勉強嫌いな子でも中学受験はできる?やる気と習慣づけを育てた我が家の工夫
「うちの子、中学受験をさせたいけど、そもそも勉強が嫌いで…」。そんな悩みを抱えている保護者の方は決して少なくないと思います。勉強が嫌いな子が中学受験に向いていない、というのは早計です。



実際、我が家の次女もテレビや漫画が大好きで、机に向かう時間はほんのわずかからのスタートでした。長女とはまったく違い、「この子に受験は無理かも…」と何度も思いました。
ですが、工夫を積み重ねた結果、今では毎日学習することが習慣になり、「塾のテストが楽しみ」と話すようにまでなりました。
この記事では、「勉強嫌いの子が中学受験に向かうには?」というテーマで、やる気の育て方、習慣づけ、成功体験の積み方など、我が家の実例を交えながらご紹介します。
勉強嫌いな子どもに共通する特徴とは?
集中力が続かない、座っていられない
まずよく見られるのが、机に向かっても5分で立ち上がる、やる気が出ないという姿です。特に低学年では、勉強に対して「つまらない」「面倒くさい」という感情が先に立つ子が多いと感じます。
我が家でも、次女はまだこの傾向が抜けきっていませんが、最初は1ページ解かせるのも一苦労で、問題集に向かうとすぐにお絵かきを始めるような状態でした。
遊びや娯楽に気を取られる
テレビ、漫画、ゲーム…楽しいものが身近にあると、どうしてもそちらに流れてしまいます。「後でやる」と言いながら、結局やらずに一日が終わるパターンもありがちです。
勉強=苦痛という先入観がある
「できない→怒られる→楽しくない→勉強が嫌い」という負のループができていることも。特に完璧主義な子や、失敗に敏感なタイプの子は、間違えること自体がストレスになるようです。
勉強嫌いな子でも「前向きになる」きっかけを作るには
ご褒美制度で「楽しい」を演出する
我が家では、市販の問題集を使って「シール制」と「おこづかい制」を導入しました。たとえば…
- 1日分やるとシール4枚、少なければシールを減らす
- 80枚たまると100~150円のお菓子やおもちゃが買える(ためて一気に使うのもOK)
- 問題集1冊終了で、難易度やボリュームによって500円 or 1000円を進呈
この制度を始めたことで、目を輝かせて学習に取り組むようになったのです。
小さな成功体験を積ませる
勉強のモチベーションがご褒美だけでは限界があるという意見もありますよね。努力の結果が「見える」体験は、やる気を育てる上で重要です。低学年のうちは、学校のテストで満点が取れたり、塾の無料模試で順位が上がるだけでも嬉しい経験になります。
次女は、日能研や早稲田アカデミーの無料テストを楽しみにしていました。正直、最初のうちはアイスクリームを買ってもらえるのが目当てだったのですが(笑)、点数や順位が上がるにつれて、「次はもっと頑張る」と前向きになっていきました。
勉強を「やらされている」から「自分でやる」へ
最初は「やらされている感」全開でも、「頑張ったら得をする」という実感を持てるようになると、自分で机に向かうようになります。次女も、まだまだご褒美ありきの話ではありますが、「今日はあとシール3枚で◯◯がもらえるから頑張る!」と自分から言うようになり、少しずつ「主体的な学習姿勢」が身につきました。
勉強を日常の中に取り込むコツ
ルーティン化することで「やるのが当たり前」に
毎日のスケジュールに「勉強時間」をあらかじめ組み込むことで、やる・やらないを選ばせないようにすることがポイントです。我が家では、学校から帰ってきた後のおやつ後の30分を「勉強タイム」と固定しました。
最初は反発があっても、数週間も続ければ自然に身につくことが多いです。「毎日やること」と「ご褒美」をセットにすることで定着率もUPします。
学習量は「ちょっと物足りない」くらいでやめる
「もっとできるかも」というタイミングでやめるのもコツです。「また明日やろう」という気持ちを残すことで、次の日もスムーズに学習に入れるのです。
勉強の時間は短く、質を重視する
特に低学年では、長時間よりも「短く集中」を意識した方が効果的です。10〜15分の学習×2〜3回でも十分な成果が得られることもあります。
子どものやる気が続く仕組みづくり
成長を「見える化」する工夫
カレンダーや表にシールを貼ったり、達成度を記録することで、目に見える成果がモチベーションにつながります。「続けてきた自分」への誇りが、次のやる気を生むのです。
テストの活用と自己評価の時間
無料模試や市販の確認テストを定期的に受けて、成長を実感できる機会を用意すると、子どもは「成果を出すこと」の楽しさに目覚めていきます。
そして終わったら、「ここはよかった」「次はこうしよう」と親子で振り返る時間を取ることで、自分で考える力も育ちます。
「褒め方」のポイント
結果ではなく、努力や工夫に対して具体的に褒めることが大切です。「昨日より集中してたね」「計算速くなったね」など、子ども自身が気づいていない成長を伝えることがやる気を引き出す鍵になります。
勉強嫌いから脱却した「その後」の変化
自信がつくと、ますます頑張れるようになる
成功体験とご褒美の積み重ねで、次女は「勉強すれば結果が出る」という実感を持つようになり、いつの間にか習慣化していました。
「勉強が嫌い」とは今では全く言わなくなった・・・わけではありませんが、当初言っていた頃が信じられないほど、今では毎日の学習スケジュールを自分で組んで実行しています。もちろん、今でもご褒美制度は活用中です(笑)。
「努力すれば報われる」が伝わる
中学受験に合格するかどうかに関わらず、「頑張ったら結果が出る」という実感は今後の人生において非常に重要だと考えます。
次女にとっても、中学受験は「勉強が楽しいと思えるようになったきっかけ」だったのかもしれません。
まとめ
勉強が嫌いだからといって、中学受験をあきらめる必要はないと思います。大切なのは、親が「子どもが前向きになる仕組み」を家庭の中で用意してあげることです。
ご褒美制度や成功体験の積み重ね、短時間からのルーティン化など、少しずつでも工夫を重ねていけば、勉強嫌いな子でも習慣を身につけることができます。
「やる気がない子」ではなく、「やる気になる仕組みがまだない子」と考えて、焦らず、でもあきらめずに、家庭でできる工夫を試してみてはいかがでしょうか。
\ 成績が伸び悩むときに読みたい実践ガイド。中学受験の「停滞期」を抜け出す重要ポイントを網羅! /
中学受験に向けた偏差値アップの方法を、家庭でどう実践していくか。このテーマについて、全15章+まとめ、合計63,000字を超える圧倒的ボリュームでまとめた記事「1か月で偏差値+10を目指す!中学受験に勝つ家庭がやっている『勝ちパターン』大全」を、noteで公開しています。偏差値の上げ方に悩んでいる保護者の方にとって、きっと具体的なヒントが見つかるはずです。よろしければ、以下のリンクよりご覧ください。
以下は、関連記事です。