中学受験模試の受け方5つの考え方|学年別の活用整理
中学受験を考え始めると、どこかのタイミングで「模試」という言葉に必ず出会います。
塾に通い始める前に受けられる無料のテスト、塾に入ってから定期的に行われるテスト、志望校との距離を見るための大きな模試など、実際にはさまざまな種類があります。
私自身も最初は、模試は「今の成績を確認するもの」くらいの理解でした。ただ、子どもたちの受験を見ていく中で、模試はそれだけではないと感じるようになりました。結果そのものよりも、模試をどう使うかで、その後の学習の方向がかなり変わると思っています。
そして、模試を受けると、どうしても一喜一憂してしまうものです。頭では「気にしすぎないほうがいい」と分かっていても、結果を見ると感情が動くのが普通だと思います。



この記事では、私自身の家庭での経験も交えながら、模試をどう考えると整理しやすいかをまとめました。
模試を「ただの結果確認」ではなく、「学習のヒントを得る機会」として使うための視点を、保護者目線で整理していきます。
模試にはいくつかの種類がある|まずは全体像を整理
模試について調べ始めると、いろいろな名前が出てきます。最初に感じるのは「結局どれを受ければいいの?」という戸惑いではないでしょうか。
実際のところ、模試にはいくつかの役割があります。すべてを同じものとして考えてしまうと、結果の受け止め方を間違えやすいと感じています。
模試は「学力測定」「志望校判定」「学習確認」という異なる目的を持つテストと考えると、少し整理しやすくなります。
塾が主催する模試
多くの家庭にとって、最も身近なのが塾の模試だと思います。塾に通い始めると、カリキュラムの中に定期的なテストが組み込まれていることが多いです。
こうしたテストは、その塾の学習内容に合わせて作られていることが多く、「今習っている内容が理解できているか」を確認する意味合いが強いと感じます。
新4年生から塾に入った場合、多くの家庭ではこの塾の模試が学力確認の中心になります。私の家庭でも、4年生以降は基本的に塾のテストを中心に考えていました。
この段階では、無理に外部の模試を増やすよりも、塾のテストの復習を丁寧にするほうが意味があると感じることも多かったです。
公開模試(塾外生も受験できる模試)
もう一つの大きな種類が、誰でも受けられる公開模試です。塾に通っていない家庭でも受験できるため、受験者数が多くなる傾向があります。
このタイプの模試は、広い母集団の中での位置を知ることができるという特徴があります。
低学年のとき、我が家ではいくつかの公開模試を利用していました。子どもにとっては、普段と違う場所で試験を受ける体験になるので、それだけでも新鮮だったようです。
順位や偏差値が出ると子どもは喜んだり落ち込んだりしますが、私が一番見ていたのは問題用紙でした。どんな書き込みをしているのか、途中式はどうか、普段の力を出せているか。そういうところを見ると、その子の状態がよく分かることが多かったです。
志望校判定型の模試
受験学年に近づくと、志望校との距離を見るための模試が増えてきます。
こうした模試では、結果として出てくるのは単なる点数ではなく、「志望校判定」です。A判定やB判定などの形で示されることが多いですよね。
ただ、この判定はあくまで「その模試の母集団の中での位置」をもとにしたものです。1回の判定だけで志望校を決めたり諦めたりする必要はないと感じています。
我が家でも、模試の結果は参考にはしますが、それだけで判断することはありませんでした。
模試はいつから受けるべきか|学年ごとの考え方
模試についてよく迷うのが、「いつから受けるべきか」という点ではないでしょうか。
周りの家庭の話を聞くと、かなり早い時期から模試を受けているケースもあります。一方で、受験学年までほとんど受けない家庭もあります。
この点は正解が一つではないと思いますが、私自身が経験して感じた「学年ごとの考え方」をまとめてみます。
低学年の模試は経験として考える
低学年の模試は、必ず受けなければいけないものではありません。ただ、気軽に受けられる機会があるなら、経験として受けてみるのは面白いと感じました。
我が家では、いくつかの無料テストを利用していました。会場の雰囲気を体験するという意味もありましたし、子どもが「試験」というものに慣れるという意味もありました。
そのときに大切にしていたのは、結果ではなく体験です。
受験した日は、順位に関係なく小さなご褒美を用意していました。アイスやお菓子を一つ買う程度ですが、子どもにとってはそれが楽しみだったようです。
模試を「評価の場」ではなく「経験の場」として扱うと、家庭の雰囲気も穏やかになると感じました。
