↓↓中学受験の役立ち記事を「note」で公開中!↓↓

全国統一小学生テスト1年生の考え方

模試

模試

小学校1年生で全国統一小学生テストを受けるかどうかは、思っていた以上に迷いやすいテーマだと思います。無料で受けられると聞くと気になりますし、全国規模のテストという言葉には少し特別感もあります。一方で、「まだ1年生なのに早すぎないかな」「受けたとしても意味があるのかな」「難しすぎて自信をなくさないかな」と、立ち止まりたくなる気持ちも自然なものだと思います。

中学受験の疑問や悩み

 

「1年生で全国統一小学生テストを受ける意味はありますか?」
中学受験の疑問や悩み

 

「受けないと決めても問題はありませんか?」
中学受験の疑問や悩み
「順位や偏差値はどこまで気にしてよいですか?」

私自身、子どもたちが低学年のころは、無料で受けられる模試をいくつか活用していました。早稲田アカデミーのチャレンジテストや冬期学力診断テスト、日能研の全国テスト、そして四谷大塚の全国統一小学生テストも受けたことがあります。低学年の模試というと、つい順位や偏差値に目が行きがちですが、実際に見ていたのはそこだけではありませんでした。むしろ、問題用紙にどんな書き込みをしていたか、途中で考えるのをやめていないか、分からない問題にどう向き合っていたか、そういう「普段の力の出し方」の方をよく見ていたと思います。

低学年の子は、結果がよければもちろん喜びます。わが家でも、順位そのものより「受けに行ったこと」への小さなご褒美として、アイスやお菓子を1個買うようにしていました。受験を特別な緊張の場ではなく、「がんばってきたから今日はここまでで一区切り」と感じられる行事にしたかったからです。1年生のテストでは、まだ本格的な受験勉強の成果を見るというより、外の世界で問題に向き合う経験をどう受け止めるかの方が大きいと感じていました。

全国統一小学生テストは、四谷大塚が実施している全国規模の無料テストで、小学1年生も対象に含まれています。受験料は無料で、会場は四谷大塚の校舎や提携塾などに設定されています。こうした基本情報だけを見ると、「受けやすそう」と感じる一方で、全国規模という言葉の印象が強く、必要以上に重く考えてしまうこともあるかもしれません。

でも、1年生の段階では、「受けるべきか」「受けないと遅れるか」という二択で考えなくてもよいのではないかと思います。大切なのは、何を知りたくて受けるのか、受けた後に何を見たいのかを、家庭の中で少し整理しておくことです。この記事では、1年生がこのテストを受ける意味、難しさの受け止め方、結果の見方、そして受けない判断も含めた考え方を、一保護者の視点で整理していきます。読んだあとに、「うちにとってはこう考えればよさそうだ」と思える軸が一つでも残ればうれしいです。

全国統一小学生テストを1年生で受ける意味はあるのか

「受験の準備」より「外の場で力を出す経験」と考える

1年生でこのテストを受ける意味を考えるとき、まず整理したいのは、中学受験の合否に直結する準備として考えすぎないことだと思います。もちろん、将来中学受験を考えている家庭にとって、こうしたテストは気になる存在です。ただ、1年生の段階で受ける一回のテストが、その後の受験の流れを決めるわけではありません。

むしろ、この時期に大きいのは、家や学校以外の場所で問題に向き合う経験です。知らない会場に行き、初めて会う大人の説明を聞き、時間を区切って問題を解く。大人から見ると当たり前のことでも、1年生の子にとってはそれだけで十分に特別な体験です。学力そのものだけでなく、そういう場にどう反応するかを見る機会にもなると思います。

わが家でも低学年で模試を受けたとき、結果以上に印象に残ったのは「思ったより落ち着いて座れていた」「後半で急に集中が切れていた」「問題が分からなくても最後まで紙に向かっていた」といった様子でした。これは家庭学習だけでは見えにくい部分です。だから、1年生で受ける意味があるかと聞かれたら、私は学力を判定するというより、子どもの今の向き合い方を見る機会としては意味があると思っています。

逆に、「今のうちに実力をはっきり知りたい」「1年生でどのくらい取れれば安心か」といった期待で受けると、少し苦しくなりやすいかもしれません。この時期のテストは、将来を決める材料というより、家庭が子どもの現在地をやわらかく見るためのもの、と考える方が落ち着いて受け止めやすいと思います。

