中学受験の情報の集め方3~低学年の成績のように意見が拮抗する情報の扱い方

2022年6月20日情報

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2月の第1週。娘の受験はだいぶ先で、今週は塾もお休みなのに、なぜか落ち着かないですね。。中学受験を志す人にとってはとても大事な週なので、緊張感が伝わってくる気がします。

さて、そんな大事な週ですが、何年か後に子供が受験生として競うためには、私たち保護者はせっせと情報収集です。ということで、引き続き、情報収集の仕方のおすすめというわけでもないですが、私が情報収集する上で気をつけてきたことを紹介したいと思います。

今回が第3回ですね。

これまでに、第1回として、情報収集を始める前に「自分をよく知ること」「情報収集は何のためにするのか?」を確認し、ついで、第2回として、「一般論を把握する」のが大事ではないかな、という話でした。

第2回の要約です。

私は、一般論は、「複数人」の、経験豊富な方の中学受験情報を得ることで、「概ね」掴むことができると思っています。そして、ネットだと、だいたい何かについて特化して情報が掲載されているので、プロである家庭教師や塾講師などの異なる著者の本を複数冊読んだほうがよさそうということでした。

そして、ここで、「異なる著者の本を複数」としているのは、主張はあくまでその方の経験の範囲内(成績、性別、学年など)であること、また、その方のフィルターを通った情報になっていると考えられるためでした。

あとは、とにかく、情報を収集するときには、盲信しないことが重要で、いつでも「他の意見もあるのかもしれない」と思いながら考えるようにしていますね。特に、自分とは異なる意見を見かけると、自分の考えが本当に正しいのか確認する良い機会となります。

ここからが本題です。

自分とは異なる意見を見つけてしまう典型例が、一般論の中にある「2元論」ではないかと思います。「2元論」というのは、相容れない2つの異なった考えということですが、簡単なものでは「〇〇だ」と、「〇〇でない」の2つでしょう。

例えば、低学年時の成績について。

「低学年の成績は意味がない」と、「低学年の成績にも意味がある」。一見すると相反していますが、どちらが正しいのでしょう?

「低学年の成績は意味がない」という意見を見たとき、低学年で成績が良いお子様をお持ちの場合はびくびくすることになるかもしれないし、あるいは戯言だと一蹴するかもしれません。そして、成績がそうでもない場合には、これからいくらでも挽回可能だと安心するのかもしれません。

一方、「低学年の成績にも意味がある」という意見を見たとき、高成績のお子様をお持ちの場合は悪い気はせず、むしろそのために頑張っているのだから当然とも思うのかもしれません。お子様の勉強はこれからだと言う場合には、出遅れてしまったと思うかもしれないし、いやいやマイペースで頑張りますよと考えるかもしれません。

こういうときは、議論そのものは議論が得意な方たちに任せておくとして、両方の意見の根拠を確認し、それについてきちんと考察するのが良いと思っています。

「低学年の成績は意味がない」の主張の根拠には何があるでしょうか。

たとえ低学年から塾に行っていたとしても、3年生までは通塾頻度も少ないし、本格的な勉強は4年生からである。うちは4年生の通塾開始までなにも準備していなかったけど御三家合格。3年生までの勉強は反復だけしていても点数が取れてしまうが、これでは思考力が問われ始める4年生以降に立ち行かなくなる。などでしょうか。「4年生は準備運動で5年後期から本格化!量も質も1.5倍で、6年生ではさらに1.5倍!」なんて話もあるので、低学年どころか4年生の成績ですら無意味論もありますね。

「低学年の成績にも意味がある」の主張の根拠には何があるでしょうか。

低学年で成績が上がったら本人の自己肯定感アップで、ますますやる気まんまんで通塾開始できた。先取りしていたために塾の授業に難なくついていくことができた。通塾が開始すると成績別のクラスになり、クラスによって扱う問題が異なるのに、テストは一緒だから、クラスを上げるのはとても大変だし、上がった後についていくのはもっと大変。とかですかね。

私は、私の娘が2年生の半ばごろに中学受験を意識して勉強を開始いたしました。結果的には、娘は3年生になってから成績が良好となりましたので、私は、当時、「低学年の成績は意味がない」の主張に警戒し、「低学年の成績にも意味がある」の主張の一番のポイントを振り返りました。

まとめると以下のようなイメージとなります。

・ひたすら反復するような勉強法はしない(ミスで間違えた問題はやりなおさない)
頭を使うような問題に挑戦してもらい、すぐに手助けしたり解答を見たりしない
・先取りをする
・塾に入るなら上のクラスを目指す
・成績が下がり始めるとやる気も下がり、ますます成績が下る悪循環で転がり落ちる可能性は普通にありそう。絶対に、成績を過信しない
・苦手教科、苦手分野ができると、そこで成績が下がりやる気も下がり、以下、同上。苦手から穴が広がる可能性がある。娘の苦手を感じたら即時対応して先送りしない

ということで、当時から今でも変わっていない私の考えに至ります。

え?議論について?適当に、どっちも正しいかもしれないし誤っているかもしれないということでいいんじゃないですかね。

もしも、成績が思うように伸びていなかったら、あるいは、3年生までなにもせず4年生の通塾が開始していたら、以下のように考えていたと思います。

・ひたすら反復するような勉強法はしたくない。が、基本ですらままならないなら反復もためらわない
・頭を使うような問題に挑戦してもらいところだけど、まずは基本に集中。でも、すぐに手助けしたり解答を見たりしない
・先取りの前にまずは目の前のことをきちんとできるようにする。でも、大切な子供の競争相手には、先取りまでして準備している子もいることは意識
・なるべく早めに上のクラスを目指す。時間が経てば、その分、差が広がりそれだけ上げるのが難しくなる
・やる気を出さないと成績があがらないのではなく、成績が上がればやる気が出てくる場合もあるらしい。テストガチ対策はダメ?知らん。とりあえず見かけの点数だけでも上げればやる気出てくるかも
・苦手教科、苦手分野ができたら、今すぐは無理でも、きちんと記録しておき、休みの日とか長期休みで絶対に克服。放置はマズい

なお、中学受験のモチベーションについても、過去、真面目に考えたことがあり、以下の情報置き場にございます。

つまり、「2元論」に対しては、その議論の行く末は割とどうでもよく、その情報の根拠を並べて判断を下すことに集中しています。

根拠が正しいかどうかが辿れないこともありますが、それでもいいと思っています。自分にとって都合が悪い情報であれば正しい情報として、自分にとって都合の良い(耳心地のよい)情報であれば誤った情報として考察すると、多くの場合、今後のワーストケースシナリオを想定できると思っています。

今回は「低学年での成績に意味があるか?ないか?」でしたが、「算数の先取りは必要か?不要か?」「国語の読解は問題文と設問のどちらから読む?」「小学生の英語の勉強は大学受験に有利か?そうでもないか?」「理科と社会は4年生からきちんと勉強する?あとで追い上げれば十分?」などなど、中学受験の世界には、いろいろなところで結論のでない議論が存在すると思います。

議論を横目に必要な情報を並べ、これが良いと思える次の一手を考える。その一手には絶対の自信を持つことなく、その一手が間違っていたときにどうするかも考えておく。私は、結論の出ない議論に関する情報について、こんな感じで扱っています。

次回は、「〇〇はしないほうが良い」などの話を取り上げようかと。お父さんのエクセル管理やPDCAなどですね。・・・いつになるかな。。。

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2022年6月20日情報

Posted by ぜろパパ