4年生以降は塾の模試を中心にする
新4年生から塾に通い始める家庭は多いと思います。この段階になると、塾のテストがかなりの頻度で行われます。
我が家では、基本的に塾の模試だけで十分という考えでした。むやみに外部模試を増やすと、復習の時間が足りなくなるからです。
模試の価値は、受ける回数よりも復習にあると思っています。
1回受けた模試をしっかり振り返るほうが、何回も受けるより学習の効果は高いと感じました。
5年後半から志望校を意識した模試
5年生の後半くらいから、志望校を意識した模試を受ける機会が増えてきます。
我が家では、普段通っている塾とは別の塾の模試を受けたこともあります。理由はシンプルで、違う塾の生徒と比べたときの位置を知りたかったからです。
例えば、ある塾に通っていると、その塾の中での順位は分かりますが、別の塾の生徒との比較は見えません。
そういう意味で、外部の模試を一度受けてみると、視野が広がることもあると感じました。
模試の結果はどう見る?偏差値と判定の考え方
模試の結果を見ると、どうしても気になるのは偏差値や志望校判定です。
私も結果を見るたびに、どうしても気持ちが動きました。結果がよければ嬉しいですし、悪ければ落ち込みます。
ただ、模試を何度か経験していくうちに、「結果そのものより、結果の背景を見ることが大切」だと感じるようになりました。
偏差値は母集団によって変わる
偏差値という数字は便利ですが、絶対的なものではありません。
模試によって受験者層が違うため、同じ実力でも偏差値が変わることがあります。
ある模試では偏差値60だったのに、別の模試では55になるということも普通にあります。
そのため、偏差値だけを見て一喜一憂するよりも、同じ模試の中での推移を見るほうが参考になると感じました。
志望校判定は「目安」として使う
志望校判定も、多くの家庭が気にするポイントです。
ただ、A判定だから必ず合格するわけではありませんし、C判定だから合格できないわけでもありません。
判定はあくまで、その模試の受験者の中での位置から算出される確率です。
判定は未来を決めるものではなく、今の位置を示すものと考えると、少し落ち着いて見ることができると思います。
結果よりも答案を見る
模試の結果で私が一番気にしていたのは、点数ではなく答案でした。
途中式を書いているか、時間の使い方はどうだったか、ケアレスミスはどこで起きているか。
答案を見ると、その子の考え方がよく分かります。
普段の学習では見えなかった弱点が見つかることもありました。
模試の本当の価値は、間違えた問題から次の学習のヒントを得ることだと思っています。
模試を学習に活かすための考え方
模試は受けただけではあまり意味がありません。
結果をどう活かすかで、模試の価値は大きく変わると感じています。
間違えた問題を整理する
模試の復習でまず行うのは、間違えた問題の確認です。
ただし、すべてを完璧に復習するのは難しいこともあります。
我が家では、まず「なぜ間違えたのか」を分類していました。
- 知識不足
- 計算ミス
- 問題の読み違い
- 時間不足
この分類をするだけでも、次に何を直せばよいかが見えてくることがあります。
次の模試までの課題を決める
模試は単発のイベントではなく、次につながる機会だと思っています。
結果を見たあと、次の模試までに何を改善するかを考えると、学習の方向が整理されます。
模試は「結果を見る日」ではなく「次の課題を決める日」と考えると、意味のある機会になります。
一喜一憂するのは普通
模試の結果を見ると、どうしても感情が動きます。
「気にしないほうがいい」と言われても、簡単に割り切れるものではありません。
ただ、その気持ちのまま終わるのではなく、答案を見て次の学習につなげるようにすると、模試の意味が少し変わってくると感じました。
まとめ
模試は、中学受験を考える家庭にとってとても身近な存在です。ただ、最初はどう考えればよいのか分からないことも多いと思います。
模試にはいくつかの種類があり、それぞれ役割が違います。学力確認のためのものもあれば、志望校との距離を見るためのものもあります。
低学年では経験として受けることもできますし、塾に通い始めれば塾の模試が中心になることが多いでしょう。
模試の結果はどうしても気になりますが、点数や判定だけで判断する必要はありません。
模試の本当の価値は、答案から学習のヒントを見つけることだと思います。
どの模試を受けるか、どのように活用するかは、家庭の状況や子どもの性格によっても変わります。
この記事が、模試をどう考えるかを整理するきっかけになれば嬉しいです。
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