1年生で受けるかどうかは「向いている家庭」と「まだ先でよい家庭」がある

全国統一小学生テストは小学1年生も対象ですし、無料で受けられるので、参加のハードルは比較的低いです。公式案内でも、小学1年生が対象学年に含まれ、無料招待とされています。ただ、受けやすいことと、すべての家庭に今すぐ必要なことは、同じではないと思います。

向いていると感じるのは、たとえば子どもが問題を考えること自体を楽しめるタイプの家庭です。点数よりも「こういう問題もあるんだね」と経験として受け止められるなら、受験後の会話も前向きになりやすいと思います。また、通塾前に外のテストの雰囲気を少し知っておきたい家庭にとっても、無料で試せる機会として使いやすい面があります。

一方で、まだ先でよい家庭もあります。緊張しやすく、慣れない場所だと普段の力が出にくい子もいますし、テストという言葉だけで構えてしまう子もいます。保護者が結果を気にしすぎてしまいそうなときも、無理に受ける必要はないと思います。低学年のテストは、受けたから有利、受けないから不利、というものではありません。

大切なのは、受験すること自体よりも、受けたあとに家庭でどんな空気になるかだと思います。楽しかったねで終われるのか、できなかったことばかりが残るのか。それによって、この時期に受ける意味はかなり変わってきます。だからこそ、1年生で受けるかどうかは、学力ではなく家庭との相性で考えてよいテーマだと感じます。

「早く始めた方が有利」と思い込みすぎない方がよい

低学年の無料テストを見ていると、「早く受けた方が受験に有利なのでは」と感じることがあります。全国規模のテストという言葉も、その気持ちを強めやすいかもしれません。でも、1年生の一回のテストで大きな差がつくわけではありませんし、ここでの結果がそのまま数年後の姿につながるとも限りません。

むしろ気をつけたいのは、低学年のテスト結果を必要以上に先の評価に結びつけてしまうことです。調査メモでも、低学年の成績を過大評価したり、偏差値を将来の受験結果のように受け止めてしまうことがリスクとして挙げられていました。これは本当にそうだと思います。

1年生の時期は、学力の伸び方にも個人差があります。問題を読む力、指示を理解する力、机に向かう体力、書くスピードなど、学習以前の要素も大きく影響します。同じ点数でも、背景はまったく違います。そのため、「早く受けたから安心」「結果がよかったからこのままで大丈夫」と考えるのは危うい面があります。

私は、低学年のテストは「早く始めるため」より、「今の様子を一度見てみるため」に使う方が無理が少ないと思っています。受験を急いで始めるための証明書ではなく、家庭の観察材料として受ける。そのくらいの距離感が、1年生には合いやすいのではないでしょうか。

無料で受けられること自体にも意味はある

このテストは受験料が無料なので、初めて外部テストを経験する機会として取り入れやすいのは確かだと思います。公式でも、受験料は無料招待とされています。有料の模試だと、受けた以上は何か成果を求めたくなりがちですが、無料であれば「まずは経験してみる」という位置づけにしやすい面があります。

もちろん、無料だから何でも受ければよいわけではありません。それでも、通塾前の家庭にとって、こうした場は「まだ塾は考えていないけれど、外のテストとはどんなものか少し知ってみたい」ときに使いやすいと思います。会場の雰囲気、受付から受験までの流れ、答案の返却イメージなど、家庭では分かりにくい部分を一度体験できるからです。

低学年のころに無料模試を活用していたとき、わが家では「受けること自体を経験にする」意識がありました。終わった後に小さなご褒美を用意していたのも、その延長です。順位に関係なく一区切りとして気持ちを整える方が、この時期には合っていると感じたからでした。

無料で受けられることの価値は、単に金銭的な負担が少ないというだけではありません。結果を重く背負いすぎずに体験として受け止めやすいことも、この時期の大きな意味だと思います。

