「きらめき算数脳 小学3・4年生」で算数の勉強
今回は、入塾前に娘が使った算数の市販教材である、サピックスブックス「きらめき算数脳 小学3・4年生」について紹介します。画像は、指定がない限りクリックで拡大します。
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「きらめき算数脳 小学3・4年生」は、どんな教材?
「きらめき算数脳 小学3・4年生」は、「サピックス」が出版している、小学校3・4年生向けの算数で、思考力系の問題集です。
中学受験塾であるサピックスは難関校を中心に抜群の成果をあげています。「きらめき算数脳」は、そのサピックスが出版している教材で、夢中になって考えている時の子どもたちの眼がきらきらと輝いていて、頭脳の「きらめき」とも言える思考力や想像力の輝きを増すようにというサピックスの思いが込められた書名となっています。
合計34単元、ページ数は約68ページとなっていて、思考力が求められるパズル問題集と言えるかと思います。一方で、計算を必要とする問題はありません。
中学受験では、計算やパターンの知識を応用するための思考力がより重要とされていますが、地道な思考力を身につける第一歩となりそうな問題集です。試行錯誤してみながら挑戦することで、思考力が育つと言われています。
カラフルで読みやくはありますが、読解力が要求されるといっていいほど、問題文は長めです。また、小問は次の小問への誘導となっていることが多いので、問題を正確によく読みとることなども要求されます。
文章題や図形などの思考力系の問題について、塾に通い出すまえに慣れておきたいという場合には、SAPIXの用意した思考力系問題がたくさん掲載されていますので、「きらめき算数脳」が役に立つかもしれません。
唯一の欠点としては、価格が2,000円を超えることですね。お財布には少なからずダメージを与えてくれます。
「きらめき算数脳 小学3・4年生」は、どんな構成になっている?
登場人物は、「きらめき算数脳 小学1・2年生」および「きらめき算数脳 小学2・3年生」と同じです。ピグマはかせ、ひかるくん、えりちゃん、げんちゃん、さやかちゃん、そして、ロイとメイが登場します。
問題のレベルは3段階で、★の数で表されています。★(星1つ)、 ★★(星2つ)、 ★★★(星3つ)と、星の数が多いほどレベルの高い問題となっています。子供の得意不得意があれば、星3つが簡単に解けて、星1つに苦戦するということもしばしばあります。
ハイレベ100やトップクラス問題集、最レベ算数問題集やスーパーエリート問題集などが中学受験を志す低学年の子供の代表的な教材かと思いますが、それらとは問題の種類が違うため、難易度を比べることは難しいです。
1・2年生と同様に、左右見開き2ページごとに1つの問題が掲載されています。大問同士が連動していて、大問1は大問2や3の、大問2は大問3の誘導となっていることが多いです。
これまで同様に、色鉛筆の準備が必要です。茶色や紫も使ったりするので、赤や青や黄色だけでなく一通りの色鉛筆が必須となります。
「きらめき算数脳 小学3・4年生」の目次は?
「きらめき算数脳 小学3・4年生」の目次は、以下の通りとなっています。
1. 3びきのカエル
2. まわりの長さをもとめよう
3. お花畑を作ろう
4. 遠足のおかし
5. チョコを箱につめよう
6. 海ぞく船レース
7. おふろにポン
8. 七夕かざり
9. 海の家
10. 待ち時間は
11. 数字カードゲーム
12. さかさまカードゲーム
13. 人力車でゴー
14. カラーボールゲーム
15. じん地取りゲーム
16. じゃんけんゲーム
17. まと当てゲーム
18. 進めボールペンロボ
19. めいろで宝さがしゲーム
20. パンフレットを作ろう
21. りんご取りゲーム
22. 1位になるには
23. かぼちゃコンテスト
24. かぼちゃ運びきょう走
25. 食よくの秋
26. いもほりゲーム
27. プレゼント配りに出発
28. クリスマスツリー
29. おせちすい理ゲーム
30. そりすべりゲーム
31. さいころカレンダー
32. ずばり当てましょう
33. 数字カードで形を作ろう
34. おにに見つかるな
「きらめき算数脳 小学3・4年生」に娘はいつごろ取り組んだ?
