Z会だけで中学受験は本当に可能?徹底調査してわかったこと
「Z会だけで中学受験は可能なのでしょうか?」
これは私自身が中学受験を検討し始めたとき、何度も検索したフレーズです。我が家では最終的にZ会は利用しませんでしたが、それでも「塾なし受験」の選択肢として、Z会の存在は常に気になるものでした。



この記事では、Z会を使わずに中学受験を終えた私の視点から、「Z会だけで合格できるのか」という問いに対し、調査結果と他の保護者の声をもとに徹底的に検討していきます。
Z会だけで中学受験はできるのか?
通信で中学受験を考える保護者の多くが一度は検討する選択肢
Z会は「通信教育」として広く知られていますが、実は中学受験にも対応した専門コースがあります。とくに「塾に通わせずに自宅で学習させたい」と考える保護者にとって、Z会は有力な選択肢の一つです。
私も最初はZ会を真剣に検討していました。その理由は…
- 通塾の負担がなく、自宅で学習できる
- 費用が比較的安く抑えられる
- 教材の質が高いと評判
このように、魅力的な点が多かったからです。長女のときもそうでしたが、次女、三女の中学受験を考慮して、あらためて選択肢の1つとして魅力を感じています。
「Z会だけで受かった」という体験談の信ぴょう性
検索してみると、「Z会だけで合格しました!」という声も見かけます。ただし、調べていくうちにわかったのは、「Z会を中心に使ったが、模試や過去問、単発の対策講座を別途利用していた」というケースも多いこと。つまり、「完全にZ会だけ」という例は少数派のような印象です。
Z会の中学受験コースの特徴を客観的に見てみる
難関校を意識した設計
Z会の教材は、いわゆる「標準的な通信教材」とは一線を画します。難関中学の入試問題を分析し、それに対応できる力を育てるように設計されている点が特徴です。また、応用レベルに対応する講座も用意されています。
アウトプットも重視
通信教育でありながら、添削指導が受けられるのはZ会の大きな強み。自分の解答に対して客観的なフィードバックが得られるため、独学で陥りがちな「解答の根拠が曖昧」という状態を防ぐことができます。月例テストもあるので、到達度を確認しやすい設計になっています。
合格実績はどう見るべき?
Z会の合格実績を見ると、開成・桜蔭・筑駒・渋幕などの超難関校の名が並びます。数字だけを見ると「Z会だけで難関校も狙えるのでは?」と思いたくなりますが、注意したいのは大手塾との併用者や、逆にZ会を主力としながら大手塾の志望校別コースを利用していた方も含まれている可能性が高いということです。このようにZ会を使っていた生徒も、実績の中に含まれていると考えられます。
我が家がZ会を選ばなかった理由と、選んだ代替策
一番の理由は「志望校対策の不安」
我が家でZ会を見送った最大の理由は、「中学受験=大手塾の安心感から逃れられなかったこと」と、「志望校に特化した対策が不十分ではないか」という点でした。
大手塾を選べば、平常授業と志望校別コースがどちらも安心感を持って受けられるし、大手塾内での連携も期待できます。
学習スケジュール管理が必要だった
通信教育は「やらないと進まない」仕組みです。これは逆に言えば、親がしっかりと伴走しないと回らないということ。我が家のライフスタイルでは、そこに十分な時間を割けないと判断しました。
結果として選んだのは「塾+家庭のカスタム学習」
我が家は最終的に、進学塾に通いつつ、自宅では塾の復習と市販問題集を利用した家庭での演習を中心に進めました。
もちろん、それなりに費用も時間もかかりましたが、志望校に直結する演習と過去問の分析に十分に取り組めた点は良かったと感じています。
ではZ会はどんなご家庭に向いているのか?
自主的に勉強を進められるお子さん
Z会は能動的な学習を促す教材設計になっています。そのため、「今日は何をやればいい?」と自分から聞けるようなお子さんにはぴったりです。
逆に、学習のペースメーカーが必要なお子さんには、外部のサポートや工夫が不可欠になります。
保護者が積極的に関与できる家庭
Z会の良さは「自由度の高さ」ですが、それは裏を返せば「親のマネジメント力が問われる」ということでもあります。
- 進度管理
- テスト結果の分析
- 苦手分野の把握と補強
これらを家庭内で行える家庭には、Z会は非常に魅力的な選択肢になると思います。
併用や補完を前提に考えられる場合
Z会を「ベース教材」として使いつつ、志望校別模試や単発の外部講座で補完するという形なら、かなり実用的と考えられます。
「Z会だけ」にこだわらず、柔軟に戦略を立てられる家庭には合っていると言えるでしょう。
まとめ
Z会は間違いなく、通信教育の中では最も中学受験に特化した教材のひとつです。しかし、「Z会だけで中学受験ができるか」という問いに対しては、「家庭環境と子どものタイプによる」というのが正直な答えです。
我が家ではZ会を使わない選択をしましたが、使わなかったからこそ、Z会が持つ強みと弱点の両方を客観的に理解することができたと感じています。
Z会の良さを最大限に活かすには、
- 保護者の関与
- 志望校対策の工夫
- 進度管理の仕組み作り
がカギとなります。
塾を使うか、Z会だけで挑むか。答えはひとつではありません。でも、「どうやって学ぶか」を家庭で真剣に考えることが、もっとも大切な受験対策なのだと思います。
\ 成績が伸び悩むときに読みたい実践ガイド。中学受験の「停滞期」を抜け出す重要ポイントを網羅! /
中学受験に向けた偏差値アップの方法を、家庭でどう実践していくか。このテーマについて、全15章+まとめ、合計63,000字を超える圧倒的ボリュームでまとめた記事「1か月で偏差値+10を目指す!中学受験に勝つ家庭がやっている『勝ちパターン』大全」を、noteで公開しています。偏差値の上げ方に悩んでいる保護者の方にとって、きっと具体的なヒントが見つかるはずです。よろしければ、以下のリンクよりご覧ください。