「中学受験をやめたい」と子どもが言い出したら?親子で乗り越えるための対話と対応策

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中学受験を目指して数年。真剣に取り組んできたつもりでも、ある日突然「もう中学受験を辞めたい」と子どもが言い出す。親としては驚きと戸惑い、焦りや心配が一気に押し寄せます。とはいえ、頭ごなしに否定したり、「あと少しだから頑張って」と押しつけたりしても、かえって子どもの心は離れていってしまうかもしれません。

中学受験の疑問や悩み

 

「子どもが中学受験を辞めたいと言ったとき、どのように対応すればいいのでしょうか?」
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「中学受験を辞めることで、子どもの将来にどのような影響があるのでしょうか?」
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「受験を続けるか辞めるか迷っている場合、親はどうサポートすればいいのかしら?」

 

 

今回は「中学受験 辞めたい」と子どもが言い出したときにどう向き合うか、家庭でできる対応や考え方について、私自身の体験を交えながら詳しくお話しします。

子どもが「辞めたい」と言う背景とは?

心の限界が近いサインかもしれない

「中学受験を辞めたい」と口にするのは、単なる気まぐれではなく子どもなりのSOSである場合があります。塾の宿題に追われ、自由時間がなく、周囲との比較にさらされる毎日。どれだけ小さな子どもにとって大きな負担か、親が想像する以上のものなのかもしれません。

モチベーションの低下と目的の見失い

中学受験は長期戦です。目標があいまいなままでは、努力の意味が見えづらくなります。とくに「親に言われたから始めた」子どもほど、つまずいたときに「辞めたい」となりやすいです。なぜ勉強するのか、何のために受験をするのか。子どもなりに納得できているかが鍵になります。

自信喪失や自己肯定感の低下

毎週のテストで順位が出され、偏差値で評価される日々が続くと、「自分はダメなんだ」と思い込んでしまう子もいます。これは中学受験が抱える大きなリスクのひとつです。受験そのものに向いているかどうか以前に、心の健康が損なわれていないか、慎重に見極める必要があります。

親はどう受け止めればいいのか?

まずは冷静に、話を聞くこと

子どもが「辞めたい」と言い出したとき、一番大事なのは否定や説教ではなく、耳を傾けることです。受験の辛さを誰にも話せなかった子が、やっと親に気持ちを打ち明けたのかもしれません。

「そう感じていたんだね」「苦しかったんだね」と、まずは共感を示すこと。感情の受け止めがなければ、子どもは本音を語ってくれません。

子どもに選択肢を与える

「やめてもいいんだよ」と言うのは簡単ではありませんが、辞める選択肢を口にすることで、子どもが冷静になれることもあります。実際に辞めさせるかどうかは別として、「どうしたい?」「他にやってみたいことある?」と子どもに考える機会を与えることが大切です。

落ち着いてから「もし辞めたらどうする?」と聞くと、「やっぱり頑張りたい」と言ってきたというケースもよく見聞きします。

将来の視野を広げて話す

中学受験は人生のすべてではありません。受験が全てではないことを子どもに伝えることで、心の余裕が生まれます。「高校受験でもいいよ」「今の学校で充実した生活を送るのも素敵だよ」。実際にこう子どもに話すのは難しいかもしれませんが、未来の選択肢を伝えると、子どもは安心するかもしれません。

「続ける」「辞める」判断のポイント

続ける価値があるケース

本人がある程度やる気を維持していて、一時的なストレスや疲労が原因なら、しばらく休養を取ることで持ち直す可能性があります。志望校への憧れがある、または自分で目標を立てている場合も、支えながら続ける選択が妥当でしょう。

辞めるほうが良いかもしれないケース

子どもが長期にわたって無気力、笑顔がなく、心身の不調が見られる場合、受験そのものが大きな負担になっている可能性があります。中学受験の小説でもしばしば見受けられるケースですが、現実にあり得る話だと思います。そのときは、家庭の方針を柔軟に見直すことも必要です。

私の知人の家庭では、小6の秋に完全撤退を決断しました。しかしながら、結果的にその子は地元中でのびのび過ごし、部活も勉強も意欲的に取り組めています。

親がしてはいけない判断基準

「ここまでお金をかけたのだから」「今さら辞めるなんて格好悪い」といった、親の都合や見栄を基準にするのは避けるべきです。子どもの人生は親のものでありません。判断の基準は「子どもの今と未来にとって本当に良い選択かどうか」に尽きます。

「辞めたい」からの立て直し方

しばらく距離を置く

数日でも受験勉強から離れると、子どもの表情がパッと明るくなることがあります。心に余白が生まれることで、自分の意志で再出発できる可能性もあります。

小さな成功体験を積ませる

「算数のこの単元だけは得意」「この問題は解けた!」など、自信を取り戻せる小さな目標を設定することが、モチベーション回復には非常に有効です。いきなり志望校の話に戻るのではなく、目の前の小さな課題から再スタートするイメージです。

学校見学や説明会でイメージを持たせる

実際に志望校に足を運ぶと、「ここに通いたい」という気持ちが湧き上がってくることがあります。ただ机に向かっているだけでは伝わらない「未来の自分」をリアルに感じることで、やる気が戻ることも多いです。


まとめ

「中学受験を辞めたい」という言葉は、子どもからの大切なメッセージです。親としては心配になり、なんとか乗り越えてほしいと願いますが、子どもの声にしっかり耳を傾けることが何より重要です。辞めるかどうかの判断は、子どもの心と体、意志を中心に据えて考えるべきです。

私自身も悩みながら試行錯誤してきました。結果的に辞めなかった子、辞めてよかった子、それぞれに良い未来を見つけているかと思います。中学受験はあくまで「通過点」です。お子さんが自分の人生を前向きに歩めるよう、親として寄り添い、支えていきたいものですね。

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Posted by ぜろパパ