1年生にはどのくらい難しいのか

学校のテストと同じ感覚で考えない方がよい

1年生の保護者が気になりやすいのは、やはり難しさだと思います。学校のテストと同じような内容なら受けやすいですが、全国規模のテストと聞くと一気にハードルが高く見えます。実際、このテストは学校の単純な確認テストとは少し違う種類の問題に触れる機会でもあります。調査でも、難易度への不安や、学校レベルとの違いを気にする声が中心的な関心として整理されていました。

特に算数では、計算の速さだけでなく、条件の読み取りや考え方を試すような問題に出会うことがあります。ここで大事なのは、「難しい問題がある=今の学力が足りない」と短く結びつけないことだと思います。学校のテストでは見えにくいタイプの問題に初めて触れれば、戸惑うのは自然です。

低学年の子どもは、問題そのものの難しさだけでなく、長い文章に集中し続けること、設問の意図をつかむこと、見慣れない形式に緊張しないことでも差が出ます。だから、難しそうに見えたとしても、そのすべてを「できる・できない」の一言で整理しない方がよいと思います。

学校のテストの延長ではなく、少し広い世界の問題に触れる場と考えると、受け止めやすくなるのではないでしょうか。

思考力を見る問題は「できない」ではなく「まだ慣れていない」ことも多い

このテストが気になる家庭の中には、「学校の勉強はできているのに、こういうテストでは点が伸びないのでは」と心配する方もいると思います。実際、考えるタイプの問題や、すぐに答えが見えにくい問題が出ると、低学年の子は手が止まりやすいです。

でも、それは必ずしも学力不足ではありません。考え方を試される問題にまだ慣れていないだけのことも多いと思います。学校の授業では、ここまで時間をかけて考える問題に出会う機会が少ないこともありますし、「答えがすぐ出ない問題」に向き合う体験そのものが少ない場合もあります。

わが家でも、低学年の模試では、正解・不正解以上に、どこまで考えていたかを見ていました。問題用紙に途中の線が残っていたり、図を描こうとしていたりすると、それだけでも意味があると感じていました。逆に、分からないからすぐ空欄にしてしまう様子があれば、そこは今後の家庭学習で少し意識したい点になります。

1年生の段階では、「できなかった」で終わらせるより、「どこで止まったのか」「考えようとはしていたか」を見る方が、その子の今の状態をつかみやすいと思います。

点数が低くても、すぐに心配しなくてよい場面は多い

低学年のテストは、どうしても数字がひとり歩きしやすいです。特に全国順位や偏差値が出ると、保護者としては気になってしまいます。ただ、1年生では、点数が低いこと自体より、どうしてそうなったかを見る方が大切だと思います。

たとえば、問題文を最後まで読めていなかった、時間配分が分からなかった、マークや記入の仕方で戸惑った、緊張で焦ってしまった。こうしたことだけでも点数はかなり変わります。逆に、学校でよくできる子でも、会場の雰囲気に飲まれると本来の力が出にくいことがあります。

だから、1年生の時点では点数の高さより、答案の中に普段の様子が出ているかを見る方が、家庭には役立ちやすいと思います。考え方の跡があるか、最後まで取り組もうとしているか、急ぎすぎていないか。そういう点は、結果票だけでは見えない大事な情報です。

数字が気になるのは当然ですが、低学年では「今後どう伸びるか」の幅も大きいです。だからこそ、点数が低かったとしても、すぐに「向いていない」「遅れている」と考えなくてよいことが多いと思います。

難しさより「楽しく終われるか」の方が大事な家庭もある

1年生でこのテストを受ける場合、学力面の難しさだけではなく、受験体験そのものをどう終えるかも大切だと思います。難しい問題があっても、終わったあとに「ちょっと難しかったけど、おもしろい問題もあった」と言えるなら、その体験は前向きに残りやすいです。

反対に、結果の話ばかりになってしまうと、子どもにとっては「テスト=怖いもの」になりやすいかもしれません。低学年のうちは、受験勉強の入口というより、「考えること自体を嫌いにならない」ことの方がずっと大事だと感じます。

その意味で、保護者が難しさをどう受け止めるかは大きいです。全部できなくても当然、初めて見た問題に戸惑っても自然、という前提があるだけで、受験後の空気がかなり変わります。わが家で小さなご褒美を用意していたのも、よい結果だったからではなく、行って取り組んできたこと自体を一区切りにしたかったからでした。

