サピックスの料金はいくら?内訳・年間総額・季節講習の必須度・周辺費用まで保護者目線で完全ガイド

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塾選びの最初のハードルは「結局いくら必要なのか」です。サピックスは他の大手より高めと言われ、季節講習も実質必須という声が多いですよね。

中学受験の疑問や悩み

 

「結局、費用はいくらくらいかかりますか?」
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「講習を削っても学習に支障が出ない時期はありますか?」
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「交通・飲食・プリントなど隠れコストを月いくらで見積もると安全ですか?」

 

この記事では、基本の費用の考え方→学年別のざっくり目安→季節講習や特訓の積み上がり→周辺費用→賢い節約の順で、保護者が家計の見通しを立てやすい形に整理します。

最新の金額は年度・校舎で異なるため、最終確認は公式の最新案内で行っていただきつつ、ここではブレに強い見積もり手順をお伝えします。

目次

料金の基本構造と「相場感」のつかみ方

料金は大きく5つの箱で考える

料金は①入室関連(入室テスト・登録)、②平常授業(授業料・諸費用)、③季節講習(春夏冬)、④特別講座(SS・土曜特訓など学年限定)、⑤周辺費用(教材補助・模試・交通・飲食)の五箱管理が見通しやすいです。箱ごとに「固定×変動」を分けると、年度の総額がブレにくくなります。

他塾より高いと感じる理由

サピックスは教材の密度と授業回転の速さが特徴で、講習でもカリキュラムが前進します。つまり講習が任意であっても実質はカリキュラム必須。ここが「総額が高め」に効いてきます。平常+季節講習+学年特有の特訓ワンセットで捉えるのが現実的です。

学年・校舎・受講コマで変わる

同じ学年でも校舎のコマ設定や開講講座で差が出ます。「平均月額」だけで比較せず、お子さんが受けるであろう実メニューで積み上げるのが安全です。満席傾向の校舎は代替日程の受講に伴う交通費や時間コストも乗りがちです。

学年別の想定と年間の積み上がり方

低学年(小1〜小3)の見積もり

低学年は授業料は相対的に抑えめですが、講習は「体験」ではなく先取りに近い役割のようです。平常×12か月+夏冬の講習を基本線に、模試やオプション学期ごとに追加されるイメージ。学習量を上げる時期に、教材の周回用に家庭のプリント代が意外と膨らみ、月500〜1,000円程度の隠れコストも侮れないということも十分に考えられます。さらに、週の通塾回数が増えると、交通費と弁当費が定例化します。

新4年生(カリキュラム本格化)の見積もり

新4年は週あたりの学習負荷が一段上がり夏・冬の講習はもちろん、さらに加わる春期講習も実質必須と捉えるのが無難です。

新5年生(負荷増+特訓追加)の見積もり

新5年は講習の日数・科目負荷が増え、さらに通塾回数が増え交通費と弁当費が上がります。模試の回数も増えてきて、単価×回数が効いてきます。ここで個別(プリバート等)の併用を検討する家庭も増え、月あたりの総コストが変動します。苦手補修の外部ドリル過去問の早期導入も始まるため、書籍費の上振れに注意です。

新6年生(年間ピーク)の見積もり

新6年は年間総額のピーク夏期講習は最重で、志望校別講座・SS特訓などが縦積みになります。さらに模試の受験回数も増えるため、受験料×回数+交通費+昼食試験カレンダーに合わせて見込むのがコツ。秋以降は志望校別の教材コピー代やプリント収納用品など微費用の頻度が跳ねます。

季節講習・特訓は「必須扱い」で計画する

講習は任意でもカリキュラム前進

春・夏・冬復習ではなく、カリキュラムに組み込まれていて前進が基本設計。欠席=未学習単元の発生に直結するため、家計計画上は「必須費目」として扱うのが安全です。旅行を講習直後にずらすなど、家庭行事の設計が家計にも学習にも効きます。

土曜特訓・SSなど学年固有の加算

学年が上がるほど週末講座が増えます。単価×回数の積み上げに加え、昼食・交通の定期費化を忘れずに。試験直前期は連続日程もあり、まとめ買いの昼食準備外食費の圧縮策として有効でした。

模試関連費は「パッケージ予算」で

校内テスト+外部模試の受験計画を年初に固めて合計しておくと、月変動のストレスが減ります。受験回数の上振れは秋に起こりがちなので、+1〜2回分の予備枠を置いておくと安心です。

サピックスの具体的な料金(最新年度の公式情報ベース)

初期費用(入室テスト・入室金)

入室までにかかる初期費用は、まず「入室テストの受験料」と「入室金」です。入室テストは3,300円(税込)で、合否結果を経て入室手続き時に入室金 33,000円(税込)が必要になります。ここは年度による変動が少ない項目ですが、申込前に最新の案内を確認しておくのが安心です。

通常授業料(月額)※首都圏・関西の違いに注意

最新年度の月額授業料(消費税込)は以下の通りです。

  • 1年生 22,000円
  • 2年生 23,100円
  • 3年生 25,300円
  • 4年生 45,650円
  • 5年生 57,750円
  • 6年生 66,000円

関西の校舎では選択制により月額が変動し、社会(4~6年)を外すと4年 41,800円・5年 51,700円・6年 60,500円「算数α」を足すと4年 +7,700円・5年 +11,000円・6年 +9,900円が加算されます。関西は選択構成で総額が大きく変わるので、在籍予定校舎の案内で最終確認を。

これらを積み重ねると?

