中学受験、睡眠時間はどれくらい?サピックス生のリアルな実情と工夫
中学受験を目指すと、どうしても気になるのが「睡眠時間の確保」です。特にサピックスに通うお子さんは、授業の密度や家庭学習の量が多く、就寝時間が遅くなりがちです。



わが家の娘もしっかり寝ないと翌日に影響が出やすい体質だったこともあり、「睡眠時間を削るべきか、それとも課題を削るべきか」と、毎晩悩みました。今回は、子どもの健康と学習効率を両立するための工夫や、実際にどのくらいの睡眠を確保すべきかについて、私の体験を交えてまとめます。
サピックス生の平日スケジュールと睡眠の現実
下校からの時間のなさに驚く
小学校から帰宅して、軽くおやつを食べたら、すぐに塾の準備。17時台に家を出て、20時半~21時すぎまでの授業、帰宅は21時半以降というご家庭も珍しくありません。ここから食事・入浴・復習となると、早くても就寝は22時半~23時になってしまうこともあります。
宿題や課題に追われる日々
サピックスの宿題は「要点に絞れば少ない」と言われるものの、慣れるまではとにかく時間がかかります。また、流石に最難関校志望の子たちも多く、特に算数を筆頭に「たとえ宿題でなくても、自分の課題として目の前にある問題はすべて解く!」な子も多いようです。
「眠れればいい」では済まされない問題
寝つきが悪くなる子もいますし、日中の集中力や成績の伸び悩みが、実は慢性的な睡眠不足に起因していたという話もよく聞きます。睡眠不足は、成長ホルモンの分泌や記憶定着にも影響すると言われています。
私の場合、長女には最低8時間の睡眠を取ってもらうことを心がけてもらっていました。中学受験勢としては標準から多めに取れているとは思いますが、一般的な小学生の睡眠時間と比べれば少ないと言わざるを得ないと思います。成長や、将来への影響は最初から最後までずっと気になっていましたね。
理想の睡眠時間とは?年齢・体質に応じて見極めを
一律に「〇時間」は決められない
よく「小学生は9〜10時間の睡眠が理想」と言われますが、受験生にその確保は現実的に難しいことも多いです。ただし、体調を崩しやすい子や朝機嫌が悪い子は、明らかに睡眠不足のサイン。娘も8時間切ると、明らかに集中力が下がりました。
わが家の「最低8時間ルール」
娘は8時間を切ると体調を崩しやすい体質だったため、どんなに忙しくても「就寝は22時まで」を死守。その代わり、朝6時起きでの学習にシフトするという生活をしていました。朝は頭がすっきりしていて、意外と効率が良かったです。
成長と健康に及ぼす影響も
たとえ眠気を感じなくても、脳や身体の成長に睡眠は大きな影響を及ぼすことがわかっています。中学に入ってから不調が出ることもあるので、「今だけの問題」ではないことを意識しておきたいです。
睡眠を確保するための家庭での工夫
学習の優先順位を見直す
サピックスの教材は非常に豊富ですが、全部を完璧にやるのではなく「取捨選択」が必須です。先生の言う「ここ大事」に絞って、子どもと一緒に「今日やるべきこと」を5分で決めるだけでも時短になります。
我が家では、「時間がないときに最低限これだけは」というときには、算数の間違えた問題のとき直しと決めていましたね。
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ルーティン化がカギ
例えば、「帰宅→食事→入浴→課題→就寝」というシンプルな流れを毎日同じ順序で行うことで、子どもも迷いが減り、スムーズに動けるようになります。我が家では、Alexaを使って、ある時刻になったらアラームがなるようにして管理していたため、自然と学習にも区切りがついていました。
朝型への移行のすすめ
夜遅くの学習が習慣化してしまう前に、「朝勉」への移行はおすすめです。朝は脳が整理された状態なので、記憶の定着も良く、短時間でも効果が高いという研究もあります。
サピックスでも睡眠確保は可能?通塾生の実情
上位クラスの子も実はよく寝ている
「できる子は夜遅くまでやっている」イメージがありますが、実際には「睡眠を削らず、効率重視でこなしている」子が多い印象です。正直なところ、長女も好成績を最初から最後まで維持していましたが、基礎な問題や標準的な問題をこなすためには、ほとんど時間がかかりませんでしたし、ときには大胆に省略してしまうこともありました。
早寝できる曜日を見つける
サピックスは曜日ごとに科目や宿題の量が異なるので、早く寝やすい曜日を意識して、睡眠の「貯金日」とすることも有効かと思います。
睡眠と成績の意外な相関
ある時期、娘の成績が伸び悩んだ原因を探ったところ、連日の睡眠不足でケアレスミスが増えていたことがわかりました。睡眠を見直しただけで、テストの得点が15点アップしたという実体験もあります。
まとめ
「サピックスに通っていたら、睡眠は削るしかない」と思われがちですが、工夫次第で「成績も健康も」両立できると考えられます。子どもの性格や体質に合わせて、無理のないスケジュールを作ることが何より大切です。
特に受験期には、「今だけだから」と寝る時間を削ってしまいがちですが、将来の成長や心身の健康にとって睡眠は欠かせない要素です。わが子にとっての「ちょうどいい睡眠時間」を見つけることが、中学受験成功の第一歩になるかもしれません。
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