小学生にスマホは必要?親が迷う理由と我が家の選択
小学生にスマホを持たせるべきかどうか。これは今、多くの保護者が頭を悩ませているテーマだと思います。我が家も中学受験を控える娘に「そろそろ必要なのでは?」と考えるようになり、いろいろと調べて検討しました。



結果としては、「親の管理を前提にスマホを持たせる」という選択をしました。しかし、家庭ごとの方針や子どもの性格により、ベストな判断は異なると思います。本記事では、小学生にスマホが必要かどうかを考える上での視点やポイントを整理しつつ、実際の我が家の事例も交えてご紹介します。
小学生にスマホは必要?判断のポイントとは
通学や塾の送迎での「連絡手段」としての必要性
「連絡手段としてのスマホ」は安心感をもたらします。塾や習い事が増えると、送り迎えの時間にズレが生じることもありますよね。我が家でも、娘が学童をやめた頃から行動が不規則になり、緊急連絡手段としてスマホの必要性を感じるようになりました。
ただ、これが唯一の目的であれば、「キッズ携帯」でも十分という意見もあります。実際、私の周囲でも「GPSと通話機能だけのキッズ携帯で問題ない」という家庭も多く見かけました。
使いすぎ・依存のリスク
スマホといえば、やはり心配なのが「使いすぎ」や「依存」のリスクです。YouTubeやゲームアプリ、SNSなど、子どもが夢中になりやすいコンテンツが満載です。
私の場合、始めから管理していたので問題が起きることはありませんでしたが、中学生になってからある程度自由にしたところ、あっという間にYoutubeに夢中になってしまい、ルールをより厳格にせざるを得ず、管理の難しさを痛感ました。
スマホの機能は本当に必要?
小学生が使う機能は限られています。主に使うのは「LINE」「通話」「地図アプリ」「カメラ」程度でしょうか。こうした用途であれば、スペックの高い端末や大容量プランは不要です。
そこで我が家では、格安SIMを使ったMVNO回線+私のお古のスマホという組み合わせでコストを大きく抑えました。月額数百円台で済むのは魅力でしたね。
情報リテラシー教育の一環として
インターネットをどう使うかを学ばせる機会としてのスマホ活用も考えました。SNSの使い方、個人情報の取り扱い、有害サイトの存在など、「使わせない」よりも「使いながら学ばせる」という姿勢を選んだのも、我が家の判断理由の一つです。
小学生がスマホを使うメリットとデメリット
メリット1:連絡がスムーズに取れる
特に塾の終了時間のズレや、急な予定変更時に即座に連絡できるのは大きな安心材料です。また、GPSで居場所確認ができる機能も保護者には心強いです。うちはAndroid派なので、Googleのファミリーリンクを便利に使っています。
メリット2:学習や調べものにも使える
最近の中学受験は、ネット教材や解説動画との併用が効果的です。スマホ対応の教材も増えており、活用すれば学習の幅も広がります。ただ、この点では、親がフル伴走することで、子が直接調べることはほぼゼロにできますね。
メリット3:友人との交流手段になる
これは賛否あるかもしれませんが、LINEでの友人とのやりとりが自然なコミュニケーションの一部になっている地域もあります。一方で、それは無駄に時間を溶かす原因の1つにもなりかねず、卒業時に連絡先を交換する場面で十分ということも考えられます。
デメリット1:時間管理が難しい
特にゲームや動画系アプリに夢中になってしまうと、学習時間や睡眠時間に影響が出やすいです。我が家でも、長女が中学生になってからの話ではありますが、夜に動画を見ていて朝起きられなかったことがありました。。子どもは軽めの管理では、自分で調べて容易に破ってきます。
デメリット2:トラブルやいじめのリスク
SNSやグループLINE内でのトラブル、個人情報の漏洩なども要注意です。ネットリテラシーやマナーについては、親が主導して教える必要があります。
デメリット3:視力や姿勢への影響
長時間の使用は視力低下や姿勢の悪化を招く恐れがあります。一般的に言われるような、30分ごとの休憩、目を休める習慣などを促す必要があります。
親ができるスマホ利用の管理方法
ルールを事前に話し合っておく
スマホを渡す前に、「いつ、どこで、何をするのか」について親子でルールを作ることが重要です。書面にして「スマホ使用契約書」を作っている家庭もあると聞きます。
フィルタリングサービスの活用
有害サイトへのアクセスや課金の制限を行うため、フィルタリングアプリやペアレンタルコントロールの活用は必須です。多くの通信会社でも無料で設定できます。
月額制限で使用量を管理
「データ使い放題」にしないことも、使いすぎを防ぐ一つの手段です。我が家でも、「足りない!」と言われても気にせず少なめの契約にしています。
わが家のスマホ導入までの流れと実際の運用
導入のきっかけと時期
娘が通塾し始め、「何かあった時に連絡を取れるようにしたい」と思ったのがきっかけです。当初はキッズ携帯を検討しましたが、地図アプリやLINEが使えない点で不便を感じて、最終的にスマホに。
利用スタート後のトラブルと対策
使い始めから「よくある子どものトラブル」を警戒していて管理していたので、問題が起きることはありませんでした。ただ、前述の通り中学に入ってから自由を少し与えただけでトラブル発生…。このとき、「使用時間を制限するアプリ」を導入し、一部のアプリは使用禁止に設定しました。
まとめ
小学生にスマホが必要かどうかは、「家庭の事情」「子どもの性格」「目的」など、複数の要素によって変わる問題です。ただし、持たせるにしても「親の管理と関与」が前提条件であることは間違いありません。
緊急時の連絡手段として必要と感じるのであれば、キッズ携帯でも十分。一方で、学習や地図、友人とのコミュニケーションなど、スマホならではの利点もあります。
「持たせるかどうか」だけでなく、「どう使わせるか」「どう見守るか」までを含めて検討することが、最も大切なポイントだと私は思います。
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