教科書や参考書電子化のやり方は?成績を上げるための応用事例も紹介します!
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中学受験にかぎらず、勉強の方法について調べていて、どこかで教科書や参考書の電子化について目にしたことがある方も多いのではないかと思います。
私たちは、娘が小学2年生の半ばになったころから中学受験を目指すことにしましたが、それ以来、低学年時の学習に使った市販教材や、新小4からの早稲アカでの教材など、所有する教材の多くを電子化してパソコンに保存しています。
なぜ、わざわざ安くない裁断機やスキャナを用意してまで、教科書や参考書の電子化をするのか?
それは、算数、国語、理科、社会のいずれの教科についても、娘が学習を進める上で最大限の本気サポートをするためでした。
結果的に、娘が中学受験の学習をし始めてから3年生の終わりまでに成績は急上昇、新4年生2月からの通塾開始では最上位からのスタートをきることができました。また、現在進行系の早稲田アカデミーでの学習もとても順調で、いまのところは四谷・早稲アカの中では、良好な位置を保ち続けることができています。
もちろん、一般的には、中学受験のサポートに教科書や参考書の電子化が必須とは言われておりません。また、実際に、電子化技術を導入しなくても中学受験をうまく進めることができたご家庭も多いと思います。
しかしながら、娘の学習を伴走する上で「電子化の技術がなかったらどうなるか?」を考えてみると、私の負担が著しく増えてしまい私が先に息切れするか、あるいは、今と同レベルのサポートを娘に与えてあげることができず、娘の成績に影響していたかもしれないと、本気で思っています。
そこで、今回の記事では、
と、興味はあるけれども、いまいち手を出せなかった方々が持っているだろう疑問について、本ブログ記事ではお答えしていきたいと思います。
また、娘は早稲田アカデミーに通塾していますが、早稲田アカデミー生が受験するカリキュラムテストや、早稲アカ生だけでなく四谷大塚生なども激しく競争する組分けテストにおいて、娘の好成績の維持をできるかぎり手助けしたいと思っています。
そのため、私は各教科で電子化を最大限に活用しているのですが、今回、それらの応用事例の一部も参考までに紹介しております。
電子化復習ノートのメリットとデメリットとは?
電子化のメリットとデメリットについて、一般的に言われていることや私の考えを整理してみました。
良い点 | 悪い点 |
コピーよりも印刷の方が簡単にできる | 裁断やスキャンなど、金銭的な初期投資が必要 |
修正、加工、追加が簡単にできる | 用途によってはパソコンやソフトウェアの扱いが必要 |
タブレット学習や持ち運びができる | 万が一に備え、データのバックアップが必要 |
裁断すると、教科書や問題集がバラバラになる |
以下、それぞれについての考えです。
少なくとも私にとっては、良い点は、悪い点を大きくうわまわりました。
コピーよりも、印刷の方が簡単にできる
算数、理科、社会では多くの演習をしますが、1度で理解できなければ、もう1回解きたくなります。
このようなときに備え、一般的には、コピーをとっておくか、テキストには書き込まずにノートに解答を書くのではないかと思います。
でも、コピーを取ろうと思っても、子供がどの問題を間違えるのか、どの問題を解き直しする必要があるのか、前もって把握することはできません。かといって、やらないかもしれないのに、全部あらかじめコピーをとっておくのは大変です。
また、ノートに解答を書く方法にしても、テストのときに行うような問題への書き込みをせずに、きれいなままにしておく必要が出てしまいます。テストと同様に問題文に線引きしたりメモ書きしたりすることは、演習するうえでとても大切なことだと思います。
電子的に問題集を管理していれば、PDFで開いて解き直ししたいページを印刷するだけです。複数ページの印刷でも、必要なページを「Ctrlキー」で選択し、選択範囲を印刷すれば、あとは放っておくだけで解き直しのための問題集が完成します。
きれいな問題集を持っているとしても、問題集を開いて端を合わせてコピー、ページをめくって端を合わせてコピー・・・などの煩わしさから解放されます。
修正、加工、追加が簡単にできる
例えば、算数の演習問題集や最難関問題集は、多くの場合、書き込めるスペースが少なすぎるという欠点があります。
例えば、小問の(1)(2)・・・の間が異常に狭くて、娘が解きにくそうなときがあります。テストで十分なスペースがあるとは限りませんが、算数の復習ノートを作成する際には、幅にゆとりをもつレイアウトに再構成しています。
モニタ上でキャプチャ範囲を調整したり、パワーポイントであればトリミング機能で簡単に画像を編集可能です。これを実際のノートでやろうとすると、はさみとのりとの格闘が必要になるかと思います。
他にも、図形問題では任意の大きさに拡大することが可能ですし、あとから気づいたことがあれば、別解でも私の手書きの解説でもなんでも、スキャンして追加すれば、以降の印刷で反映させることができます。