低学年のテストは、点数より「次もまたやってみよう」と思える終わり方が大事な家庭も多いと思います。

\ 決勝大会では「作文」が勝負を分ける!/
全国統一小学生テストの決勝大会では、作文の配点が差をつけます。
親としてどんなサポートができるのか?どこまで関わるか?
経験者でなければ知り得ない「評価基準」「構成パターン」などを、
5回分の実際の課題・成績・講評分析から体系化しました。
上位30人を目指す保護者に役立つ具体策をnoteで公開しています。
https://note.com/zeropapa_juken/n/ne5f74f65d5cb

受ける前に保護者が準備しておきたいこと

「いい点を取るため」ではなく「様子を見るため」と共有しておく

1年生が外部テストを受けるときは、子どもより保護者の方が力んでしまうことがあります。無料で受けられて、全国規模で、順位も出るとなると、どうしても特別な機会に見えやすいからです。でも、事前に家庭で共有しておきたいのは、今回は何かを証明するためではなく、様子を見るための受験だということです。

この前提があると、子どもにも余計なプレッシャーをかけにくくなります。「全部できなくても大丈夫」「分かるところをがんばればいいよ」「どんな問題が出るか見に行こうね」といった声かけの方が、1年生には合いやすいと思います。

もちろん、本人が負けず嫌いで「いい点を取りたい」と思うのは自然です。ただ、そこに大人が結果への期待を重ねすぎると、終わった後の会話が点数中心になってしまいます。そうなると、せっかくの経験が窮屈なものになりやすいです。

受験前の時点で、保護者の中に「今日は状態確認の日」という軸があるだけで、当日の見方もかなり落ち着くと思います。

当日の流れに慣れない年齢だからこそ、生活面の準備が大きい

1年生にとっては、問題の内容以上に、当日の流れそのものが大きな出来事です。早起き、移動、会場到着、受付、着席、開始まで待つ時間。こうした一つひとつが、思った以上に疲れにつながります。公式案内では、1年生も対象で、開始は午前9時予定、終了目安は10時40分とされています。

大人から見ると短い時間でも、1年生には十分長いです。だから、前日は早めに寝る、朝は慌てないようにする、会場までの移動に余裕を持つ、といった生活面の準備がかなり大切だと思います。テスト勉強より、そちらの方が結果に影響することもあります。

また、慣れない場所で緊張しやすい子なら、「知らない場所で問題をやってくるんだよ」と事前に軽く伝えておくだけでも違うかもしれません。必要以上に構えさせる必要はありませんが、まったく何も知らずに行くより、少しだけ見通しがある方が安心しやすいです。

低学年の受験準備は、学習より先に生活と気持ちの準備と考える方が、実際には役に立つことが多いと感じます。

直前に詰め込むより、普段通りで行く方が合いやすい

無料テストとはいえ、受けると決めると、直前に何かやった方がよいのではと思うことがあります。プリントを増やしたり、問題集を急いで進めたりしたくなる気持ちも分かります。でも、1年生では、直前の詰め込みがそのまま結果につながるとは限らないと思います。

むしろ、普段通りの生活と学習の流れを保った方が落ち着きやすいことも多いです。学校の宿題や、家庭でいつもやっている簡単な学習があるなら、それを大きく崩さずに過ごす方が自然です。新しいことを増やしすぎると、本人にとっては「特別な大変な日」に見えてしまうことがあります。

低学年のテストで大事なのは、当日だけ取り繕うことではなく、普段の姿がどのくらい出るかを見ることです。だから、直前対策をやりすぎると、かえって見たいものが見えにくくなることもあります。

1年生なら、あえて「今日はいつも通りでいいよ」と伝えるくらいでちょうどよい家庭も多いのではないでしょうか。今の姿を見るためのテストなら、直前だけ特別にしない方が自然だと思います。

終わった後の言葉を先に決めておくとぶれにくい

テストの後、どんな結果でも子どもに最初に何を言うかは意外と大事だと思います。終わった直後は、本人も疲れていたり、うまくできたか分からなかったりして、感情が不安定なことがあります。そこに「何問できた?」「簡単だった?」とすぐ聞くと、子どもも構えてしまうことがあります。

