中学受験の夏期講習に行かない!・・本当に行かないで大丈夫?
もうすぐ夏休みですね。中学受験の夏休みといえば、もちろん夏期講習です。
娘は小学3年生の2月、いわゆる新小4年から早稲田アカデミーに通い始めましたが、直後の春期講習から、夏期講習、冬期講習、そして新小5の春期講習と、一度も早稲アカの季節講習には参加しませんでした。もちろん、他塾の季節講習に行っていたなどということもございません。
結果的には、「早稲アカの夏期講習を始めとした季節講習に行かなくて良かった」とは全く思っておりませんが、娘の成績が問題なく維持できていることを考えると、「行かなくても問題なかった」ということはできるのかなと思っています。
とはいえ、当時、娘が夏期講習などの季節講習に参加しないことを、体系的に考えて決めていたわけではありません。ただ、漠然と、参加するメリットよりもデメリットの方が大きいような気がして、季節講習に行かないことを決断していました。
このような疑問をお持ちの方・・・は、少数派だとは思いますが、真面目に考えてみたので参考になれば幸いでございます。
例えば、よくある結論である「夏期講習で学習カリキュラムが進むなら必須」では済まさずに、もう少し踏み込んでいます。なお、まだ小6についてはわからないので、小学5年生までを意識してまとめています。
夏期講習とは?
夏期講習の目的
まずは基本的なところから。
夏期講習では、学校がない夏休みに、集中的に一定期間塾に通って勉強します。目的は塾によって異なり、大手塾の場合、大まかに以下のようになっています。
サピックス:カリキュラムが進む
早稲田アカデミー、四谷大塚:カリキュラムが進みつつ、これまでの復習を行い、理解を深めて定着をはかる
日能研:これまでの復習を行い、理解を深めて定着をはかる
夏期講習の期間
大手4つの塾の夏期講習の期間や日程は、それぞれの公式ホームページで確認することができます。
サピックス | 早稲田アカデミー | 四谷大塚** | 日能研 | |
小4 | 14日 | 18日 | 16日+8日 | 6日 |
小5 | 20日 | 18日 | 16日+10日 | 18日 |
小6 | 18日+5日* | 24日 | 16日+10日 | 25日 |
*サピックス 小6 夏期集中志望校錬成特訓(通称:カキシ)
**四谷大塚 小4~小6 右:8月特訓
若干の差はありますが、どこの塾もかなりの日数、通うことになりますね。
夏期講習の費用
大手4つの塾の夏期講習の費用も、それぞれの公式ホームページで確認することができます。表の数値は、いずれも千円以下を切り上げています。
サピックス | 早稲田アカデミー** | 四谷大塚*** | 日能研 | |
小4 | 約10万円 | 約7万円/約8万円 | 約8万円+5万円 | 約5万円 |
小5 | 約12万円 | 約13万円/約16万円 | 約11万円+6万円 | 約13万円 |
小6 | 約22万円+8万円* | 約18万円/約22万円 | 約14万円+7万円 | 約18万円 |
*サピックス 小6 夏期集中志望校錬成特訓(通称:カキシ)
**早稲アカ 小4~小6 左:塾生料金、右:外部生料金
***四谷大塚 小4~小6 右:8月特訓
費用についても、若干の差はありますが、どこの塾もかなりのお金を支払うことになります。
夏期講習に参加するのであれば、最大限、子供の学力につなげたいところだと思います。
夏期講習に行く行かないフローチャート!?
主観になりますが、当時、娘が季節講習を受けるか受けないか判断しようとしたときにどのようなことを考えたか、また、娘がもしも〇〇だったら判断を変えていたかな?と、回顧的に考えてフローチャートを作成してみました。
Yes/Noと答えていくだけで、夏期講習を受けるべきか、あるいは、夏期講習は受けさせずに家で学習を進めたほうがいい・・・とは言えないまでも、夏期講習へ行かないことを検討してもいいかどうかがわかるようになっています。
見ていただけると分かる通り、ほとんどの場合が「季節講習に参加すべき」という結論になります。
次の項目で、1つずつ見ていきたいと思います。
各分岐の考え方
それぞれの分岐を取り上げた理由などについて説明していきます。
ここでは、夏休みの目的を、「子供の学力を向上させるか、少なくとも周囲に遅れずについていく」ことと考えました。
私は、なにかをしようとするとき、目的は1つだけにすること、そして、ブレさせないことがとても大事であると考えています。
季節講習への参加を当然と思っている
塾の先生とたくさんコミュニケーションを取ったり、中学受験関連の書籍を読んだりすると、夏期講習への参加はあたりまえと思うのが一般的ではないかと思います。
結局のところ、「参加すべき!」「参加しなくてもいいのでは?」の両方の意見があるわけですが、夏休みが終わってしばらくしてみないと、夏期講習に参加してよかったのか、あるいは、参加しなくてもよかったのかわかりません。
季節講習へ参加するのが当然と思っていたのに参加しない選択をした場合、その結果が見えてくるまで、数か月のあいだ、本当に参加しなくてよかったのか、ドキドキし続けることになるかもしれません。
これは精神衛生上、よくありませんので、夏期講習に参加するのが無難ではないかなと思います。
季節講習に参加すべきか検討するのが面倒
私たちは、あれこれ考えなくて済むように、大切なお子さんを塾に預けているわけです。そして、塾はいろいろな経験をもとに、夏期講習のカリキュラムを組んでいます。
必ずしもそのカリキュラムが私たちの子供に最適ではないかもしれないから、夏期講習への不参加を検討するわけですが、逆に言うと、カリキュラムが子供にとって最適なのかどうかを判断できないと、思いつきで夏期講習を受ける受けないを決めることになってしまいます。
思いつきで夏期講習に参加しないよりも、経験豊富な塾のカリキュラムに従って、夏期講習で勉強するほうが無難ではないかなと思います。
長期休みくらい、子どもを伸び伸びと遊ばせたい
夏休みに子供を伸び伸びと遊ばせられるかどうかは、子供の現在の学力と、到達したい目標で大まかに決まると思います。
例えば、今、偏差値が50だとして、これをキープするのが目標であれば、比較的伸び伸びできると思います。しかしながら、偏差値60を目指すぞ!ということであれば、伸び伸びしている場合でもなさそうです。これは、偏差値60の子が65を目指すのも、偏差値40の子が50を目指すのも大きくは変わらないと思います。
私には人生で受験経験がなく、受験というものに免疫がないものですから、私も、小学生のうちからたくさん勉強することに違和感を感じることもすくなくなく、子供を遊ばせたい気持ちは大変良くわかります。
しかしながら、子供とともに中学受験に挑戦することを決めたわけですから、子供の現状分析と目標管理なしで遊ばせることを真っ先に考えるのも少々違うような気がします。
ここで選択を間違えると、結局、困るのは子供ということは念頭に置きたいところです。
夏休みに遊びを第一優先とし、いつのまにか周囲と差をつけられてしまい、親から「なんで成績上がらないの!」と言われてしまう。・・・想像するだけで、なかなか過酷です。
夏期講習に参加しても遊べなくなるわけではありませんので、夏期講習に参加して周囲に遅れず追いつき追い越せの流れを作りつつ、あくまで余った時間で遊ぶことを考えるのが良いのではないかと思います。
長くなりましたので、続きは以下のページにまとめました。
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