中学受験の個別相談で「何を聞く?」本当に役立つ質問リストと注意点を徹底ガイド
中学受験を考え始めたとき、まず気になるのが「説明会」ではないでしょうか。私自身、娘の中学受験を意識し始めた頃、どの学校に行けばいいのか、そもそも何を見ればいいのかもわからず、説明会の情報を頼りに行動を始めました。
中学受験を検討しはじめると、学校説明会やイベントの一環として行われる「個別相談」の存在を耳にするようになります。私自身も最初は「参加したほうがいいのかな?」「何を聞けばいいの?」と戸惑いました。



でも実際に参加してみると、ネットやパンフレットには載っていない情報を得られる貴重な機会だと感じました。とくに、娘が志望する学校に対して抱いていた「なんとなくのイメージ」が、先生との直接の対話でクリアに変わっていったのをよく覚えています。
この記事では、個別相談の準備で迷う保護者に向けて、「具体的に何を聞けばいいか?」を明確に示しながら、その意義や注意点も丁寧に解説していきます。
個別相談とは?参加する意味とタイミング
個別相談は「家庭ごとの疑問に答えてもらえる」場
説明会や文化祭と違って、個別相談は保護者と学校の担当者が1対1で話せる機会です。聞きにくいことも含めて、自分の家庭の事情に合わせた質問ができる点が最大のメリットです。
どのタイミングで参加するのがベスト?
低学年(小3~4)のうちは広く参加し、学年が上がるごとに絞り込むのが理想的です。高学年になると模試や塾の予定が詰まってくるため、事前の説明会参加や個別相談は早めに動いておくと後々助かります。
担当者は「学校そのもの」を映す存在
相談を受けてくれる先生は、単なる説明係ではなく、その学校の「空気」や「姿勢」を象徴する存在です。質問に対する答え方だけでなく、言葉選び、笑顔の出方、目線の向け方など、学校の文化がにじみ出ます。
聞くべき内容の軸は3つ「学力・生活・家庭」
1.学力に関する質問:授業・進度・通塾・受験対策
通塾率や学力層に関する話は、多くの家庭が聞きにくいと感じるようですが、率直に聞いてまったく問題ありません。むしろ、実情を知るためには必要です。
私のときは、「中1・高1・高3の通塾率」「英検分布」「取り出し授業の有無と内容」「教科書のレベル」などを聞いてみました。表情を見ながら丁寧に説明してくれる学校は、教育方針がしっかりしている印象を受けました。
2.生活に関する質問:部活・通学・スマホ・食事・掃除
中学生活において、学習以上に気になるのが日々の生活です。「スマホの取り扱い」や「通学時間」「昼食事情」「掃除の実施」など、細かいことでも相談の場で聞けます。
ある学校では「スマホOKだけど申請制」「掃除は業者ではなく生徒自身で行う」など具体的な方針を教えてくれ、家庭での準備がしやすくなりました。
3.家庭と学校の関わり方:保護者会・PTA・寄付金
「どんな保護者が多いか」「PTAはあるか」「保護者の出番は多いか」「寄付金の実情」など、学校と家庭との距離感は実際に質問しないと見えてこない部分です。
中には「寄付金は任意だが、実質的には多くの家庭が協力している」という学校もありました。それを知っているのと知らないのとでは、心の準備が大きく違います。
実際に使える「質問リスト」完全版
ここでは、私が実際に個別相談に持参していた質問メモを、整った日本語に整形してご紹介します。すべてそのまま使える形式になっているので、ぜひ参考にしてください。
■ 質問リスト
- 入試で、もしも漢字指定がない場合はひらがなが許容されるのか?
- 漢字は、国語と同様に「トメ、ハネ、ハライ」など細かく見るか?
- 中1、高1、高3の通塾率は?
- 大学受験目的の通塾生と非通塾生の学力の相関
- 子どもたちの平均通学時間は?
- 中1の英語力の分布は?英検で。そのうち、帰国子女は?
- 学校に何時ごろに着く生徒が多いか?
- 部活動は、兼部可能か?
- 英検取得の目標レベル、中3での実際の状況、学校の授業とのレベル感の対応は?
- 取り出し英語の詳細について
- 数学と英語の教科書について
- 登校時の購入でなければ、スーパーやコンビニのご飯を持っていくのはよいか?
- スマホは届出制だったと思うが、許可される条件は?連絡だけでなく、通学中の学習は?
- スマホ以外で、見つかって没収されがちなものはあるか?
- 掃除は生徒がするのか?
- 中1中2くらいの友人関係のトラブルは実際にあるか?また、その対応はどうか?
- PTAはあるのか?
- 保護者の力が発揮される行事等の場面があるか?
- 一言でいうと、どんなタイプの保護者が多いか?
- 寄付金について
- 教師は採用から定年まで固定か?
- 教師の男女比率は?
- 中学と高校の先生は共通か?
- 先生方にとって働きやすい学校か?どんなところが働きやすいか?
個別相談を成功させるための準備と心構え
質問をメモして持っていく
その場になると緊張して頭が真っ白になることもあるので、あらかじめ紙に質問をまとめておくのがおすすめです。
質問数は5〜10問に絞ってもOK
全てを聞けなくても問題ありません。「絶対に聞きたいこと」を優先順位づけしておくと、相談時間が短くても対応できます。
「正解」を聞くのではなく「自分に合うか」を見る
個別相談で大切なのは、学校側の姿勢や雰囲気を通じて、自分の家庭に合っているかどうかを見極めることです。学校がどうであるかよりも、家庭が何を望んでいるかを考えておくと、質問も絞りやすくなります。
まとめ
個別相談は、「調べても出てこないことを聞ける場」であり、「子どもを預ける学校の人柄に触れる場」でもあります。
私自身、最初は少し尻込みしていたのですが、実際に参加してみて、ここでしか得られない「肌感覚の情報」が本当に大きな判断材料になったと感じています。
特別な準備や知識がなくても、気になっていることをそのまま聞いて大丈夫です。この記事の私が実際に使った質問リストも参考にしながら、ぜひ有意義な個別相談にしていただけたらと思います。
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