だから、私は低学年のテストでは、終わったあとにまず言うことをある程度決めておくのがよいと思っています。たとえば、「よく最後までやったね」「知らない場所でがんばったね」「また中身を一緒に見ようね」といった言葉です。これなら、結果がどうであってもぶれにくいです。

わが家で小さなご褒美を用意していたのも、点数に関係なく終わったことを認めるためでした。低学年のうちは、結果で評価するより、「行って取り組んだ経験」を一区切りとして扱う方が、次につながりやすいと感じています。

受験後の第一声は、結果の評価より経験の承認にしておくと、家庭の空気がやわらかくなりやすいと思います。

結果はどう見ればいいのか

順位や偏差値は見るが、そこだけで判断しない

全国規模のテストである以上、順位や偏差値は気になりますし、実際に結果票でもそこが目に入りやすいと思います。調査でも、全国順位や偏差値、結果帳票の見方への関心が強いと整理されていました。ただ、1年生でそれらをどう扱うかはかなり大切です。

私は、数字を見ること自体は悪いことではないと思っています。外の中での目安を知る材料にはなりますし、受けた以上は気になるのが自然です。ただ、その数字をそのまま子どもの将来の力に置き換えないことが大事だと思います。

1年生では、読む力、書く速さ、集中の続き方、会場への慣れなど、学力以外の要素がかなり混ざります。同じ偏差値でも、その背景は一人ひとり違います。だから、「高かったからこのままで大丈夫」「低かったから何か始めないといけない」とすぐに結論づけない方がよいと思います。

数字は見てもよいけれど、数字だけで決めない。この距離感が、低学年では特に大切だと感じます。

結果票より問題用紙の跡の方が分かることも多い

低学年のテストでは、結果票より実物の問題用紙の方が語ってくれることがあります。どこまで読んでいたのか、途中で考えようとした跡があるのか、空欄が多いのか、書き直しが多いのか。そうした部分は、数字だけでは分かりません。

わが家でも、低学年の模試のときは、順位より先に問題用紙の書き込みを見ることがよくありました。普段の力が出せているかを知りたかったからです。たとえば、分からない問題でも何か書こうとしているなら、それは十分前向きな材料です。逆に、知っているはずの問題でも雑に飛ばしているなら、そこには別の課題があります。

1年生は、まだ答案から受け方の癖が見えやすい時期でもあります。線を引いているか、落ち着いて読めているか、考えた跡が残っているか。こうしたところを見ると、家庭学習での声かけの方向も少し見えてきます。

低学年の結果は、点数表より答案の跡の方が役に立つことがある。これは、無料模試を何度か受けた中で強く感じたことでした。

結果がよかったときほど、過大評価しない方が落ち着く

低学年でよい順位が出ると、子どももうれしいですし、保護者も安心します。それ自体はとても自然なことです。喜んでいいと思いますし、がんばった気持ちを一緒に受け止めてあげたいです。

ただ、その一方で気をつけたいのは、1回の結果をそのまま将来の見通しに広げすぎないことです。調査でも、低学年の成績を過大評価することがリスクとして整理されていました。本当にその通りで、1年生の成績は変動も大きいですし、何より学習環境そのものがこれから大きく変わっていきます。

よかった結果は、素直に喜ってよいと思います。でも、そのうえで「今日はよかったね」「こういう問題が得意なんだね」と、その日の結果として受け止める方が、家庭の気持ちは安定しやすいです。「このままいけば大丈夫」と先の安心材料にしすぎると、次に少し崩れたときに反動が大きくなります。

低学年では、よい結果も悪い結果も、「今の一場面」として見るくらいがちょうどよいのではないかと思います。

受験後に決めたいのは「次に何をするか」ではなく「どう見るか」の方かもしれない

テストが終わると、すぐに「次に何を勉強すればいいのか」を考えたくなることがあります。もちろん、必要に応じて見直しをするのは大切です。ただ、1年生では、いきなり対策を増やすことより、今回の結果を家庭でどう見るかを整える方が先のことも多いと思います。

たとえば、「思考力っぽい問題はまだ戸惑いやすい」「時間を意識すると急いでしまう」「外の場所でも意外と落ち着いていた」といった見方です。これは点数を上げるための即効策ではありませんが、今後の家庭学習や次の受験機会を考えるときの材料になります。

