中学受験の塾の面談で絶対聞くべき5つの質問|志望校・成績・家庭でできることも確認!
中学受験を見据えて塾に通わせていると、定期的に「保護者面談」が行われますよね。でも、初めての面談では「何を聞いたらいいのかわからない」という不安を感じる方も多いと思います。けれども、面談は受験戦略を練る貴重なチャンス。うまく活用すれば、お子さんの学習効果を大きく高めることができます。



この記事では、私の実際の経験も踏まえ、中学受験の塾面談で必ず聞いておきたい5つの質問と、その理由を保護者の立場から丁寧に解説します。
塾の保護者面談は「戦略会議」と捉える
塾の面談は、先生との「顔合わせ」ではなく、お子さんの状況を客観的に把握し、志望校合格に向けた対策を一緒に考える場です。私たちが日頃の業務や家庭での夫婦での相談のとき、なにかをしようとして集まる場では、無策で参加することは少ないように思います。
面談では、塾側が把握している成績や学習態度などの情報を共有してくれますが、こちら側も「具体的に何を聞きたいか」を準備しておくことで、面談の質がぐっと上がります。
質問①:今の成績は志望校に届きそうですか?
まず真っ先に確認しておきたいのがこの質問です。「今の偏差値で志望校に合格できる見込みはありますか?」と聞くことで、合格可能性を塾側の目で客観的に評価してもらえます。先生によっては、「あと5ポイントくらい上がると安全圏ですね」といったように、今の位置と合格ラインとの「距離」を示してくれます。
4年生や5年生の面談でも、先生が普段見ている子どもたちの姿から、その後伸びそうかどうかや、失速してしまう可能性があるのかなど、経験からいろいろな視点を加味してアドバイスしてくれたというのが、私の経験でした。
質問②:得意・不得意の教科や単元はどこですか?
模試の点数だけでなく、どの教科・単元に課題があるかを把握することも大切です。塾の先生は、授業内の理解度や演習の提出状況から、お子さんの得意・不得意をよく見ています。「算数の速さが苦手です」「国語の記述が弱いです」といった具体的な指摘をもらえたら、家庭学習での補強ポイントが明確になります。
面談の先生が全部の教科について回答してくれることは少ないと思いますが、面談で他の教科についても聞いておけば、情報共有しておいてもらえるので、後から電話で相談しやすくもなります。例えばうちの子の場合、私は遠慮することなく、気になることをすべて聞くようにしていました。
質問③:今のクラスは本人に合っていますか?
塾には習熟度別のクラス分けがあるところが多いですが、お子さんにそのクラスが本当に合っているかを確認しましょう。「もう少し上のクラスで挑戦した方が伸びるタイプですね」「現状のクラスでも理解がギリギリで、ついていけていない様子です」といったコメントがもらえることがあります。
やっかいなのが、4教科で苦手と得意が顕著な場合です。算数は得意だけど、国語がとても苦手な場合、上のクラスでも算数は問題なくても、国語でついていくのが難しいということが考えられます。本人のやる気を上げ、成績を安定させるためにどうすればよいか、きちんと確認しておくのがよいと思います。
質問④:今の学習ペースで間に合いますか?
毎日どれくらい勉強すればいいのか、今の学習時間で足りているのか?これは多くの保護者が悩むところだと思います。面談では、「1日の勉強時間」「復習に使っている時間」などを伝えたうえで、今の学習ペースが十分かどうかアドバイスをもらいましょう。
もっとも、「勉強時間」については、多ければいいというものでもありません。例えば、「演習量は十分ですが、間違い直しに時間をかけた方がいい」ということもありえます。なるべく家での学習状況を具体的に説明することで、より具体的なアドバイスを貰うことができます。
質問⑤:今後注目すべき講座、模試、イベントはありますか?
塾では年間を通して、講座や模試やイベントを開催していますが、何度聞いてもすべてを把握して覚えておくのは難しいものです。
「この模試は志望校に近い形式なので、受けておくとよいですよ」
「〇月に志望校別対策講座があります」
といった情報を聞いておくと、受験戦略が立てやすくなります。
とくに4年生から5年生、5年生から6年生に変わるタイミングで、講座やイベントが大きく変わりがちです。どの模試・講座に力を入れるか、どこで実力を測るかが重要になります。聞き逃さないようにしたいポイントです。
面談を有意義にする3つのコツ
① 質問メモを事前に用意
面談時間は限られています。事前に聞きたいことをメモしておくことで、慌てず本題に集中できます。また、先生に聞かれたときに、家での状況をきちんと説明できるようになっているのが望ましいですね。
② 冷静に受け止める姿勢が大切
成績の話になるとつい感情的になりがちですが、先生と「共に考える姿勢」を持つことが成功への鍵です。先生との関係は長く続くことを忘れないようにしたいです。
③ 面談内容をパートナーと共有
面談内容をメモに残し、家庭内で共有することで一貫したサポートが可能になります。うちでは、面談後に必ず夫婦間で共有して、作戦会議をしていました。
まとめ
塾の保護者面談は、お子さんの今の位置を把握し、志望校合格に向けた最短ルートを描くための場です。
以下の5つの質問を用意して臨むことで、面談をより有意義にすることができます:
- 今の成績は志望校に届きそうか
- 得意・不得意の教科や単元はどこか
- クラスは本人に合っているか
- 今の学習ペースで間に合うか
- 今後注目すべき講座や模試やイベントは何か
事前準備と冷静な姿勢、そして家庭での共有が、面談の価値を何倍にも高めてくれます。ぜひ、次回の塾面談ではこの5つを参考に、実りある対話にしましょう。
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