「きらめき算数脳 小学3・4年生」を、娘は小学2年生の後半に学習しました。始めのページから最後のページまで、1日に見開き1ページずつです。
小学2・3年生のきらめき算数脳よりも、明らかに難しい問題でした。おかげで、大きく34の問題がある中で、1回目に解いたときには、27の問題で全問正解とはなりませんでした。もはや、ほとんどの問題でどこかしら間違えているという感じでした。
それでも、私が「これは難しいからヒント出すよ。」と言っても、娘は「いらない!」と、意地になって解こうとしていました。そのかいあってか、時間はどうしてもかかってしまいますが、あと少しで全問正解というところで少しだけ間違えるというのがほとんどでした。
また、この経験が娘の粘り強さにつながっているようにも思います。娘は通塾が開始した今でも、すぐに諦めたりヒントを求めたりということが一切ありません。
1周終わったら間違えた問題だけ解き直し、そこでもまた間違えたら3周目でやり直すというように復習をし、結局、全部解けるようになるまで、最大で3回解くことになりました。「きらめき算数脳 小学2・3年生」のときは4回目で全問正解という問題もあったのですが、今回は3回までで済みました。難しい問題でも、しっかりと考えながら解くことを繰り返していれば、次第に分かるようになってくるということかと思います。
「きらめき算数脳 小学3・4年生」をやってよかったか?おすすめか?
4年生の算数となると、単純な計算問題以外ではそれなりに頭を使うようになってくるかと思います。学校の教科書レベルでも、文章題が出てくるときちんと読めなければ解くのが難しくなってきています。
それでも、中学受験向けの教材に掲載されている問題では、それらを軽く超える文章の量や複雑な設定となっていたりします。我が家で愛用しているZ会のグレードアップ問題集も、4年生になるとかなり難しくなってきています。
それらを使って思考力を高めようとしても、内容が難しくて思考力どころではないかもしれません。思考力を養おうとした場合にはお子さんの能力に合わせて学年を選んだ「きらめき算数脳」を使うのが良いのではないかと思っています。
たとえ中学受験に興味がなくても、思考力はいろいろな場面で役に立つかと思います。そのため、お子さんに思考力を磨いてほしいという想いを持つ親は多いのではないでしょうか。私も同じように考え「きらめき算数脳」を手に取りました。
さらに、中学受験を考えるようになると、中学受験では解法パターンの理解が大事な一方で、最終的には思考力が大事となるということも知りました。そうであれば、「きらめき算数脳」を最後の学年まで進めることは、思考力を鍛えるためにも良いのではないかと考えました。
「きらめき算数脳」には「4・5年生」までありますが、その前段階として「きらめき算数脳 3・4年生」をきちんと理解するまで、娘には頑張ってもらうことにしました。結果として、娘の思考力だけでなく粘り強さにもつながった教材の1つであると思うので、大変おすすめできる教材ではないかと思っています。
「きらめき算数脳 小学3・4年生」は塾のテストの対策になるか?
思考力は、塾の模試、特に後半の問題に対して要求されますので、ある意味テストの対策になると思います。
また、それだけではなく、四谷大塚の全国統一小学生テスト、日能研の全国テストおよび学ぶチカラテスト、早稲田アカデミーのチャレンジテストで、直接的に似たような問題を見たことがあるので、紹介したいと思います。
↑ずらして大きな四角形にして考える問題ですね。4年生でも出てきます。
↑図形の重なりの問題です。
↑周期算をさらに複雑にした問題といったところでしょうか。
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おわりに
娘が中学受験で結果を出せるかどうかはわかりませんし、今、私が考えていること、やっていることが結果につながる自信があるわけでもなく、正直なところ、試行錯誤しているのが現状です。しかしながら、私と娘は小学2年生の半ばから中学受験を意識した勉強を開始し、新4年2月からの通塾開始までに、大手塾から以下のお誘いを受けた事実があるため、低学年時の勉強についてはある程度うまく進めることができたと言ってよいのかなと思っています。
・四谷大塚の全国統一小学生テストへの決勝招待(1回)・日能研の全国テストと学ぶチカラテストで小4からのTMクラスへの招待(3回)、および、4年生1年間の奨学生制度(授業料および教材料等全額免除)のスカラシップ資格
・早稲田アカデミーのキッズチャレンジテストおよび冬季学力診断テストで半年の授業料免除の特待(3回)
私達は幼児教育もまるで考えず、中学受験を意識したものの、経験もなく何をやればいいかわからない状態からの始まりでした。同じような状況の親御さんたちにとって、何らかの参考になればと思っていますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
[linkrank]参考までに、娘の小学1年生から3年生までの成績は、小学1年生では5回の模試の2教科で平均偏差値59.8(最低50.8)から、小学2年生では9回の平均偏差値70.3(最低62.5)、小学3年生では8回の模試の2教科で平均偏差値71.3(最低68.6)となっています。
以下は、参考記事です。