無料で試せる中学受験模試を徹底比較|四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーなど
中学受験を検討する保護者にとって、「無料模試」はコストを抑えて現時点の学力や志望校への位置を確認できる貴重な機会です。



四谷大塚、日能研、早稲田アカデミー、TOMASの無料公開模試を比較(SAPIXには無料模試がなく、今回は取り上げておりません)し、効果的な受け方と活用法をご紹介します。
私の場合は娘が低学年のときも早稲アカに通塾を初めた後の高学年でも無料模試を活用し、その後の学習計画を大きく見直し続けました。
模試の選び方:無料模試をどう活用するか
四谷大塚 全国統一小学生テスト(全統小)
- 対象:年長~小6
- 実施時期:6月・11月(年2回)
- 特徴:1学年あたり2万人以上が参加する国内最大規模の公開模試。全国レベルでの偏差値や学力順位を把握可能。
- メリット:受験料無料、解説授業・成績表が詳細、全国比較可能。
- 留意点:低学年(年長・小1〜3)は内容が難しく感じることもあります。
日能研 全国テスト
- 対象:小1〜小6
- 特徴:日能研塾外生が受験し、無料で受験可能。
- メリット:比較的易しめで、少し考えると解ける問題が多いです。績返却が迅速(通常数日)な点も好評です。
早稲田アカデミー(チャレンジテストなど)
- 対象:小1~小3
- 特徴:低学年向けにはチャレンジテスト(年長~小2・小3)、高学年向けには志望校別オープン模試など多彩な無料模試あり。
- メリット:教室で受験可能、偏差値だけでなく思考力や分析力を問う構成。低学年向け模試では学ぶ楽しさを育む狙いがあります。
早稲田アカデミー トップレベル模試
- 対象:小4
- 特徴:国私立最難関中を意識した模試です。特に早稲アカ生でなくても無料で受験できます。
- メリット:偏差値以上に「思考力・応用力」を問う問題構成で、他の模試とは異なる視点で力試しができます。
- 注意点:難易度が高いため、受験にはある程度の準備と心構えが必要です。保護者が目的を整理してから参加を決めると良いと思います。
早稲田アカデミー 学校別ジュニアオープン
- 対象:小5
- 特徴:御三家や早慶などの難関中学校を志望する小5生向けの学校別模試です。無料で受験でき、学校別の出題傾向に合わせたオリジナル問題が出題されます。
- メリット:志望校の出題傾向に沿っているため、小5の段階で学校別対策を意識した実力確認ができる貴重な機会です。
早稲田アカデミー NN志望校別オープン
- 対象:小6
- 特徴:早稲田アカデミーの名物講座「NN(何がなんでも)志望校別特訓」への選抜模試です。成績上位者には講座参加の招待があり、無料模試の形で実施される回もあります。
- メリット:本番入試の出題傾向を踏まえた超実戦的問題構成であり、特にNNに参加したい家庭にとっては登竜門となる模試です。
- 注意点:模試の判定やスコアだけでなく、答案の記述力や考え方まで見られるため、復習や見直しに手間をかける価値があります。
TOMAS 最難関公開模試
- 対象:小3〜小6
- 特徴:無料模試で、筑駒・御三家レベルを目指す生徒に向けた本格的な試験です。成績優秀者には特待制度や入会特典もあり。
- メリット:広い学年で難関校レベルを刺激できる。
模試選びの軸
対象学年別の利用戦略
- 年長・小1~3生には「四谷大塚全統小」や「ワセアカチャレンジテスト」が最適です。初めての模試の場合は、比較的解きやすい「日能研全国テスト」も。いずれも学びの基礎や学習意欲を育てるという意味で、楽しく受けられます。私の娘も主に小2~小3の時に受験して、「思ったよりできた!」と嬉しそうでした。
- 小4生なら引き続き「四谷大塚全統小」、腕に覚えがあれば「早稲アカトップレベル模試」が挑戦的で実力測定に適しつつ無料。思考力が試され、親子とも目の覚める経験になります。
- 小5〜小6生では「四谷大塚全統小」と「早稲アカジュニアオープン・NNオープン」を組み合わせて全国位置と志望校判定を併用するのが有効です。
無料模試を受ける前の準備
模試後の対策につなげるために、事前に試験時間や持ち物を確認し、本番形式に慣れておきましょう。低学年でも緊張や集中力の練習になります。解説授業・成績返却の内容を受け取ることを前提に親子で見直すことも大切です。
結果の見方と活用方法
- 偏差値だけに一喜一憂せず、苦手単元や時間配分の課題をチェック。
- 模試によっては志望校判定や受験者母集団との比較データが出るため、それに沿った学習プランを組むと効果的です。
- TOMASや早稲アカなどは成績優秀者向けの特典制度を設けているため、結果によって次の選択肢も広がる可能性があります。
低学年ならではの心構え
- 低学年のうちは、無理せず楽しく挑戦できる機会に留めることが重要。思考系模試の雰囲気を体験する程度でも、大きな刺激になります。
- 一方で、ご褒美も効果的です。娘には、模試直後に「アイス」。これだけで、次の模試をまた受けたいといいます。
塾別比較と活用ポイント
四谷大塚
- 四谷大塚の「全国統一小学生テスト」は参加者数が圧倒的に多く、無料で全国水準を測れる点が最大のメリットです。
早稲田アカデミー
- 早稲田アカデミーは「チャレンジテスト」や「志望校別オープン模試」など、低学年向けから小6志望校判定まで幅広く無料で、内容に応じた使い分けが可能です。
日能研
- 塾の雰囲気といい、あまりガツガツ感がなく、低学年の模試の体験としては、個人的にはとてもおすすめ。難しすぎて子供がイヤになってしまう心配がありません。
TOMAS
- TOMASの「最難関模試」は難関校レベルに挑戦できる点が特徴ですが、あまり知られておらず受験生が少ないのが難。
番外編:SAPIX
- さすがの王者で、無料模試がありません。広告代わりの模試など、必要ないということなのでしょう。
まとめ
これら無料公開模試を戦略的に利用することで、中学受験前の家庭学習や塾選びの判断材料になります。低学年のうちは、負荷をかけすぎず楽しみながら模試を経験し、学びへの興味を自然に広げることが大切です。
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