算数の成績を最短で底上げする「復習と整理」完全ガイド|授業後30分からの逆転メソッド

2025年10月4日算数

子供の学習(算数)

「授業は聞けているのに、テストになると点が伸びない…」。

その原因の多くは復習のやり方学習内容の整理不足にあります。算数は「分かる」だけでは得点化できません。わかる→できる→速く正確にできるまでを、短いサイクルで回す仕組みづくりが肝心です。

この記事では、塾テキストと併用しながら、授業直後の30分から1週間の管理、ノートやファイルの具体的な整理法、親のサポートまでを解説します。


復習の土台を作る:授業直後〜1週間の「黄金サイクル」

授業直後30分:その日の「未消化」をゼロにする

帰宅後すぐ、授業ノートと塾テキストの該当ページを横に並べます。先生の板書で強調された「条件」「線分図・表」「落とし穴」を自分の言葉で1〜3行に要約。そのうえで当日扱ったA問題を3問だけ「再現」してください。再現=何も見ず同じ手順で解くこと。ここで詰まる項目が、その日の「未消化」です。

24時間以内:問題の「薄い理解」を「厚い理解」に

翌日、理解が不十分だった問題について、時間計測つきで再挑戦かかった時間・間違えた理由・次の一手を必ずメモに残します。ポイントは解けなかった理由を名詞で記録すること(例:式設計、比の置換、図の分割)。「遅いのはなぜ?」が言語化できると、以後の練習が「数打てば当たる」から「弱点直撃」に変わります。

72時間後:三段跳び

同単元で設問の型だけが少し違う問題を追加します(塾の小テキやプリントでOK)。「条件の整理→図・表化→式設計→検算」の4フェーズを声出しで確認しながら解くと、思考の抜けが見えます。ここで検算のルーティン化(逆算・代入・概算)は必須。検算ができる=理解が構造化されている証拠です。

1週間単位:同単元の「束ね直し」

週末に同単元のミス3種をひと目で見渡せる1ページ「今週のつまずきマップ」を作成します。。同じミスの再現率が50%→20%→5%と下がれば、単元が仕上がっています。落ちないミスは直し方が抽象的(例:「気をつける」)になっていないか見直しましょう。


点を伸ばす「整理術」:ノート・復習のコツ

単元マップ:公式の「使いどころ」を結び直す

公式や手筋は、いつ使うかまでセットで覚えると強い。ページの左に「状況」(例:和差・売買・濃度/長方形分割/相似比→面積比)、右に「使用ツール」(線分図・比・面積図・補助線)を矢印で連結「状況→ツール」の矢印が描ける子は本番で迷いません

復習ノート

成績を上げるための、中学受験算数の解き直し・復習ノートの作り方については、以前、以下の記事にまとめました。


テスト前後の運用:点に変える最後のひと押し

前日:新規はやらない、「既知の型」だけを指慣らし

授業ノートや復習ノートを使いながら、過去に×が多かった問題や、溶けたけど時間がかかった問題だけを再現。前日は自信を積み上げる日です。

当日朝:検算の順序だけ再確認

逆算→代入→概算のどれを、どの順で回すかを声出し。指の動き(指差し)を伴うと、焦りが減ります。

テスト後60分:「直しの在庫」をゼロに

その日のうちにエラーログ(ミスの理由・次の一手)を書き、3日後の再現予約までセット。「問題は資産」の感覚を持てる子は、伸びが速いです。


よくある失敗と対策:ここを外すと伸びません

失敗1:ノートが「先生の板書の写経」になっている

対策「自分の日本語」で1〜3行の要約。さらに「使いどころ」の一言(例:「比が3段出るとき」)を太字で。

失敗2:ミスの原因が「計算ミス」で終わっている

対策計算ミスの原因の原因まで掘る(例:「式設計の誤り」「単位変換の抜け」)。原因を名詞化して記録。

失敗3:復習が「とりあえず量」になっている

対策×の設問だけ3回転。「やった感」ではなく「縮んだか」で管理。


まとめ:復習は「設計」で決まる。設計は「見える化」で回る

算数の復習は、授業直後30分→24時間→72時間→1週間のサイクルで「未消化」を潰し、ノートとファイルの標準化で「いつでも見渡せる状態」を作ることが核心です。

復習ノートの具体的な書式やページ構成は、同サイトの「成績を上げる!中学受験 算数の解き直し・復習ノートの作り方」で実例を見ながら、今日から実装してみてください。学びは「記録」から「設計資産」へと変わり、点数はあとから必ずついてきます。

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2025年10月4日算数

Posted by ぜろパパ