やはり、修正・加工・追加は、電子で扱う方がとても楽ではないかと思います。
タブレット学習や持ち運びができる
新小4の通塾開始以降の初めから導入していたわけではありませんが、5年生になってからは、娘に理社の学習でiPadも使ってもらっています。このためには、電子化教材が必須となります。
私と娘の使い方は、大きく2つです。
1つ目として、組分け前など、総復習の際に、理解できていなかったことや忘れていたことなどを抽出してまとめるために、「OneNote」を使っています。
まずは、娘が復習しながら最低限の単語をiPadで「OneNote」に書き込みます。次いで、私が同期されたPCの「OneNote」からノートを開き、予習シリーズや「?に答える!」や「自由自在」などの参考書、後述の補助資料、あるいはネットの情報を貼り付けます。
これで、娘は理解できていなかったことの周辺知識を、iPadで確認できるようになります。
早稲田アカデミーのカリキュラムテストや、四谷大塚の組分けテストに持っていくことが多いので、持ち運び可能であることも恩恵を受けていますね。
2つ目は、暗記用教材の作成と利用で、iPadの「暗記マーカー」というアプリを使っています。
これは、PDFにマーカーを引くことで、マーカーが引かれたテキストなどを隠すことが出来るアプリです。正答率でカラーが自動で変わったり、正答率でフィルタして再び見えなくしたり、ランダムテストも可能です。
正確には、ツイッターで「暗記マスター」というアプリの存在を知ったのがきっかけでしたが、「暗記マーカー」と両方をインストールして試し、より高機能で使い勝手の良い「暗記マーカー」を採用しています。
ちなみに、我が家はandroid派なので、androidで同様のことができないか始めに検討したのですが、アプリの有無やスタイラスペンの性能のために、再現することは難しそうで諦めました。
娘が全国統一小学生テストでもらってきたiPadがあったのでそれを使っていますが、もしも家になかったとしたら、ケチな私が、これらだけのためにiPadを購入していると思います。それくらい、今ではなくてはならない存在になっています。
ということで、タブレット学習が可能になることは、教科書や参考書の電子化の強いモチベーションになると思います。
デメリットもありますが・・・
一方のデメリットは、大きく4つ考えられます。
1つ目は、裁断やスキャンなど、金銭的な初期投資が必要となることです。
最近は、ブラザー製のA3対応プリンタを導入している人も多くなっているようなので、スキャナは問題ないかもしれません。
でも、なかなか高額な裁断機はちょっと躊躇しますね。はじめはカッターでやってみて、「電子化はたしかに便利!裁断機があればもっと効率化ができる!」と自信をもってから買うことで、気持ちが和らぐかもしれません。
ところで、今は「Adobe Scan」などのアプリもありますし、スマホで1ページずつ電子化も不可能ではないですね。
しかしながら、時間がかかりすぎる上に、ページのとじ込み部分で文字が歪むなど、スキャンした画像の品質面で課題があるので、スマホメインで電子化作業というのはかなり難しい気がします。
2つ目は、データの修正、加工、追加にはパソコンやソフトウェアの扱いが必要となることです。
あえてデメリットとして挙げましたが、必要なことはモニタ上で選択範囲をキャプチャして貼り付けて拡大縮小して・・・だけの簡単な作業です。ワードでもA4レイアウトで作成できますので、簡単な加工だけなら求められるPCスキルはそれほど多くはありません。なお、私は加工にはパワーポイントを使うことが多いです。
確かに、国語の漢字では、予習シリーズの問題のページに、解答のコピペを色調補正で赤シートで隠せる色に変換して埋め込むというトリッキーなことをしてたりしますので、ソフトウェア関連の引き出しが多いほど、できることも増えるかなとは思います。
3つ目は、万が一に備え、データのバックアップが必要となることです。
たくさん用意した電子データが、思いがけず消えてしまうかもしれません。電子化するなら、バックアップは欠かせません。
でも、実は、データのバックアップは、フリーソフトで高機能なソフトウェアがたくさんあります。私はその名の通り「Backup」というフリーソフトを使って、毎晩、2クリックでNASにバックアップをとっています。
4つ目は、裁断すると、教科書や問題集がバラバラになることです。
一般的には、教科書や問題集を2冊買うという方法が取られるのではないかと思います。
しかしながら、教材費が2倍かかりますし、子供と一緒に「SDGs!」とか盛り上がっている(はず)な横で、資源をムダにするのも心がとがめます。
ここで、後述の「閉じたくん」の出番です。
多少はコツの習得が必要となりますが、裁断した教科書を、ほぼ元通りにすることができます。
ということで、電子化のデメリットも少なからずありますが、電子化のメリットに比べるとかなり小さいのではないかなと思っています。
教科書や参考書の電子化の方法は?
一瞬で切断!裁断機!
