中学受験の宿題が多すぎる?終わらない悩みに親ができる取捨選択と効率化の工夫

塾学習

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中学受験を目指すご家庭では、「宿題の多さ」に頭を抱えることが本当に多いと思います。塾から帰ってきた子どもが「まだこんなにやるの?」とうんざりしている姿を見ると、親としても何が正解なのかわからなくなることがあります。

中学受験の疑問や悩み

 

「中学受験の宿題が終わらず、親としてどこまで手助けするべきなのでしょうか?」
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「講師に宿題の量や内容を相談するのは、失礼にはあたらないのでしょうか?」
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「すべての宿題をやらないと、成績や合格に不利になるのではと不安です…どう考えればよいでしょうか?」

 

特に問題なのは、「宿題が出る背景」を知らないと、ただただ量に振り回されてしまうことです。この記事では、中学受験における宿題の実態と、保護者としてできる効率化の工夫や取捨選択の考え方を、私自身の経験も交えてご紹介します。


宿題の量は講師の裁量で決まることが多い

宿題の基準は「講師の経験」次第

塾の宿題は、担当する講師が「これは必要」と考える内容に基づいて出されるケースが多く、同じ塾・同じ学年でも担当によって大きく差が出ます。ベテラン講師は「これをやれば成績が伸びる」という経験則で課題を出す傾向がありますが、その考え方がすべての子に当てはまるとは限りません。

クラスごとの「最大公約数」で宿題が設定される

多くの塾では、クラス単位で宿題が出されます。つまり、そのクラス内での「平均的な学力層」を想定して設計されているのです。個々の子どもの得意・不得意は考慮されていないため、「簡単すぎる」「難しすぎる」問題が混在しやすいのです。

「やったほうがいい」が「やらねばならない」に変わるリスク

講師としては、「できればここまでやっておいてほしい」という気持ちで出している場合もあります。でも子どもや保護者はそれを「必ずやらなければいけない」と受け止めがち。結果として、非効率で意味のない「宿題消化」に追われる日々になってしまうのです。


「全部やる」は非現実的!取捨選択の視点を持つ

目的に立ち返って「必要な宿題」を選ぶ

すべての宿題を完璧にやる必要はありません。重要なのは「今、何のためにこの勉強をしているのか」を見極めること。例えば、テスト直前なら苦手分野の克服に絞る、週前半は理解優先、後半は演習に切り替えるなど、目的に応じた優先順位が大切です。

「やらない勇気」が親にも必要

私の場合、「4年生のときは、計算問題は予習シリーズではなく市販問題集」「簡単な問題はやらない」「国語の『できれば家で解いといて』はやらない」など、自分たちのペースを意識して宿題を削るようになりました。無断では確執を残すかもしれないので、各講師には、あくまで相談する形で話を持っていきました。娘の場合、この判断は確実に成績にはむしろプラスに働いたと思います。

成績に結びつく「重要宿題」を見極める

宿題の中には、定着度を測るテスト形式の問題や、理解が浅い単元の演習など、成績向上に直結するものがあります。そういった宿題は優先的にやるべきであり、逆に「繰り返しすぎて効果が薄いもの」は見直すべきです。

難しすぎる宿題も無駄の1つですが、案外、簡単すぎる問題を捨てることを見落としがちです。簡単すぎる宿題は正解する可能性も高く、子どもも気持ちよく解くのですが、相応の時間はかかっていることを認識する必要があるかと思います。


宿題を効率化するために親ができるサポート

宿題の「見える化」で全体像を把握

カレンダーやホワイトボードで「何が」「いつまでに」必要かを一覧化するだけで、子どもの混乱はかなり減ります。

我が家では、さらに「今日やること専用棚」を用意して、その日のうちにやることを私が棚に積み重ねておき、子には上から順に取り組んでいってもらえるよう工夫していました。

見直しは「できた/できない」の区別だけでOK

細かい答え合わせに時間をかけるより、ざっくり「理解できたかどうか」でチェックを済ませ、理解不足の単元を後から補うというスタイルの方が効率的です。わかっている問題の解説を読むと有益なこともありますが、本当にすべての問題の解説を熟読していたら、時間がいくらあっても足りません。完璧主義は疲弊の元です。

勉強以外の時間を確保することも「戦略」

子どもには「休む時間」も必要です。脳も体も休ませることで、翌日の勉強効率が明らかに違ってきます。我が家では、長女の場合、睡眠時間として8時間は絶対確保とし、小6の最後まで絶対に崩さない聖域としていました。


「宿題が終わらない…」という不安にどう向き合うか

「やる気がない」のではなく、負荷が高すぎる場合も

宿題が進まないとき、親はつい「怠けてる?」と感じてしまいがちですが、内容や量が子どものキャパを超えている可能性もあります。単元の難易度や問題量を見直すサインかもしれません。

塾の先生と「相談する」姿勢も大事

塾との連携は、実はとても大切です。「宿題の負担が大きすぎて理解が浅くなっている」と伝えるだけでも、宿題量を減らしてくれたり、指導のポイントを教えてもらえることもあります。

「合格=全てやり切る」ではない

中学受験はマラソンです。全宿題を完璧にこなすことが目的ではありません。最終的に合格に結びつく力をどう身につけていくか。その視点を持つことが、ブレない学習方針を保つカギになると思います。


まとめ

中学受験における宿題は、必ずしもすべてをこなす必要はありません。講師の裁量で出される宿題は、子どもにとって「今」必要なものとは限らないからです。量に振り回されず、「目的に合った宿題を選ぶ」「無理なくこなす仕組みを作る」ことが、親にできる最大のサポートだと私は感じています。

宿題が多すぎて悩んでいるご家庭にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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Posted by ぜろパパ