやスポーツ、音楽など、受験では得られなかった経験ができたことに感謝している家庭もあります。
やめるときに考えておきたい3つの視点
「今の状態が継続可能か」を冷静に見る
感情的になっているときは、冷静な判断が難しいものです。1週間だけ時間を取って状況を見つめ直す期間をつくるのも良いかもしれません。
例えば、「模試の結果で子どもと喧嘩になり、『もう無理かも』と感じたとき、一度1週間だけ何も勉強しない期間を取り、その間に気持ちが整理され、『続けてみたい』という子どもの声を引き出せた」ということが考えられます。
子どもが「本当にやめたい」のか
子どもは一時の感情で「もうやだ」と言うこともあります。でもその奥にあるのは「できない悔しさ」「親に怒られる不安」かもしれません。本人の本音にしっかり耳を傾けることが大切です。
やめた後のルートが明確か
中学受験をやめたあと、「どうするのか」が不明確だと、空白の時間だけが残ってしまいます。通う中学校の学力、地域の環境、将来の進路選択など、次の道筋が見えているかを確認することがポイントです。
やめた後も迷いが続くなら
比較対象が多すぎるとつらくなる
受験を続けている友達や、有名校に合格した知り合いを見ると、どうしても「自分の選択が間違っていたのでは」と感じやすくなります。
でも、家庭の状況や子どもの個性はそれぞれ違います。他人と比較せず、「自分たちの選択に意味があったかどうか」で振り返る視点が必要です。
やめて「よかったこと」を書き出す
迷いが出たときは、やめたことで得られたことをリストにするのがおすすめです。「家族で話す時間が増えた」「旅行に行けた」「表情が明るくなった」など、プラスの側面を可視化することで、自信を取り戻せることがあります。
まとめ
中学受験をやめたあとに「後悔」するかどうかは、その判断が本当に納得のいくものだったかどうかに尽きると思います。
やめることは「逃げ」ではありません。家庭の状況や子どもの未来を見据えた「戦略的な選択」であることもあるのです。
一方で、やめた後にも迷いや未練が残るケースがあることは事実です。特に、「あと半年で伸びたかもしれない」「本人がやる気になってきた直後だった」というタイミングでの撤退は、時間が経ってから心に引っかかりやすくなるのも確かです。
私たち保護者ができることは、「今この瞬間の苦しさ」だけでなく、「1年後、3年後、10年後の自分と子どもがこの選択をどう思うか」を想像して決断することだと思います。
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