裁断機は、厳密に言えば一般的なカッターやローラーカッターでも不可能ではないですが、裁断機のほうがきれいに仕上がり、なにより時間が大幅に省けます。
私が持っているのは、以下の写真の一番左で、購入当時はこれ一択だったような気がします。私の中で不具合も一切なく最高評価なのですが、今は良くないレビューも結構あるようです。
今では、いくつか評判良い機種が出ているようで、調べてみたら、評判よさそうなのが真ん中と右でした。ただ、一番右の裁断機のような、斜めに刃を入れるタイプだと、裁断時のズレがちょっと心配です。真ん中は値段が高いですね。
いずれにしても、私の持っている一番左の裁断機も安くなかっため、当時、本当に必要あるのか半信半疑で、購入に勇気が入りましたが、結果的には無くてはならない存在になっています。
一気にデータ化!ADF連続スキャナ!
連続スキャナは、これも10年くらい前の購入当時はほぼ一択で、PFU製しかないという感じでした。
私が持っているのは、当時の一番良い機種でしたが、だいぶ時間が経っており、今は以下がPFUのメイン機種のようですね。連続スキャナもなかなかのお値段なので、当時、購入するのに勇気が入りました。
今から検討するなら、中学受験で必須とも噂される、ブラザー製のA3対応で連続スキャナ付きのプリンタ「MFC-J7300CDW」を考えるのが良いかと思います。
ブラザープリンタは、プリンタが安くて印刷のためのインクがやや高めな機種(約4万円)と、反対に、プリンタ自体が高くてインクが安上がりな機種(約7万円)があり、中学受験では前者が一般的と思います。
前者の場合、プリント用紙を格納するトレイが1段の機種と2段の機種がありますが、スキャナの機能に大きな違いがあるため、これは上図リンクにある、2段トレイの「MFC-J7300CDW」を選ばなければなりません。
2段トレイの「MFC-J6983CDW」では両面スキャンができるのですが、1段トレイの機種では片面スキャンしかできないため、電子化には致命的となりますので注意が必要です。
ちなみに、私もブラザー製プリンタ「MFC-J7300CDW」も持っていますが、今でもPFUスキャナは現役で、A4以下のスキャナにはこちらを使っています。
スキャンの速さが段違いに速い上に、「MFC-J7300CDW」にはない重送の超音波検出があるので、予習シリーズや参考書をまるごと1冊スキャンする際など、使い勝手はPFU製が明らかに上です。
「とじ太くん」で、裁断した本が元通りに!?
「予習シリーズ」や「演習問題集」などの塾で実際に取り出して使う教材や、「?に答える」「自由自在」「SUPER理科事典」などの参考書は、バラバラ状態では使いものにならないため、本の状態で再び使いたいわけです。
このようなときに大活躍するのが、「閉じたくん」です。裁断した後の無惨にもバラバラになったテキストを再製本してくれます。
のり付け部分が1~2mmほど詰められますが、ほぼ元通りで普通に読めるようになります。予習シリーズや演習問題集なども、これですべて復元していて、娘は問題なく裁断された予習シリーズを塾の授業で不便なく使っています。
成績アップを目指すための、電子化の応用方法は?
細かい説明なしですが、イメージは伝わると思うので、私と娘の活用方法をいくつか紹介いたします(画像は一部モザイクをかけています)。
算数の復習ノート
上の方でも触れましたが、算数で間違えた問題や、時間がかかりすぎた問題は、パワーポイントで復習ノートを作成しています。
国語の教訓ノート
国語で正答できなかった問題は、問題文、設問、解答、記述なら模範解答を1ページに集め、B5サイズに印刷し、手のひらサイズの付箋に教訓を手書きした「今後のための教訓ふせん」を添えて、ファイリングしています。
国語の予習シリーズ文法の抜粋
国語の文法は、予習シリーズテキストから文法のページだけ抽出して印刷し、学習しやすいようにしています。
国語の予習シリーズ漢字
国語の漢字は、赤シートで隠せるように予習シリーズ漢字とことばに、解答を埋め込み、1回分をA4の裏表となるように印刷して娘に学習してもらっています。
社会と理科の補助資料
予習シリーズは、同僚に譲っていただいたサピックスのテキストや、日能研のテキスト(低学年のときに娘にテストを受けてもらった際に日能研で閲覧、ただし、うろ覚え)よりもカラーで写真やイラストが豊富ではあると思います。
しかしながら、小学生が理解するには不十分なことも多く、また、テキスト部分が情報の詰め込み過ぎで文と文につながりがなく、流れが理解できないこともあるため、参考書を使って周辺情報を補強するための補助資料を作っています。
終わりに
本ブログ記事では、教科書を電子化することのメリットとデメリット、電子化の方法、そして、娘の好成績を支える要因の1つとなっている私の電子化の応用例を紹介してきました。
今回の記事が、ご家庭で電子化を導入済みの方、電子化に興味がある方などに、少しでも参考になれば幸いです。
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