中学受験で下の子はどうする?兄弟・姉妹がいる家庭の工夫と乗り越え方
中学受験に取り組む家庭では、どうしても「受験生」にフォーカスが集中しがちです。では、その影で過ごす「下の子」はどうしているでしょうか。まだ幼い場合も多く、勉強の妨げにならないように…と配慮する一方で、本人にとってもストレスがたまる時期かもしれません。



私も長女の中学受験の伴走をしているときに、妹たちの面倒を見ることが求められることもありました。このように、兄弟姉妹がいる家庭では、下の子への対応こそが、家族全体の受験の成否を左右すると言っても過言ではないと、私は感じています。
兄弟姉妹がいる家庭の中学受験、何が大変?
下の子が「構ってもらえない」と感じる
受験期は上の子に手がかかるため、下の子に目が届きにくくなります。本人がまだ幼いと、「自分は後回しにされている」と感じやすくなり、かえって悪さをしたり、情緒が不安定になったりすることもあります。
私の場合も、長女に算数や国語を真剣に教えているときに、妹たちが「遊んでー」と声をかけてくることもあり、門前払いもできないですし、うまく対応することが求められました。
家庭内の会話が受験一色になる
「塾」「模試」「志望校」など、家庭内が受験の話題ばかりになりがちです。下の子が小学校低学年や未就学児であっても、家庭の空気は敏感に感じ取っているものです。我が家の場合、当時下の子が、「私の話、だれも聞いてくれない!」と泣き出したことがありました。
生活リズムの違いに調整が必要
年齢差があると就寝時間や生活音にも配慮が必要になります。特にリビング学習をしている場合は、下の子のテレビや遊びの音が勉強の妨げになることも。受験生にとって集中できる環境は大事ですが、下の子にも過度な我慢を強いない工夫が必要です。
私の場合、ネックスピーカーを用意して、テレビから音がなっていても、見ている人だけ聞こえるように工夫しました。下の子たちもやりたいことはたくさんあるので、あれもこれもダメとはしづらいので、「何ができるか?」「どんな工夫ができるか?」を第一に考えるようにしていましたね。
「中学受験の下の子」はどう過ごすのが理想?
気持ちのフォローが最優先
「今はお兄ちゃん(お姉ちゃん)の大事な時期なんだよ。でもあなたのことも大事だよ」と、言葉にして伝えることがとても重要です。子どもは、理由がわかれば少し我慢もできますし、「自分も受験に関わっている」と思えると協力的になります。
役割を与えて一体感を持たせる
小学生以上の下の子には、たとえば「今日の夕食の献立を決めてくれる?」「お姉ちゃんにお茶を持って行ってあげて」など、ちょっとした「任務」を与えると自己肯定感も高まります。我が家では、「応援係」として、テストのときなど、最前線で長女を応援してもらうなどを担ってもらい、家族の一体感が出ました。
下の子だけの時間も大切に
受験生が塾に行っている間など、短時間でも「下の子とだけ向き合う時間」を意識的に作ることが効果的です。公園で少し遊ぶ、絵本を読むなど特別感のある時間にすることで、愛情を実感させることができます。夫婦でうまく役割分担するなど、連携が求められるところだと思います。
よくある困りごとと家庭の工夫
「下の子がうるさくて集中できない」
よくあるのが、下の子の遊び声や騒ぎで勉強が中断されるケース。これは時間帯をずらす、イヤーマフを使う、勉強部屋を一時的に確保するなどで対処可能です。静かにするよう怒るだけではなく、「この時間だけは静かにしようね」と一緒にルールを作ることが効果的でした。
「下の子が受験に嫉妬している」
合格発表後、上の子ばかり褒められ、下の子が劣等感を抱くこともあります。「あなたが頑張ってくれたおかげでお兄ちゃんも頑張れたよ」と、貢献をしっかり言葉で伝えることで嫉妬を和らげるのが良かったです。
「下の子の習い事や送迎がままならない」
受験期は親の時間が上の子に集中し、下の子の習い事が後回しになりがちです。習い事のスケジュール調整や、祖父母・外部サービスの利用も視野に入れ、無理をせずできる範囲で対応するのがベストです。
とはいえ、私の場合もそうでしたが、頼れる人がいないなら、家族内でなんとかするしかありません。やはり、夫婦でうまく役割分担する必要があります。
「下の子の中学受験」にもつながる対応とは
兄弟姉妹の受験がモデルケースになる
「お兄ちゃんが頑張ってたのを見て、自分も受験したいと思った」…こんな話はよく聞きます。上の子の姿勢や家庭の対応は、将来の下の子の受験意欲にも直結します。
ネガティブな印象を残さないことが大切
「中学受験=嫌なもの」という印象を与えると、下の子のやる気は削がれます。無理をさせすぎず、家族で乗り越えたという前向きな記憶にすることが鍵です。
それぞれの個性にあった支援を考える
兄弟姉妹でも性格は全く違います。上の子と同じように支援するのではなく、その子の性格に合った関わり方を考えることが次の受験成功につながります。私の場合、下の子は自分のペースを大切にしたいタイプだったので、早期からの声かけは避け、自然に興味を持つタイミングを待ちました。
まとめ
中学受験は、本人だけでなく「家族全体の挑戦」です。特に下の子がいる家庭では、受験生だけでなく、家族全体が無理なく乗り越えるための工夫と配慮が不可欠です。「下の子の存在が足かせになる」ではなく、「一緒に頑張れる家族」にすることが、長い目で見て大きな力になると思います。
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