小学生の集中力が続かない?家庭でできる対策と学習環境の工夫まとめ
小学生の「集中力」って、思っている以上に持続しないものですよね。「机に向かったかと思えば、すぐに鉛筆で遊びだす」「宿題を始めたのに、気づけば窓の外を見ている」……。私も娘の勉強風景を見ていて、何度こうした場面に遭遇したかわかりません。



それでも、中学受験を見据えると、この集中力の問題は避けては通れません。はいえ、厳しく注意し続けるのも限界がありますし、かえって逆効果にもなりかねません。そこで今回は、「小学生の集中力」にまつわる原因と対策、家庭で実践できる工夫を、私自身の体験も交えてご紹介します。
集中力が続かないのはなぜ?小学生の特徴と原因を知る
集中できる時間は大人より短い
小学生の集中力の持続時間は、「年齢+1分~2分」と言われることもあります。つまり、小学2年生ならせいぜい10分前後が限界ということです。たしかに、私も小学校の保護者会でも、同じようなことを言われた記憶があります。これは「そもそも脳が発達途中だから」でもあり、決して怠けているわけではありません。
興味の有無で集中力に差が出る
子どもは「好きなこと」に対しては驚くほど集中します。うちの娘も、パズルやお絵かきなど好きなことなら1時間でも熱中して取り組みます。つまり、勉強に対する「興味づけ」が不足していると、集中力が持たないのです。
環境要因も見逃せない
テレビ、ゲーム機、スマホ、兄弟の声……。集中を妨げる要因が身の回りにあふれているのも、小学生の現実です。とくに視覚や聴覚が敏感な子は、ちょっとした音や光でも気を取られてしまいます。
家庭でできる!集中力を高める環境づくりのコツ
「学習専用のスペース」を用意する
リビング学習が主流になってきたとはいえ、リビングには物がいろいろあって気が散りやすいのも事実。うちでは、リビングにはなるべく余計なものを置かないようにし、置かざるを得ないものは勉強する場所からできるだけ遠ざけるようにしました。結果、娘が集中しやすくなった実感があります。
「視覚ノイズ」を徹底的に減らす
勉強スペースの周囲にポスターやおもちゃがあると、どうしても目移りします。特に、マンガやキャラクターグッズは要注意。壁をシンプルに整えるだけで、子どもの集中力は変わります。
照明・姿勢・温度などにも配慮を
手元が暗いと眠気を誘い、姿勢が悪いと疲れてしまいます。また、暑すぎる・寒すぎる環境は集中の敵。うちは、娘専用のスタンドライトと、座面の低い椅子を用意して工夫しました。
集中力を伸ばす!家庭でできる実践的トレーニング
「タイマー学習法」で時間を区切る
我が家では、キッチンタイマーを使って「集中→休憩」のリズムを作りました。短い時間でも「やり切れた」という成功体験が、次のやる気につながります。
「ボードゲーム」や「パズル」で遊びながら訓練
集中力を伸ばすには、勉強以外の遊びも活用すべきです。特に、制限時間付きのカードゲームやパズルは、集中力と忍耐力を同時に育てます。
習い事で集中スイッチを身につける
ピアノやそろばん、スポーツ系の習い事でも、「一つのことに集中する力」が鍛えられます。実際、公文(英語)を始めた後、娘の「静かに集中する時間」が増えた気がします。
生活習慣の見直しが集中力を底上げする
十分な睡眠時間を確保する
「夜ふかし→朝ボーッ→集中できない」この悪循環に陥る家庭は多いと思います。小学生は最低でも9時間の睡眠が必要とされます。塾が始まるとなかなか難しい数値ですが、つまりはできるかぎり多く取ってあげるべきということになります。うちは低学年では9時間、4年生から塾に通うようになって6年生の忙しい時期でも8時間は確保していました。
バランスのとれた食事も鍵
集中力には「脳のエネルギー」も不可欠。朝ごはん抜きや糖質過多はNGです。我が家では、朝にたんぱく質とビタミンを意識して摂らせています。
ルーティン化で脳にスイッチを入れる
勉強を始める前に決まったルーティンがあると、「今から集中する時間だ」と脳が認識します。たとえば、机の上を拭く、タイマーをセットする、BGMをかけるなどが有効です。
親ができるサポートとは?声かけと見守りのバランス
「集中できたね」と成果を言語化する
子どもは「できた実感」が次の集中力を生みます。終わったあとに「すごい、◯分も集中できたね!」と言ってあげると効果的です。
否定ではなく共感から入る
「どうして集中できないの?」ではなく、「わかるよ、私も大人なのにスマホに気が散るもん」と共感する方が、子どもも心を開きます。
「一緒にやる」ことが最大の支援
うちでは、娘が漢字の書き取りをしているとき、私も隣で真面目系の何かをするようにしています。一緒に机に向かうだけで、自然と集中モードになるんですよね。
まとめ
小学生の集中力は、まだまだ「育てていく途中」の力です。「なぜできないのか」ではなく、「どうすれば続けられるのか」に目を向けることが、親の役割だと感じます。
私も、「集中力がなくて困った」と何度も思いましたが、少しずつ環境を整えたり、トレーニングを工夫したりしていくうちに、娘の学習時間は目に見えて安定してきました。
完璧を目指す必要はありません。子どもが「今日はうまくいった」と思える経験を、少しずつ積み重ねていきましょう。
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