すぐに塾を検討するかどうか、問題集を増やすかどうかは、家庭の状況によって違います。1年生の一回のテストでそこまで決めなくてもよい場合も多いと思います。むしろ、「うちの子はこういう場でこういう反応をするんだな」と分かるだけでも十分意味があります。

低学年のテスト後は、対策を急ぐより、子どもの見え方を一つ増やすくらいの考え方が合いやすいと思います。

無料で受けられる模試全体を比較したい場合は、こちらの記事もあわせて整理しやすいと思います。各模試の違いや選び方の感覚がつかみやすい内容です。

無料で試せる中学受験模試を徹底比較|四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーなど
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/practice-exam/chugaku-juken-moshi-muryo-comparison/

受けるか迷ったときの考え方

「受けない」も十分ありえる前向きな判断

全国統一小学生テストは知名度が高く、無料で受けられるため、「受けておいた方がいいのかな」と感じやすいと思います。でも、1年生では、受けない判断も十分前向きです。まだ長時間の外出で疲れやすい、知らない場所が苦手、結果を保護者が気にしすぎてしまいそう、そういう事情があれば、無理に受けなくてもよいと思います。

大切なのは、「受けないと遅れるのでは」と不安だけで決めないことです。低学年のテストは、受けるかどうかより、受けた後にどんな経験として残るかの方が大きいと感じます。もし今はその時期ではないと思うなら、見送ることにも十分意味があります。

通塾前の家庭では、こうした無料テストが入口になりやすい一方で、まだ家庭のペースを整えることの方が優先という場合もあります。外のテストを入れることで生活が慌ただしくなるなら、その負担も無視しない方がよいと思います。

受ける勇気だけでなく、今は受けないと決める落ち着きも、低学年では大事な判断だと思います。

受けるなら、家庭の目的を一つに絞るとぶれにくい

迷った末に受けると決めたなら、目的を一つに絞っておくと受験後の見方がぶれにくいです。たとえば、「外の会場で落ち着いて座れるかを見る」「どんな問題が出るのか知る」「本人が楽しめるか試してみる」といったものです。

ここで目的が増えすぎると、受験後に何をどう見ればよいか分からなくなります。学力も知りたい、順位も気になる、今後の塾選びにも使いたい、と全部を一度に背負うと、1年生のテストとしては少し重くなりすぎるかもしれません。

わが家の低学年期を振り返ると、そのときどきで目的はかなり限定していました。順位を取りに行くというより、「今の様子を見る」「外のテストに触れる」「本人が受けることを嫌がらないかを見る」といった感覚です。そのくらいの方が、受験後の会話も自然でした。

1年生の受験目的は、一つで十分だと思います。目的が絞れていれば、結果の見方も必要以上に広がらずに済みます。

中学受験を考えていても、まだ塾を急がなくてよい家庭は多い

このテストをきっかけに、塾を考えた方がいいのか悩む家庭もあると思います。全国規模のテストを受けると、どうしても周囲のレベルや先取り学習が気になりやすいからです。ただ、1年生では、テストを受けたことと通塾の必要性をすぐに結びつけなくてもよい場合が多いと思います。

もちろん、本人が学ぶことをとても楽しんでいて、家庭でももっと広げたいと感じるなら、低学年向けの講座や教材を検討することはあります。でも、それは焦りからではなく、家庭に合ったペースで考えたいことです。無料テストの結果がよかったから急いで進める、悪かったから遅れを取り戻すために急ぐ、という形は少し落ち着かない気がします。

低学年では、まず「学ぶことを嫌いにならない」「考えることをおもしろがれる」「家庭での学習習慣が少しずつ整う」といった土台の方が大きいです。テストはその様子を見る一場面であって、何かを急いで決めるための合図ではないと思います。

小学生向けの無料模試全体から比較したい場合は、こちらの記事も判断材料になります。今回のテストだけでなく、ほかの選択肢の見え方も整理しやすいです。

小学生の無料模試おすすめ5選
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/practice-exam/shogakusei-moshi-free/

受ける・受けないより「その後に何を残したいか」で考える

最終的には、受けるかどうかの答えは家庭によって違うと思います。同じ1年生でも、落ち着いて楽しめる子もいれば、まだそういう場が負担になりやすい子もいます。保護者がどこまで結果を冷静に見られるかも、家庭ごとにかなり違います。

