中学受験の語彙力アプリおすすめ徹底比較|無料中心で厳選&塾教材との併用術まで
中学受験では、算数ほど見えやすくはないのに、合否を左右するのが国語の「語彙」です。物語・説明文・論説文のどれであっても、語彙が弱いと設問の意図や選択肢のニュアンスを取り違えやすいと感じます。うちも最初は「文章量=読書量」と単純に考えていましたが、「語彙の幅」と「用例の実感」が足りず、正解に届かない場面がありました。



今回は、無料で始めやすい語彙力アプリを中心に丁寧に整理し、四谷大塚「予習シリーズ」「予習シリーズ漢字とことば」や、サピックス「言葉ナビ」などの塾教材との併用の具体策までまとめます。
中学受験で語彙力が重要な理由
語彙は読解の「土台」
入試で問われる「筆者の主張」や「心情の変化」「要旨」は、語彙の理解が前提です。語彙が弱いと本文の再現はできても、設問の核心に迫れません。語句の微妙な違い(例:「配慮」「気遣い」「遠慮」)が判断の決め手になることも多いです。
記述・選択肢の精度を上げる
語彙が増えると記述の語尾や接続語が安定し、選択肢の「×要素」を正確に拾いやすくなります。これは国語だけでなく社会・理科の文章題にも波及し、総合点の底上げにつながります。
低〜中学年から貯金が効く
語彙の積み上げには時間がかかります。低〜中学年からコツコツ蓄えるほど、6年時の伸びがシャープになります。私の場合は、低学年の模試で高度な語彙が求められたことから、それが塾からのメッセージであると考えました。
長女のときは小3から始めましたが、もう少し前からやっておけば…と感じたこともあり、次女・三女は小1から意識して語彙の強化をしています。
語彙アプリの選び方と使い方
無料から始め、課金の境界を確認
まずは無料範囲で「頻出分野の網羅性」「復習機能」「広告の有無」を確認します。使い続ける価値が見えたら、広告オフや追加パックを検討するのが失敗しにくいと思います。
「反復」と「用例」を回す
アプリは短時間の反復に強いのが魅力。毎日10〜15分で良いので継続し、間違いリストの潰し込みを週末に行います。別軸で用例のインプット(例文・文章読解)を足すと語彙が「生きた知識」になります。
紙教材&辞書との役割分担
塾の語彙教材(「予習シリーズ漢字とことば」や「言葉ナビ」)は体系的に学べる「幹」。アプリは「枝葉」の反復として使います。辞書引き学習を絡めるなら、見出し語→用例→自作例文の順でノート化すると記憶が定着しやすいです。
無料中心:おすすめ語彙力アプリ比較(課金条件も明記)
※アプリの仕様・料金は変更される場合があります。無料で使える範囲/広告・課金の境界を実際のストア表記で必ずご確認ください。
小学生国語ドリル(GAKKONET)【基本無料/広告あり・一部課金】
「ことわざ・慣用句・同義語・対義語」など約1,300問超をテンポよく反復できます。基本機能は無料で使え、広告表示あり。追加問題や機能に一部有料要素があります。短時間のミニテストとして使いやすく、苦手潰しの2軍アプリに最適。
四字熟語クイズ(はんぷく一般常識)【無料/広告あり】
四字熟語に特化した4択クイズ。ゲーム感覚で飽きにくいので、四字熟語の「穴」を埋めるのに便利。無料で使えますが広告表示あり。語彙の中でも「熟語系の厚み」を作りたい時の補助アプリとして。
中学入試対策問題集〜国語〜【基本無料/広告あり】
中学入試レベルの語彙・語法を200問規模で確認できます。基本無料+広告ありで、記録機能や苦手把握に便利。問題量は超大量ではないので、定期チェックや取りこぼし確認に使うと効果的です。
(参考)KAKERU PLUS【有料サブスク/無料トライアルの有無は要確認】
語彙だけでなく記述力の育成要素もあり、プロ講師監修の良問と動画解説が魅力。本格的に国語力全体を底上げしたい段階で検討の余地。まずは無料中心の運用で手応えを得てからの導入が無難だと思います。
国語力5000(四谷大塚)【無料/広告なし・機能制限あり】
約5000語を一問一答・4択で網羅。ことわざ・四字熟語・慣用句など入試頻出が広くカバーされ、始めの部分のみ完全無料で広告なしの快適設計が強み。復習回転の主力に据えやすく、低〜難関までスコープが広いです。「語彙の母集団づくり」に向いていますが、ほぼ有料前提なのがネック。
塾教材との併用プラン(予習シリーズ/言葉ナビ)
「幹」は塾教材、「枝葉」はアプリ
塾テキストの配列に沿って「今日の単元語彙」を紙で理解→アプリで反復が最短です。四谷大塚の「予習シリーズ」「予習シリーズ漢字とことば」、サピックスの「言葉ナビ」は体系性が高く、テスト直結の設計。アプリは反復速度とモチベ維持に振るのがコツ。
家庭の時間割に落とす
例えば、平日はアプリで5〜10分、週末に紙で見直し30〜45分。月例テストのやり直しで「出題されやすい語彙」を赤シート化しておくと、次の単元で活きます。私の場合は、紙ベースの塾の教材をメインとし、アプリはスキマ時間に補助程度とするようにしていました。
参考となる他の記事
語彙ノート&暗記カードの活かし方
出会った新語を1行1語で辞書的にストックし、用例を書く→翌日口頭確認。暗記カードは「語→意味」「用例→語」の両面回しが効きます。語彙カードの作り方・運用は、関連特集も参考になります
アプリ全般を俯瞰したい方へ(内部リンク)
語彙以外も含めた中学受験アプリの選び方・無料/有料の線引き・科目別活用法は、下記の総合ガイドも役立ちます。
まとめ
語彙は「量×用例×反復」の掛け算です。
無料アプリを軸に「毎日の超短時間習慣」を作り、塾教材で体系補強、月次で弱点棚卸しを回すと、数か月後の読解の見え方が変わります。正直、最初は進みが遅く感じるかもしれません。それでも毎日10分の積み重ねが、6年の秋に効いてきます。
私の場合は、娘が「この言葉、前に見た!」と言い出した頃から、選択肢の消去が速くなりました。「無料で始める→必要に応じて有料を足す」の順番で、家計にも学習にもムリのない語彙強化を進めていきましょう。
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以下は参考記事です。