これらの合計費用を計算してみると、

  • 1年生 22,000円
  • 2年生 23,100円
  • 3年生 25,300円
  • 4年生 45,650円
  • 5年生 57,750円
  • 6年生 66,000円

難関校SS特訓(サンデー・サピックス)の受講料

6年後期の難関校対策講座「難関校SS特訓」は、申込一式で295,900円(税込)が目安です。対象校の組み合わせや日程は毎年提示され、日曜を軸とした集中的な演習が組まれます。志望校の方針と家庭のスケジュールに合わせて、通期で受け切る前提の費用感として見込んでおくと計画が立てやすいです。

季節講習・土曜特訓の目安(公式未掲載)

春・夏・冬の各講習や「土曜特訓」は、公式では金額が一覧化されていないようです。外部の保護者向けまとめや体験記ベースの概算では、学年が上がるほど講習費は上振れし、6年夏は月額授業料に加えてかなりの加算になる想定で家計設計しているケースが多いように見受けられます。いずれにしても、各講習は通期カリキュラムと直結するため、参加前提で年初から積み立てておくと安心です。

以下は、会社の同僚からいただいた情報やネット情報などの概算金額ですので、最新の募集要項・各校舎の案内で必ず最終確認してください。

春期講習

  • 1年生 なし
  • 2年生 なし
  • 3年生 なし
  • 4年生 約3万円
  • 5年生 約3万円
  • 6年生 約4万円

夏期講習

  • 1年生 約2万円
  • 2年生 約3万円
  • 3年生 約6万円
  • 4年生 約9万円
  • 5年生 約12万円
  • 6年生 約21万円

冬期講習

  • 1年生 なし
  • 2年生 なし
  • 3年生 約3万円
  • 4年生 約4万円
  • 5年生 約4万円
  • 6年生 約6万円

その他、6年生の特別講習

  • GS(ゴールデンウィーク・サピックス)特訓 約5万円
  • 夏期集中志望校錬成特訓 約7万円
  • 正月特訓 約7万円
  • 合格力判定サピックスオープン 約7千円×4回=約3万円
  • 学校別サピックスオープン 約7千円×2回=約2万円

これらを積み重ねると?

各学年でそれぞれの料金を合計してみると、やはりそれなりの費用となってきます。

  • 1~3年生 約20~40万円
  • 4~5年生 約60~90万円
  • 6年生 約150万円以上!!!

何年生から始めるかにもよりますが、さらに1人あたりの合計としてみると、ざっくり「約300~400万円」かかる覚悟が必要です。子供が複数いて中学受験を目指すとなると、サピックスでなくても同じような料金が倍々にかかってきます。経済的に問題がないか、しっかりと確認して準備しておきたいですね。

個別指導や周辺費用:どこまで上乗せを見込むか

プリバート等の個別は「用途限定」で効かせる

算数の穴埋め国語記述の手つき矯正など、目的を限定して短期集中で使うと費用対効果が上がります。漫然と通数を積むより、テストカレンダー逆算2〜4週のスプリントを基本に。

教材・文具・プリント環境

ファイル・クリアブック・A4紙・インクなどの周辺費は、講習期に増えるのが通例。電卓は禁止でもタイマー学習効率に寄与します。

交通・飲食・体調ケア費

通塾距離が長いほど交通費が定額化飲料・軽食の自作1回あたり数百円圧縮できますが、その分、時間を失います。夏は氷保冷ボトル冬はスープポットがコスパ良のようです。体調を崩すと被害が大きいので睡眠固定と体調管理は最大の節約です。

併塾・講座の重複は「捨てる勇気」

同じ狙いの講座を重複させると費用だけ増えて学習は薄くなります。目的→期間→成果指標講座ごとに一行で言語化し、重複は捨てる。これがお金と時間のダブル節約です。

他塾と比べるときの視点(料金以外が総額を決める)

「授業時間×難度×家庭負担」の三つ巴

サピックスは授業負荷が高く、家庭運用の手間もかかります。解説が薄めの単元もあり、親サポートの時間コストが実質の「見えない費用」です。時間もお金も投資だと割り切る設計が必要だと思います。

講習が前進する設計は希少

多くの塾は講習=復習強化が中心ですが、サピックスは講習=前進+定着講習費をケチると学習線が途切れるため、年間計画で最優先費目と捉えるのが現実的です。

校舎規模と実績の読み方で「後悔買い」を避ける

実績だけで校舎を選ぶのは危険です。在籍規模で割る・年度比較で相場観を掴むと、過剰な期待による講座追加を避けられます。詳しい読み方は、次の内部ガイドが役立ちます:
→ サピックス「校舎別合格実績」を正しく読む

入室前に「制度と費目」を把握してから受験する

入室テストの合格後に慌てて費目を調べると、不要な講座まで抱えがちです。事前に費目と積み上がりを理解してから入室テストに臨むと、家計ブレが小さくなります:
→ サピックス入室テスト完全ガイド

→ サピックスとは?

まとめ

サピックスの料金は「平常+季節講習+特訓」の三位一体で考えると実態に近づきます。講習は前進設計のため、任意でも実質必須

さらに個別・模試・交通・飲食・プリントなどの周辺費が毎月積み上がる前提で、五箱管理年初のパッケージ予算を作ると安定します。同額でも使い方次第で伸びが変わるので、講座は目的と期間を言語化し重複を捨てる。これだけで総額も学習効率も改善します。

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Posted by ぜろパパ