中学受験、母親の狂気とどう向き合う?狂気の原因はコレだった!
中学受験に挑む子どもを支える母親の姿は、誰が見ても一途でひたむきです。でも、ときにその「熱意」が周囲の目に「狂気」に映ってしまうことがあります。母親が子どもに過剰に干渉したり、自分を追い込みすぎたり…。
漫画、二月の勝者で登場した「母親の狂気」が、SNSやブログで話題となって語られることが増えてきました。



本当に問題なのは、「狂気」と見なされる母親(または父親)の姿ではなく、その背景にある不安や孤独なのではないかと言う考え方で見ていきたいと思います。
中学受験で「母親の狂気」が語られる理由とは?
「合格への執念」が暴走する構図
受験は結果がすべて。だからこそ、「1点でも多く、1校でも上へ」と思う気持ちが暴走してしまうのだと思います。子どもの将来を願う一心で、夜遅くまで過去問のコピーに追われたり、塾の先生に連絡したり…。でもその姿が、外からは「怖い」と映ってしまうこともあるのです。
SNS時代がもたらす「比較地獄」
今は、他の家庭の学習スケジュールや点数が簡単に見えてしまう時代です。特にSNSでは、成功例が美しく切り取られがちで、「あの子の親はここまでやってるのに…」と自分を追い詰める母親も多いと思います。比較が自責を生み、過干渉を加速させてしまうのです。
「母親の役割」への無意識のプレッシャー
「子どもの合否は母親次第」
そんな空気、ありませんか?父親が経済面、母親がサポート面を担うという構図が、母親にだけ「感情の責任」を押しつけているように感じます。
私たちが「狂気」に呑まれなかった理由
「娘が私たちの努力を知っていた」こと
私たちの場合、娘の前で「私たちも一緒に頑張ってるよ」と伝わるようにしていました。例えば、算数の問題を解くために自分もテキストを勉強したり、朝早くからお弁当を作ったり…。そんな姿を見ていたからか、娘は私たちを突き放すことも、反発することもなく、受験勉強に取り組んでくれました。
「両親の支え」が当たり前でないと気づいていた
どこかで、娘も気づいていたのだと思います。父親や母親の伴走が「当たり前」じゃないことを。だからこそ、「ありがとう」という気持ちを時々言葉にしてくれたことが、私自身を支えてくれました。
「私たちは『コーチ』であって『支配者』ではない」と意識していた
正直、親がすべてを管理したほうが成績は伸びやすい時期もあります。でも私は、主導権は娘にあるべきだと思い、ときに起きた進捗の遅れもあえて見守るようにしていました。それが「信頼」につながったのかもしれません。
「中学受験の母親の狂気」とどう向き合うか
ゼロにするのではなく「自覚する」
狂気のように見える感情も、母親として真剣に向き合っている証拠だと思います。だから、それを否定する必要はありません。でも、「ちょっと今、自分きついかも」と自分の内側に目を向けることがとても大切です。
家族と「感情の棚卸し」をする時間をつくる
中学受験のスケジュールは、本当に慌ただしいです。でも、月に一度でもいいので「この1か月どうだったか」を話し合う時間を設けると、少し心が軽くなります。我が家も、模試の振り返りと一緒に「親の感情」も振り返るようにしていました。
「母親だけが孤独」にならないようにする
夫婦で話す時間、ママ友との情報交換、時にはカウンセラーの力を借りるのもよいでしょう。「母親一人がすべて背負う」構造は、誰も幸せにしないと思うのです。
子どもが感じる「狂気」との向き合い方
言葉より表情や空気を感じ取っている
「口調は優しいけど、なんか怖い」
これは娘に後から言われて、私が一番ドキッとした言葉です。子どもは、大人以上に空気を敏感に感じ取っています。怒っていなくても、緊張感が伝わることもあるのだと、改めて気づかされました。
「お母さんが壊れそうで怖い」と思わせない
「今日はもう無理。明日にしよう」
そう言える勇気、必要だと思います。子どもは「親の精神状態」が不安定だと、自分が責められているような気分になりがちです。
「一緒に頑張る」から「一緒に乗り越える」へ
ただの勉強サポートではなく、「この先の人生でも一緒に山を登る仲間なんだよ」と伝えることが、最終的な安心感につながったと感じます。
まとめ
「(母親の)狂気」とは、実は母親が狂っているのではなく、社会全体が母親に「背負わせすぎている」構造そのものかもしれません。その中で、子どもを想うがあまり暴走する瞬間もあるでしょう。でも、それを恥ずかしいと思わず、正直に認めていくことが、子どもとの関係を壊さずに保つ第一歩になるのではないでしょうか。
時に迷いながらも親子で支え合い、受験後に「これでよかった」と思えるような関係が築けることを願っています。
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