中学受験は個別指導だけでいける?集団なしの現実と成功パターン・費用の考え方

中学受験の情報を集めていると、「集団塾に入るのが当たり前」という空気を感じることがあります。でも、子どもの性格や家庭の事情によっては、その「当たり前」がしんどい場合もありますよね。私も一時期、次女の様子を見ながら「このまま集団のペースに乗せて大丈夫かな」と悩み、個別指導だけで中学受験が成立するのかをかなり調べました。



結論から言うと、個別指導だけで合格を目指すことは不可能ではありません。ただし、うまくいく家庭には共通点があり、逆にハマりやすい落とし穴もあります。この記事では、集団なしで戦う現実と、個別指導だけで成立させるための設計を、保護者目線で整理します。
個別指導だけを選ぶ家庭が増えている理由
集団のペースが合わない子は一定数いる
中学受験は、学年が上がるほど単元の進度も宿題量も増え、集団のペースに乗れるかどうかで負担が大きく変わります。特に、理解に時間がかかるタイプの子は、授業が先へ進むほど「分からない」が積み上がりがちです。個別指導は、分からない地点に戻って組み直せるので、気持ちが折れにくいと感じます。私の場合も、娘は一度つまずくと黙って抱え込むタイプで、「置いていかれない環境」が必要だと思いました。
志望校別の対策を早めに組みやすい
集団塾はカリキュラムが整っている反面、志望校への寄せ方は学年後半に強くなる傾向があります。個別指導だけだと、早い段階から志望校の出題傾向に合わせた練習を差し込めます。たとえば、記述が重い学校なら「要約→根拠→答案作り」を早くから回せます。志望校が固まりやすい家庭ほど、個別だけの強みが出やすいです。
通塾負担や家庭の事情に合わせやすい
送迎や時間割、きょうだいの予定、親の仕事など、現実には「毎週同じ曜日に同じ時間」が難しい家庭もあります。個別は時間の融通が利きやすく、オンラインも含めて選択肢が広いのが助かります。受験期は勉強だけでなく生活全体が揺れるので、継続できる形を優先するのは合理的だと思います。
家庭教師と個別指導塾を比較して迷うのは自然
「個別=塾」「個別=家庭教師」と一言で言っても、中身はかなり違います。教室型は自習環境や管理が強い一方、家庭教師は移動が不要で、学習の癖まで見てもらいやすい印象です。もし家庭教師も候補に入っているなら、先に全体像を押さえてから比較すると迷いが減ります。
家庭教師は小学生におすすめ?向いている子・料金相場・失敗しない選び方を保護者目線で解説
\ 「読む力」は、家庭の手で育てられます。/
中学受験の国語で苦戦するお子さんは、実は「センス」ではなく「読む手順」を知らないだけです。授業だけでは身につかない読解の基礎を、家庭でどう支えればよいか――その具体的な方法をまとめた記事「親が変える。才能ではなく手順で伸ばす中学受験・国語の読解力」をnoteで公開しました。家庭での国語学習を変えたい方は、ぜひご覧ください。
個別指導だけで中学受験が成立しやすいケース・難しいケース
成立しやすいのは「家庭で回せる仕組み」がある場合
個別指導だけで走り切るには、授業以外の時間をどう使うかが勝負になります。言い換えると、家庭学習の設計ができているほど成立しやすいです。毎週の課題、復習のやり方、間違い直しのルールが「見える化」されていると強いです。私の場合は、娘が気分で勉強量が上下しやすかったので、週単位で最低ラインを決める形が合いそうと思っています。
難しいのは「管理が授業任せ」になってしまう場合
個別は自由度が高い分、先生が変わる・方針がブレる・宿題が軽いなどが起きると、一気に学習が散らかります。特に中学受験は範囲が広く、抜けがあると模試で痛い目を見ます。授業が良くても、復習が回っていない状態だと伸びが鈍くなりがちです。ここが、集団塾の「半強制力」に勝てないポイントだと感じます。
志望校のレベルによって必要な「量」が変わる
難関校ほど、演習量・思考力・答案力が要求されます。個別だけでも対応はできますが、その分、教材選定や演習計画がシビアになります。逆に、学校のタイプによっては「基礎の穴を埋める」「過去問を丁寧に回す」ことが合格への最短になる場合もあります。大事なのは、志望校の要求に対して、何が足りないかを冷静に見ることです。
科目ごとに「個別が効く/効きにくい」がある
算数は解法の理解と反復が必要で、個別で弱点を潰す効果が出やすいです。国語は読解の癖や記述の型が絡むので、先生の力量差が出やすい一方、噛み合うと伸びが大きいです。理社は暗記だけに寄せると失速しやすく、理解型の学習設計が必要になります。個別指導だけで行くなら、科目ごとの戦い方を分けるのが現実的だと思います。
