志望校と安全校を無理なく組む併願シミュレーションの考え方
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併願校って、決めようと思うほど難しく感じませんか。第一志望は家族で話し合ってきたのに、第二志望以下になると、急に「偏差値の表」と「日程表」だけで決めるような空気になって、私は毎年ここで手が止まりがちでした。
しかも、併願は「受ける順番」まで含めて決める必要があります。合格発表のタイミング、入学手続きの締切、午前と午後の移動、連日の受験での体力。どれか1つがズレると、学校選びの問題というより、受験全体の設計ミスになってしまう怖さもあります。



だからこそ、いきなり「学校名」を並べて決め切ろうとせず、まずは「シミュレーションの型」を作ってから当てはめるほうが、気持ちが落ち着きました。この記事では、併願を組むときに私が整理している「順番」「安全度」「家庭の現実」の3点を軸に、併願シミュレーションの進め方をまとめます。
読んだあとに、「うちはここを優先すればいい」「このリスクは先に潰しておきたい」と、考える軸が残ることを目標にしています。とはいえ、最終的な併願はお子さんの成績推移や学校ごとの日程・手続き条件にも左右されます。ここで整理しつつ、必要なら塾や学校の情報を取りにいく前提で読んでいただけたら嬉しいです。
併願シミュレーションを始める前に揃えるもの
「第一志望の優先順位」を言葉にしておく
併願を組むとき、私はつい「安全校を厚くしたい」「でも挑戦もしたい」と、両方の気持ちを同じ強さで抱えてしまいます。すると、学校の並びがブレて、受験日程もブレて、最後は「なんとなく」で決める流れになりがちでした。
そこで最初にやっているのが、第一志望を「守る」ために何を優先するかを、家族の言葉で決めることです。たとえば、第一志望の入試当日を最高の状態で迎えることを最優先にするのか、それとも、第一志望に近いレベルを複数受けて「どこかで引っかかる」可能性を取りにいくのか。ここが曖昧だと、併願の正解が見えなくなります。
「第一志望に全振り」といっても、何を我慢して何を残すかは家庭で違います。連日の受験を避けたい家庭もあれば、本人が意外と平気で、逆に間が空くと緊張が高まるタイプもいます。学校名より先に、うちの受験は何を守りたいのかを言語化しておくと、併願の迷いが減りました。
偏差値は「点」ではなく「幅」で見る準備をする
併願を考えるとき、どうしても偏差値が中心になります。ただ、偏差値は一度の結果で固定されるものではなく、時期や科目、テストとの相性でも動きます。低学年からコツコツやってきた子でも、受験学年になると波が出ることは珍しくないと感じます。
だから私は、偏差値を「この数字で受ける」ではなく、この範囲で揺れる前提で組むようにしています。目安としては「最近の平均との差」「上振れ・下振れしたときの感触」を見て、安全校・適正校・挑戦校の比率を考えるイメージです。
放置すると起こりやすいのが、上振れの結果だけを見て強気の併願に寄せてしまい、いざ本番で「思ったより取れない」となったときに立て直せないことです。逆に下振れだけを見て守りに入りすぎると、本人が納得しにくかったり、後から「もっと挑戦できたかも」と気持ちが残ったりします。偏差値は幅で扱う、これがシミュレーションの土台だと思っています。
日程は「受験日」だけでなく「合否と手続き」まで見る
併願が難しい理由の1つが、日程が「受ける日」だけでは終わらないことです。合格発表がいつか、入学手続きの締切がいつか、併願校同士でその関係がどうなるか。ここを見落とすと、合格しているのに動けない、あるいは入学金が重なって家計が苦しくなる、という事態が起こります。
さらに、午前と午後を組み合わせる場合は、移動時間だけでなく集合時間も効いてきます。地図上では近く見えても、朝の混雑や乗り換え、会場の導線で想像以上に体力を使うことがあります。こういう「当日の現実」を軽く見てしまうと、後半の受験に響きます。
私がやっているのは、学校ごとの日程を一覧にして、「受験」「発表」「手続き」を同じ表に入れることです。日程の衝突は、受験より手続きで起きやすいと感じるので、最初からそこまで見える形にしておくと安心でした。
併願パターンを組み立てる手順
まずは「安全校の定義」を家庭で揃える
「安全校を入れましょう」と言われると、誰でもうなずけるのですが、問題は「安全の定義」が家庭で違うことです。偏差値的に余裕がある学校を指す家庭もあれば、通学や校風まで含めて「ここなら通える」と思える学校を安全校と呼ぶ家庭もあります。
ここを揃えないまま併願を組むと、途中で衝突します。「偏差値的には安全だけど、本人が行きたがらない」「校風は合うけど、日程が厳しい」など、後から問題が出てきて、結局最初からやり直しになりがちでした。
