予習シリーズ大改訂前後の早稲アカの夏期講習算数を比較してみました
四谷大塚公式ホームページで、5月16日に、小学5年生と小学4年生用の、夏期講習の予習シリーズの注文の案内が発表されましたね。
発表内容によると、夏期講習用の予習シリーズでは、以下の単元が扱われるようです。
<4年生>
1 小数のかけ算とわり算
2 分数のたし算とひき算
3 分数のかけ算とわり算
4 がい数
5 差の集まりを考える問題
6 ご石をならべる問題
7 いろいろなならべ方
8 いろいろな組み合わせ方
<5年生>
1 比の表し方
2 比例式と逆比
3 相似
4 底辺の比と面積比
5 通過算と時計算
6 流水算
7 素因数分解
8 物体をしずめる問題
一言でいうと、夏期講習用の予習シリーズで習う内容は、4年生および5年生の下巻では、既習扱いとなり、予習シリーズ算数の上巻と下巻のいずれでも取り扱われないということです。
ただし、家庭の都合等で夏期講習に出席できないご家庭のための救済措置として、予習シリーズの大改定後は、四谷大塚の公式ホームページから、夏期講習用の予習シリーズテキストを購入できるようになっています。
娘も、去年の4年生のときの夏期講習には参加しませんでしたので、四谷大塚から夏期講習用のテキストのみ購入して、家で学習いたしました。
なお、今年の購入可能開始時期は、以下のようになっています。
■4年生
・申込開始日: 6/17(金)
・発送開始日: 6/20(月)~
■5年生
・申込開始日: 7/ 8(金)
・発送開始日: 7/11(月)~
さて、5年生の後期といえば「比」で有名かと思います。
予習シリーズは大改定後に進度も難度も上がっているため、その一部が夏期講習で扱われるようになるのは予想できるわけですが、やはりその通りのようでした。
ところで、手元には、娘が4年生の夏期講習に参加しなかったとは言え、早稲田アカデミーの去年の夏期講習のパンフレットがございます。このパンフレットは学年共通ですので、これを見ると5年生の夏期講習のカリキュラムがわかります。1つ上の学年は旧予習シリーズをつかっておりますので、このカリキュラムは、予習シリーズ大改定前の5年生の夏期講習のカリキュラムということになります。
そして、今年の夏期講習のパンフレットも持っています。こちらは、もちろん、予習シリーズ大改定後の5年生の夏期講習のカリキュラムとなります。
つまり、これらの両者の違いは、予習シリーズ大改訂前後の、早稲田アカデミーの夏期講習の違いということになります。
ということで結果です。
まず、以下が、去年の5年生が受講した早稲田アカデミーの夏期講習です。
2021年 小5S 算数カリキュラム 全18回 | |||
1 | 倍数と約数 | 割合 | 比(1) |
2 | 平均 | 多角形 | 比(2) |
3 | 速さ | 円とおうぎ形 | 平面図形と比(1) |
4 | 旅人算の利用 | 平面図形と比(2) | |
5 | 売買損益 | 濃さ | 速さと比(1) |
6 | 柱体とすい体 | 差集め算 | 速さと比(2) |
7 | 場合の数 | 平面図形と比(3) | |
8 | 素因数分解 | 水量変化とグラフ | 規則性に関する問題 |
9 | 総合 | 下巻 第1回 比 | |
教材 | 夏期講習予習シリーズ | 上位校への算数 |
なお、今年、娘が夏期講習を受講するべきかどうかを検討するため、教材はフリマアプリで調達いたしました。目視確認して、対応する教材を表に追記しています。
そして、以下が、今年の5年生が受講する、早稲田アカデミーの夏期講習です。
2022年 小5S 算数カリキュラム 全18回 | ||
1 | 数の性質 | 比の表し方 |
2 | 図形の移動 | 比例式と逆比 |
3 | 和と差 | 相似 |
4 | 速さ | 底辺の比と面積比 |
5 | 割合 | 通過算と時計算 |
6 | 場合の数 | 流水算 |
7 | 変化とグラフ | 素因数分解 |
8 | 規則性 | 物体をしずめる問題 |
9 | 総合 | 下巻 第1回 |
教材 | 夏期講習予習シリーズ |
少々比較しづらいと思うので、適当ですが色付けして並べてみました。
よく見ると、いや、よく見なくても、早稲アカでは、大改定前でもかなりの比づくしのカリキュラムとなっていたことがわかります。
ちなみに、上位校への算数は問題の難易度別に星が1つから3つけられています。購入したときに少しだけ購入元の方から情報共有いただいたのですが、SSクラスですと星1つから2つを中心に学習するようでした。
私の主観になりますが、星2つの問題でもそれなりに難しい問題なように見えます。演習問題集でいうところの練習問題から実戦演習というイメージでしょうか。星3つになると最難関問題集を連想する難易度となりますが、星3つは今はまだ解けなくてよいという位置づけだったようです。
ということで、比を扱うこと自体は、大改定前と後で、あまり変わらないのではないか、という印象を受けました。
ただし、今年の夏期講習のカリキュラムに含まれる、「通過算」、「時計算」、「流水算」は、大改定前の上位校の算数には含まれていなかったようです。なお、時計算のもととなる旅人算は、前期の第16回と第17回で習いますね。
これだけ聞くと、なかなか恐れおののく単元のラインナップですので、一応、四谷大塚に電話してみました。このあたりの比、通過算、時計算、流水算で扱うレベルを確認するためです。
結果としては、夏期講習および夏期講習用の予習シリーズで扱われる難易度としては、あくまで導入から基礎レベルということでした。
去年の4年生の夏期講習のときも、今年と同様に必修編として新単元となる方陣算、概数、場合の数がありましたが、たしかに導入から基礎というレベル感だったと思います。
やはり、今回の5年生の夏期講習で必修となる単元については、本格的に学ぶのは後期なのかなと感じました。
さすがに5年生にもなると夏期講習の参加・不参加で迷わなくなってくるのが一般的なのだと思っておりますが、夏期講習に向けて心構えや覚悟を決めるなど、みなさまの参考になれば幸いです。
ちなみに、娘は夏期講習をいまのところ受けない予定です。ほどよくのんびりしつつ、徹底的に苦手を克服するチャンスとして使おうと思っています。
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