だから、迷ったときは「受けるべきか」だけでなく、「受けたあとに何を残したいか」で考えると整理しやすいです。経験を残したいのか、様子を見たいのか、楽しく終えたいのか。それとも、今回はまだ家庭のペースを崩さないことを優先したいのか。その視点があると、正解探しになりすぎずに済みます。

1年生の全国統一小学生テストは、受ける家庭にも意味がありますし、見送る家庭にも意味があります。どちらが正しいというより、わが家にとって今よい形はどちらかを考えるテーマなのだと思います。

まとめ

全国統一小学生テストを1年生で受けるかどうかは、学力だけで決めるものではなく、家庭の目的や子どもの性格、受験後の受け止め方まで含めて考えたいテーマだと思います。小学1年生も受験対象で、受験料は無料です。会場は四谷大塚の校舎や提携塾などに設けられています。

ただ、この時期に大切なのは、結果を早い段階の能力判定のように重く見すぎないことです。低学年のテストは、順位や偏差値を見るためだけではなく、外の場でどう力を出すか、考える問題にどう向き合うか、答案にどんな跡が残るかを見る機会でもあります。わが家でも、順位そのものより、問題用紙の書き込みや普段の力の出し方をよく見ていました。

受けるなら、「今の様子を見る」「経験として試してみる」といった目的を一つ持っておくと、結果に振り回されにくくなると思います。反対に、まだその時期ではないと感じるなら、見送る判断も十分前向きです。低学年では、受けたこと自体より、その経験が子どもにどう残るかの方がずっと大きいと感じます。

今のわが家は、何を知りたくて、この機会をどう使いたいのか。この視点があれば、受ける場合も見送る場合も、気持ちが少し整いやすくなるはずです。1年生のテストは、将来を決めるためのものというより、子どもの今の姿を一度やさしく見てみる機会として考えるのが、ちょうどよいのではないかと思います。

\ 「算数×国語」の秘訣をセットにしました /
中学受験は、塾だけでは埋まりにくい「算数の復習の質」と「国語の読解の型」で差がつきます。
この土台が整うと、同じ時間でも理解の深まり方や定着の速さが大きく変わります。
わが家の実例ベースで、まず「算数の復習と国語の読解」を整えたい方向けの2本セットと、さらに学習法そのものといえる「全体の回し方」までまとめて整えたい方向けの3本セットを用意しました。
※単品で揃えるよりセットの方が合計ではお得です。必要なところから選んでいただければと思います。

① まずはここから:2本セット(算数×国語)
迷いやすい「算数の復習」と「国語の読解」を、家庭で回せる形にまとめました。

▼セット内容:「家庭で伸ばす中学受験〈算数×国語〉の土台づくり」
  • 中学受験・算数の成績が劇的に変わる!本気で取り組む「解き直しノート」の全記録(20,000字超)
  • 親が変える。才能ではなく手順で伸ばす中学受験・国語の読解力――「読む力の土台」を家庭で整える――(16,000字超)

▶ 2本セットを見てみる (算数×国語の土台づくり)

② 全体設計までまとめて:3本セット(算数×国語×偏差値アップ)
「毎日やっているのに伸びない…」と感じるときは、努力量ではなく「手順」や「回し方」がズレていることが多いです。

▼セット内容:「中学受験で偏差値を上げる家庭学習3記事セット」
  • 中学受験・算数の成績が劇的に変わる!本気で取り組む「解き直しノート」の全記録(20,000字超)
  • 親が変える。才能ではなく手順で伸ばす中学受験・国語の読解力――「読む力の土台」を家庭で整える――(16,000字超)
  • 1か月で偏差値+10を目指す!中学受験に勝つ家庭がやっている『勝ちパターン』大全(64,000字超)

▶ 3本セットを見てみる (算数×国語+偏差値アップの全体設計)

Twitterで娘への日々の小さなサポートを紹介しています。
@zeropapa_juken を見る(X/Twitter)

以下のリンクから「模試」カテゴリの他の記事を探せます。
カテゴリ「模試」へ

アドバイスや気軽な質問をお待ちしています!
この記事にコメントする

模試

Posted by ぜろパパ