夏休みの学びを充実させる!小学生の「学習計画表」の立て方と実践のコツ
夏休みは、子どもにとっては自由で楽しい時間。しかし、親としては「勉強が全然進まない!」「ダラダラしすぎでは…?」とモヤモヤすることも。特に中学受験を意識しているご家庭では、この長期休暇をどう過ごすかが大きなカギになりますよね。



我が家でも子ども任せに夏休みに計画なく過ごしたことで、遊ぶだけの夏休みになりそうになった経験があります。それはそれでアリなのかもしれませんが、「もっと〇〇しとけばよかった」という苦い思いから「きちんとした『学習計画表』を作ることの大切さ」を痛感しました。
今回は、小学生の夏休み学習を成功させるための「計画表」の作り方と活用法について、親目線でお話ししていきます。
夏休みに学習計画が必要な理由とは?
なぜ夏休みは「学力差」が生まれやすいのか?
夏休みは約40日間。これは、学期中の約3分の1に相当する長さです。その間、毎日コツコツと学んでいる子と、完全にお休みモードの子では、2学期に入ったときに明らかな差がついてしまうのです。
特に中学受験を考えている場合、この時期の過ごし方で秋以降の伸びに大きな違いが出ると感じています。
自主性だけでは難しいのが現実
小学生に「好きな時に勉強していいよ」と言っても、ほとんどの場合はゲームや動画に流れてしまいます。学習の習慣が未成熟なうちは、きちんと「計画」を立てることで行動が促されやすくなります。
我が家の娘も、計画があったからこそ「今日はこれだけやった!」と満足感を持てたようでした。
目に見える計画は「安心感」につながる
親にとっても、毎日「今日は何をやるの?」と声をかけるのは負担です。計画表があれば、親子で同じスケジュールを共有でき、管理がグンと楽になります。
学校の時間割のようなスケジュール表を用意すると、一見するとガチガチな計画に見えますが、日にち単位、週単位でマージンをとれば大丈夫です。むしろ、見える化されたスケジュールがあることで、「これをやれば後は自由!」が明確になります。
計画表を立てる前に考えるべき3つのこと
学習の「目的」を明確にする
夏休みにすべての教科をまんべんなく…と考えると、子どもも親も息切れしてしまいます。まずは「苦手克服」「基礎の復習」「応用問題への挑戦」など、何を達成したいのかを具体的に決めることが第一歩です。
たとえば我が家では、5年生のときに「算数を網羅的に学習して完成度を上げる」をテーマにしました。
生活リズムと両立できる範囲で考える
夏休みは朝寝坊しがち。けれど、生活リズムが乱れると、学習効果も落ちてしまいます。まずは起床時間・食事・おでかけの予定などをおおまかに把握して、そのうえで「無理なく実行できる時間」を確保しましょう。
土日は「家族で遊ぶ日」として、計画に最初から組み込んでおくと、子どもも前向きに取り組めます。
「達成感」を意識した構成にする
毎日の勉強が「できた!」で終わると、モチベーションが上がります。1日の中に短時間で達成できるタスク(例えば、計算10問・読解1題など、子どもにとってやりやすいもの)を入れておくのがコツです。
小学生向け学習計画表の作り方ステップ
ステップ1:目標と日数を見える化する
最初に、夏休みの全体日数を把握します。例えば「7月21日〜8月31日までの42日間」のうち、「旅行や用事を除いた35日間で勉強する」と決めます。
次に、「この教科をこのくらい仕上げたい」と学習のゴールを具体的にリスト化します。
例)「計算ドリル30ページ完了」「読書感想文を3日で書き上げる」
ステップ2:1週間単位でバランスを調整
毎日同じ分量だと飽きてしまうことも。「月水金は算数」「火木は国語」など、1週間ごとに繰り返すスタイルにすると、リズムが出て続けやすくなります。
あえて「自由学習の日」も設けると、子どもが自分で調べ学習や自由研究に取り組むきっかけにもなります。
ステップ3:1日単位のタスクを整理する
最後に、1日の時間割的に「何を何時にやるか」をざっくり書き出します。 たとえばこんな感じです。
- 9:00〜9:30 計算ドリル
- 10:00〜10:30 音読+読解問題
- 15:00〜15:30 自由研究(工作)
1タスク30分以内に収めると、集中力が切れずに済みます。
計画表を実行に移すコツと注意点
計画表は「貼る」「見る」「声かける」
作った計画表は、目につく場所に貼り出しましょう。 リビングや子ども部屋など、家族みんなが見える場所にあると、親子で確認しやすくなります。
朝「今日は何をやるんだっけ?」と声をかけるだけでも、やる気スイッチが入ります。
柔軟な修正はOK!
最初に立てた計画通りにすべて進めるのは、なかなか難しいものです。体調や気分で遅れが出ても、調整して前向きに続けられる工夫が大切です。
「予定より早く終わったらボーナスタイム!」「遅れた日は翌日に振替」など、遊び心を入れるのもおすすめです。
毎週末に「振り返りタイム」
週に1回、「今週はここまでできたね」と一緒に振り返る時間を取ると、子ども自身が達成感を味わえ、次週への意欲も高まります。 コメントを書き込むスペースを作って、子どもに気持ちを記録させるのも良い方法です。
夏休みの「やる気」を引き出す工夫
子どもが「自分で決めた」実感を持たせる
学習計画は親がすべて決めてしまうと、やらされ感が強くなります。子どもと一緒に話し合って、「どのドリルやる?」「どの時間がやりやすい?」と聞きながら決めていくことで、自発的に動けるようになります。
達成シール・スタンプを活用する
「できた!」という実感を視覚化するために、シールやスタンプを活用するのは効果絶大です。我が家ではシートに星のスタンプを押す方式にして、「今週で15個たまった!」と嬉しそうに数えていました。
ごほうびより「言葉の賞賛」を
モチベーションの持続には、「毎日やって偉いね」「続けてるのすごいね」といった言葉がけが一番のごほうびになります。特に低学年の子は、親のリアクションが励みになるようです。
もちろん、ご褒美を否定するものではありません。適度なご褒美はモチベーションに繋がります。
まとめ
夏休みは、小学生にとって「自由に使える時間が最も多い期間」です。その時間を「計画的に」「前向きに」学びに使えるかどうかで、2学期以降の学力や自信に大きな差が生まれます。
「小学生 学習 計画 表」は、単なるスケジュール管理ではありません。家庭での学習習慣を育てるツールであり、親子のコミュニケーションの橋渡しにもなる存在です。
完璧にやりきる必要はありません。「やってよかった!」と親子で思える夏休みを過ごすために、まずは今日から一緒に計画を立ててみませんか?
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