個別指導だけで勝つための学習設計(カリキュラム・教材・模試)
カリキュラムは「逆算」と「積み上げ」を両立させる
個別指導は、塾の標準カリキュラムが自動で付いてこないことが多いです。だからこそ、志望校の過去問や出題傾向を見ながら「いつまでに何を仕上げるか」を逆算します。その上で、単元の穴を放置しないように、基礎の積み上げも同時に回します。ここが曖昧だと、後半に過去問だけを回して失速しやすいです。
教材は「一本化」と「目的別の使い分け」を意識する
個別は教材が増えがちです。調べているうちに、良さそうな問題集が次々見つかって、危うく「教材コレクター」になるという可能性があります。実際は、基礎・標準・志望校対策で目的を分け、同じ目的の教材はできるだけ一本に絞る方が回ります。やり切った教材が自信になるのは、受験期のメンタル面でも大きいです。
模試の使い方で、個別だけの弱点は補える
集団塾に通うと、模試やテストで立ち位置が見えやすいですが、個別だけだと外部指標が不足しがちです。だから、模試は「受けること」よりも「受けた後」が重要になります。偏差値より、単元別の失点や時間配分の崩れ方を見て、次の1〜2か月の課題に落とし込みます。個別の授業に模試の反省を直結させると、学習がブレにくくなります。
親の関わりは「監視」ではなく「仕組み作り」に寄せる
個別指導だけの家庭は、どうしても親の負担が増えます。ただ、毎日口うるさく言うのは、親子ともに消耗しますよね。おすすめは、勉強を「気合」ではなく「仕組み」で回すことです。たとえば、学習記録は3分で書ける形にする、間違い直しは週2回に固定するなど、続く形に整えるとラクになります。
塾選び・費用・併用の判断(個別だけのリスクを減らす)
個別指導塾は「講師の質」だけでなく「仕組み」を見る
個別は講師との相性が大事ですが、それだけで選ぶと危険です。担当が変わった瞬間に崩れるケースがあるからです。見るべきは、指導報告・学習計画・宿題管理・面談頻度など、再現性のある仕組みがあるかどうかです。教室長(運営側)が受験を分かっているかも、地味に差が出ます。
費用は「月謝」ではなく「総額」と「追加」を前提に考える
個別指導だけだと、学年が上がるにつれてコマ数が増えやすく、季節講習や過去問対策も乗ってきます。結果として、月謝だけ見ていると「思ったより高い」となりがちです。最初から、6年後半の想定コマ数や講習費を含めて、年間の見通しを作っておくと安心です。もし「費用の考え方」を先に整理したいなら、個別指導全体の費用感も参考になります。
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併用は「弱点補強」と「母集団の中での確認」に向く
個別だけで不安が残る場合、集団塾のテストだけ外部受験したり、映像授業を足したりする併用も現実的です。ここで大事なのは、併用を「足し算」にしないことです。学習時間は有限なので、併用するなら目的を一つに絞るのがコツです。私なら、模試で弱点がはっきりした科目だけピンポイントで足す、という発想にします。
国語だけ個別で補う、という「部分最適」も有効
個別指導だけに不安がある家庭でも、「国語の記述だけ」「算数の特殊算だけ」のように部分最適で入れると効果が出やすいです。特に国語は、答案の作り方や減点ポイントが子どもだけでは分かりにくく、第三者の添削が刺さりやすいと感じます。国語の個別活用を検討しているなら、つまずき別に整理した記事も参考になります。
中学受験の国語は個別指導で伸びる?読解・記述のつまずき別に、効果と先生選びを保護者目線で整理
まとめ
中学受験を個別指導だけで進めることは可能ですが、成功の鍵は「授業の質」だけではなく、家庭学習を回す仕組みと志望校に向けた逆算設計にあると感じます。自由度が高い分、計画が曖昧だと一気に崩れるので、模試の振り返りや教材の一本化など、ブレを減らす工夫が重要です。
一方で、個別だけが唯一の正解ではありません。部分的な併用や、教室型・家庭教師・オンラインなど形を変えるだけで、負担が減って学習が回り出すこともあります。お子さんの性格と家庭の現実に合う形を選び、続けられる設計にしていくのが、遠回りに見えて一番の近道だと思います。
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