私は、安全校を「合格の安全」と「進学の安全」の両方が満たせるかで見ています。合格できても進学したくないなら、当日の精神的支えになりにくいですし、進学できる学校でも合格可能性が読めないなら「安全」とは言いにくい。まずここを家族で言葉にしてから、学校名を並べるほうがスムーズでした。
「第一志望中心型」「分散型」を仮置きして比べる
併願には型があります。私がよく見るのは、第一志望に照準を合わせて周辺を固める「第一志望中心型」と、複数の適正校・挑戦校を散らして合格の取りこぼしを減らす「分散型」です。
どちらが良いという話ではなく、お子さんのタイプと家庭の制約で向き不向きが出ると感じます。中心型は、第一志望の準備がしやすい反面、前半でうまくいかないと気持ちの切り替えが難しいことがあります。分散型は、どこかで合格を拾える可能性が上がる一方、準備対象が広がり、本人の負担が増えやすいです。
ここで大事なのは、いきなり「これで決める」とやらず、2つの型を仮置きして比較することです。同じ学校群でも、順番を変えるだけで負担とリスクが変わるので、最初はラフに並べて、後から精度を上げるほうが現実的でした。
午前午後・連日受験の「体力コスト」を数値化する
併願シミュレーションで見落としやすいのが、体力とメンタルの消耗です。子どもは当日意外と頑張るのですが、連日受験が続くと、学力ではなく体力がボトルネックになることがあります。
私は、受験日程を組むときに、ざっくりでいいので体力コストを点数化します。たとえば、移動が短く午前のみなら1点、移動が長いなら2点、午前午後のダブルなら3点、遠方や朝が極端に早いなら4点、のように家庭ルールで決めてしまいます。
この点数を連日で足していくと、「この並びは、学力以前に持たないかも」と見えることがあります。放置すると、後半に向けて集中力が落ち、本人も「もう嫌だ」となりやすい。逆に、余白を作ると気持ちが落ち着く子もいます。体力コストは家庭ごとに違うので、我が家の基準で可視化するのが一番納得しやすいと思います。
併願を組む作業は、学校の情報を増やすほど迷いやすくなります。ここまでの手順で「型」と「優先順位」を作ったうえで、学校情報の読み方を整理したい場合は、こちらの記事も参考になります。
中学受験志望校の選び方が合否を左右する!親子で後悔しない学校選びの基準5選
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/school/gakkouerabi-kijun/
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ぜひこちらも参考にしてみてください。
よくある失敗を先に潰すリスク管理
「安全校が機能しない」状態を避ける
併願で一番こわいのは、実は「全落ち」そのものより、安全校が安全として機能しない状態だと思っています。合格可能性が読めない、安全校の受験日が後半に偏っている、本人が行きたくないのに形だけ入れている。こうなると、当日も心が落ち着かず、第一志望にも悪影響が出かねません。
どんな状況で起きやすいかというと、第一志望に気持ちが集中しすぎて、第二志望以下を「あとで考える」にしてしまったときです。併願は後回しにすると、残された日程の枠に無理やり詰め込むことになり、結果的に安全度が下がります。
判断の視点としては、「その学校に合格したら、家族が進学の話を前向きにできるか」を確認しておくと良いと思います。偏差値だけで安全校を決めると、ここが抜け落ちがちです。安全校は「合格の保険」であり、「進学の現実」でもある、この両方を意識したいです。
手続き締切と補欠の動きを「早めに」想定する
併願は、合否が出たあとも続きます。入学金の手続き締切が早い学校、補欠の動きが読みにくい学校、複数回入試で日程が絡む学校。ここを知らずに組むと、合格しているのに不安が消えず、家族全体が疲れていきます。
起きやすいのは、「第一志望の結果を見てから決めたい」と思っているのに、第二志望以下の締切が先に来てしまうケースです。このとき、入学金が二重になっても支払えるか、あるいはどこまでなら許容できるか、家庭で基準がないと揉めやすいです。
もちろん学校や年度で条件は変わるので、最終的には個別確認が必要です。ただ、シミュレーション段階で「締切が早い学校は、保険として強いが、家計の緊張も強い」と理解しておくだけでも、後から慌てにくくなります。情報の不足は、当日ではなく手続きで痛くなる、これが私の反省点です。
「午前午後の詰め込み」で後半の得点が落ちる
午前午後の受験は、うまくはまると効率的です。受験校数を増やせますし、チャンスを広げられます。ただ、詰め込みすぎると、後半で得点が落ちることがあります。これは学力というより、集中力が続かないことが原因になりやすいです。
