2024年2月22日算数（入塾前）

今回は、入塾前に娘が使った算数の市販教材である、サピックスブックス「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」について紹介します。画像は、指定がない限りクリックで拡大します。

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「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」は、どんな教材？

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」は、「サピックス」が出版しています。小学校1～3年生向けの思考力系の算数問題集です。このシリーズは「数センス編」と「図形センス編」、「1～3年生」と「2～4年生」、そして、「入門編」と「特訓編」に分かれて、合計8冊出版されています。

難関校を中心に抜群の成果をあげている中学受験塾がサピックスですね。そのサピックスが、中学受験指導の経験とノウハウを活かして作成している教材となっています。サピックスは低・中学年向けの通信教育「ピグマキッズくらぶ」を開校していて、画期的な通信教育教材として好評を得ているようです。また、サピックスは進学情報誌「さぴあ」も発行していて、その中で思考力を要するパズル的な算数の問題を連載していて、こちらも好評だということです。

「図形の不思議さ」などを味わいながら、中学入試で必要とされる力を無理なく身につけてほしいとの願いから刊行されたのが、この「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」です。それぞれ6種類のパズルが収録されており、「ピグマキッズくらぶ」や「さぴあ」で取り上げられる問題のように、ゲーム感覚で楽しみながら、それでいて応用力を伸ばすことができる、絶妙のバランスの問題となっています。

中学入試では、パターンに当てはまらない問題や、さまざまな複合問題が出題されます。それらの問題を解くには、解法を暗記するのではなく、問題の意図を正確につかむ力、試行錯誤しながら粘り強く取り組み考え抜く力、答えが本当に正しいのかと確かめて見る姿勢などが求められます。きらめき思考力パズルシリーズの問題は、それらの論理的思考力、問題解決能力、挑戦する精神力などを養成するのにぴったりと言えます。

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」は、どんな構成になっている？

合計6種類のパズルで、ページ数は約70ページとなっています。前述のとおり、この教材には6種類のパズルが載っていますが、大きく「れんしゅうステージ」と「ちょうせんステージ」が用意されています。まずは、比較的簡単な問題である「れんしゅうステージ」を学習し、一通りパズルに取り組んで習熟してから、少し難しくなった「ちょうせんステージ」の問題にチャレンジすることになります。

基本的に、問題の一番はじめには例題があります。問題のルールを読みながら、まずは例題できちんと理解しているかを確認できるようになっています。

問題の難易度は顔のマークで示されています。顔の数が多いほどレベルが高い問題となっていて、同じ種類のパズルでは、後の方に進むほど難しい問題となっています。

入門編と特訓編で扱っているパズルの種類は全く同じで、レベルだけが異なります。だいたい、入門編の「ちょうせんステージ」のレベルが、特訓編の「れんしゅうステージ」のレベルとなっている印象です。「入門編のれんしゅうステージ」、「入門編のちょうせんステージ」、「特訓編のれんしゅうステージ」、「特訓編のちょうせんステージ」と、少しずつ難易度を高めて問題に挑戦してほしいというだと思います。

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」の目次は？

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」の目次は、以下の通りとなっています。繰り返しとなりますが、入門編と特訓編で扱っているパズルの種類は全く同じで、レベルだけが異なっています。

れんしゅうステージ
1. 数字カードならべ
2. 数の道じゅん
3. あまだれパズル
4. 切ってずらす
5. たし算パズル
6. どの道を通る

ちょうせんステージ
1. 数字カードならべ
2. 数の道じゅん
3. あまだれパズル
4. 切ってずらす
5. たし算パズル
6. どの道を通る

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」に娘はいつごろ取り組んだ？

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」を、娘は小学2年生の後半に学習しました。始めのページから最後のページまで、同シリーズの「図形センス」1ページずつ順番に進めていきました。どの問題も、概ね1～2分以下で解いていたようです。でも、この手の問題はゆっくり進めたほうがいいのではないかと思い、1日2問までとして進めていました。

