中学受験算数|テキストの反復練習を効率的に行う方法
中学受験を目指すご家庭では、毎日のように算数のテキストと格闘しているのではないかと思います。我が家もまさにそうでした。毎回きちんと解けたかを確認するのはもちろん、解けなかった問題をどう復習するかが、実はとても重要なのだと感じました。ただ、反復練習といっても、ただ解き直すだけではなかなか効果が上がらないこともあり、どうすれば効率よく実力を伸ばせるのかを試行錯誤してきました。



この記事では、「テキストの反復練習を効果的に進めるための方法」を、実体験も交えながら紹介していきたいと思います。
テキストの反復練習が重要な理由
「わかる」と「できる」は違うと感じたこと
テキストを一度やっただけで「わかった」と思っていても、実際に自分の力で解けるかというと、そうではないと感じました。特に算数は、少し数字が変わるだけで急に手が止まってしまうことも多いので、「できる」状態にするには何度も手を動かす必要があります。
忘れるタイミングを意識する必要性
エビングハウスの忘却曲線を意識すると、人間は覚えたことを短時間で忘れてしまう傾向があるようです。私の場合も、数日前にやったはずの問題が子どもにとって「初見」になっていたことがあり、復習のタイミングの大切さを実感しました。
復習で定着度が決まるという実感
反復練習を丁寧にやることで、「ミスをしなくなる問題」が増える感覚がありました。どんなに解き方を理解していても、反復をしないとミスを繰り返す問題が残るので、復習を軸にした学習の必要性を強く感じます。
効率的に反復練習するための基本方針
間違えた問題をリストアップして残す
うちはできなかった問題を集めた「復習ノート」を作っています。一度でもつまずいた問題は、すぐに解き直すのではなく、後日再チャレンジのリストに追加しています。これによって、やるべき問題が明確になり、勉強の優先順位が整理されるようになりました。復習ノートの作成方法については、以下のページで説明しています。
解答解説の読み込みだけで済ませない
「わかったつもり」を防ぐために、正答を見ただけで安心せず、必ず「もう一度解いてみる」ことを意識していました。解説を読むだけで終わってしまいがちな場合、自力で解けることを重視して確認するようにすると、点数に直結していく可能性が高いです。
「解けるようになるまでやる」がポイント
よく「3回やったら終わり」といった回数で満足しがちですが、大切なのは「覚えるまでやる」ことです。子どもによって、1回で十分なこともあれば、5回必要なこともあるでしょう。うちでは「これ、今説明できる?」と聞くようにして、理解と定着を確かめていました。
効率を上げるための具体的な工夫
短時間で集中するサイクルをつくる
ダラダラやるよりも、20分やって5分休む、45分やって10分休むなど短~中時間集中型のサイクルが効果的です。我が家ではタイマーを使って1問10分を目安に区切るようにし、1コマ45分としたところ、テンポが良くなった気がします。
「夕方やったら寝る前にも見せる」を意識
忘れかけた頃に再度見せるだけでも記憶に定着しやすくなるというのは、本当だと思っています。我が家では、夕方に問題を解いた後、寝る前に軽くノートを見返すだけで、「次の日も覚えていた」ということがよくありました。
同じ問題を数日おきに再チャレンジ
例えば、1日後、3日後、1週間後と間隔をあけて同じ問題に再挑戦するのが良さそうです。この間隔は、子どもによって、そして問題の難易度によって微調整しています。いずれにしても、1回目より2回目、3回目と徐々にスムーズに解けるようになるペースを掴むことが肝心です。こうすることで、実力がついてきている実感がわきます。
子どものタイプに応じた対応
ケアレスミスが多い子には「見直し訓練」
うちの子も以前はケアレスミスが多く、繰り返しても点数につながりませんでした。「見直しチェックリスト」を作って、算数の問題を解く前に一読してから取り組み始める習慣をつけたところ、改善してきたと思います。
飽きやすい子には「ゲーム感覚」をプラス
「ミスらなければ、シール1枚!」など、ゲーム形式にして達成感を得られるようにすると、集中力が持続することがありました。長時間机に向かうのが苦手なタイプには向いている気がします。
自分で管理が難しい子には親のサポートが不可欠
子どもが「どの問題を、いつ復習するか」を把握するのは難しいと思います。親が横について、進捗表や付箋管理をするだけで、効率がぐっと上がると感じました。
まとめ
算数のテキストを反復練習することは、決して「数をこなせばいい」という単純な話ではないように思います。「どの問題を、いつ、どうやって再挑戦するか」を意識することで、学習の質が変わってくると実感しています。忘却のタイミングや子どもの性格に合わせて、親が少しだけ仕組みを作るだけで、学習の流れがスムーズになることもあると思います。私自身も最初は戸惑いましたが、やってみると意外にシンプルでした。「反復練習=効率よく伸ばす鍵」なのかもしれません。
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