どんな学習状況で起きやすいかというと、普段から長時間の集中が得意ではない子、環境が変わると疲れが出る子、緊張が強い子です。逆に、模試でも午後に伸びるタイプの子なら、午後受験が合うこともあります。
判断の視点としておすすめしたいのは、午前午後の組み合わせは「合格が欲しい日」に置くことです。なんとなくチャンスを増やすために入れると、疲れだけが残ります。ここは家庭によって考え方が分かれるので、「その日の午後は何のために受けるのか」を言葉にしてから決めると、納得感が上がると思います。
併願が決まらないときは、学校数を増やすより、選び方の基準を整理したほうが早い場合があります。併願校そのものに迷っている場合は、こちらの記事も合わせてどうぞ。
「中学受験の併願校が決まらない…」後悔しない選び方5つのポイントを保護者目線で解説
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家族の合意と子どもの納得感を作る
夫婦で「攻め」と「守り」の言葉を揃える
併願の話し合いは、学校の良し悪しより、「攻めたい気持ち」と「守りたい気持ち」のぶつかり合いになりやすいと感じます。どちらも子どものためなのに、同じ方向を見ているはずなのに、会話が噛み合わなくなることがあります。
そんなとき、私が意識しているのは、攻めと守りを「感情」ではなく「条件」で話すことです。たとえば、攻めるなら「連日受験を許容する」「入学金が重なる可能性を受け入れる」など、守るなら「合格を先に確保する」「移動が短い学校を優先する」など、具体的な条件に落とします。
条件にすると、どこまでなら家庭として現実的かが見えます。逆に、ここを曖昧にしたまま「どっちが正しいか」で話すと、疲れるだけで結論が出ません。併願は、夫婦の価値観を揃える作業でもあると思います。
子どもには「順番の理由」だけを共有する
子ども本人に併願をどう説明するかも、悩ましいところです。「安全校」「滑り止め」という言葉は、子どもによって受け取り方が違います。言い方を間違えると、受ける学校すべてが「妥協」に感じられてしまうこともあります。
私がやっているのは、学校の序列を強調するのではなく、順番の理由だけを共有することです。「この日は移動が短いから体力を温存できる」「ここで合格を取れると気持ちが落ち着く」「この学校は午後入試だから午前に集中できる」など、本人が納得しやすい理由にします。
放置すると起こりやすいのは、子どもが「どうせここは本命じゃない」と気を抜くことです。受験は当日の集中が重要なので、どの学校も「その日の勝負」として受けられるように、説明の仕方は丁寧にしたいと思っています。
「最悪のケース」を先に想定しておくと落ち着く
併願のシミュレーションは、明るい未来を描く作業でもありますが、同時に「うまくいかなかった場合」を想定する作業でもあります。ここを避けると、当日になって急に不安が爆発してしまうことがあります。
たとえば、前半で不合格が続いたとき、どこで立て直すか。補欠待ちになったとき、いつまで待つか。入学金が必要になったとき、どこまでなら払えるか。こうした話はしんどいのですが、事前に一度話しておくだけで当日のブレが減ると感じます。
もちろん、最終的な判断は状況次第です。ただ、家族の中に「最悪を想定しても、現実的に動ける」という感覚があると、子どもにも安心が伝わります。併願は、学校を選ぶだけでなく、家族の落ち着きを作る設計でもあると思います。
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体験談も参考になりますが、私自身はまず公式資料を正しく理解することが大切だと考えています。
子どもが頑張っているからこそ、親も判断材料を集めるという形で一歩進めておくと安心です。
まとめ
併願シミュレーションは、学校名を並べる作業というより、受験全体の「安全度」と「現実性」を整える作業だと感じます。第一志望をどう守るか、偏差値を幅で見るか、日程を受験だけでなく手続きまで含めて見るか。この3点を先に揃えるだけで、併願の迷いはかなり減りました。
そのうえで、併願の型(第一志望中心型・分散型)を仮置きし、体力コストや家庭の制約を見える形にしていくと、「うちの正解」に近づきやすいと思います。逆に、学校情報を集める前にこの軸がないと、情報が増えるほど決めにくくなります。
ただ、最終的には学校ごとの条件やお子さんのコンディションで調整が必要です。この記事で軸を作りつつ、必要な情報は個別に確認して、家族が納得できる形に落とし込んでいく。そんな進め方が、後悔を減らす一番の近道だと思っています。
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