書名が1年生から3年生までの子ども向けとなっています。娘が初めて解いた時には、ほぼすべての問題をスムーズに解いていくことができました。丁寧な誘導もありますし、おそらく、1年生でも、それほど負荷なく進められるのではないかと思います。なお、特訓編の問題は難易度が高くなり複雑になっているので、少し時間がかかってしまうこともありました。算数が得意ということでもなければ、挫折しないように入門編から始めるのが良いのではないかと思います。

どんな問題集でも言えると思うのですが、特に子どもが小さいと、1問1問時間がかかったり頭を本気で使ったりするようだと、見向きしてくれなくなってしまう恐れがあると思います。そのため、小さな成功体験を積ませることが肝心と思います。子どもが「自分はできるのだ」と思ってもらう必要があるということです。

例によって、1周終わったら間違えた問題だけ解き直し、全部解けるようになるまで、最大で2回解くことになりました。問題を解くのには場合分けが必要だったりするので、試行錯誤する良い訓練になったのではないかと思います。

「きらめき思考力パズル」は大人が解けば、わからないということはあまりないのではないかと思います。「きらめき算数脳」は大人でもときどき理解に少し時間がかかることがあるのが難点ですが、こちらは問題はありませんでした。そういう意味で、サポートするのにそれほど大変さは感じない教材だという印象です。

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」をやってよかったか？おすすめか？

「きらめき算数脳」という、同じくサピックスから出版されている教材があります。そちらに比べると、比較的解きやすい問題となっている印象です。とはいえ、頭を使わないと解けないところは一緒ですので、あれこれ考えながら問題を解いていく良い練習になります。なお、「きらめき算数脳」では同じような問題は全く出てきませんが、こちらの「きらめき思考力パズル」では、同じ種類の問題を反復して解いていくことになります。これにより、はじめは子どもが理解するのが難しくても、解いているうちに慣れていくことができます。

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス」には、 入門編と特訓編があります。「入門編」は易しめの問題で構成されているため、ルールを理解し、少しだけ試行錯誤しながら頭を使っていくだけで解くことができるので、1年生～2年生にはちょうどよいのではないかと思います。

中学受験を考えていなくても、我が子に頭を使っていろいろと考えられるよう育ってほしいという想いを持つ親は多いのではないでしょうか。私も同じように考え、なにやら思考力を使う問題集があるということで手にとったのが、別に紹介している「きらめき算数脳」でした。娘が2年生の後半になると、中学受験を意識しはじめるようになりました。そこで、追加で思考力養成を意図して選んだのが「きらめき思考力パズル」でした。

「きらめき算数脳」もよい教材だと断言できます。しかしながら、こちらの「きらめき思考力パズル」も楽しそうで頭を使いそうだったこと、また、「きらめき算数脳」とは少し違った視点と方針で思考力を養うことができることなどから、「きらめき思考力パズル」も娘に解いてもらうことにしました。「中学受験をしないのであれば、思考力や試行錯誤能力は必要ない」ということではないと思います。これらの力は高校受験や大学受験はもちろん、社会に出てからも役に立ちます。そういう意味で、子どもが算数力を鍛えるのにおすすめできる良い教材ではないかと思います。

「きらめき思考力パズル 小学1～3年生 数センス 入門編・特訓編」は塾のテストの対策になるか？

思考力は、塾の模試、特に後半の問題に対して要求されますので、ある意味テストの対策になると思います。後半の問題は、頭の中で考えたり、メモをとったり、図を書いたりと、試行錯誤していかなければ解くことが難しくなっています。

また、それだけではなく、四谷大塚の全国統一小学生テスト、日能研の全国テストおよび学ぶチカラテスト、早稲田アカデミーのチャレンジテストなどの塾の模試で、直接的に似たような問題を見たことがあるので、紹介したいと思います。

↑合計を計算したり、逆算で空白を埋めていく問題で、場合分けを要する問題が模試で出たことがあります。

↑直接テストで見たことはないですが、模試で頻出の技術となる場合分けの練習に最適な問題となっています。

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おわりに

娘が中学受験で結果を出せるかどうかはわかりませんし、今、私が考えていること、やっていることが結果につながる自信があるわけでもなく、正直なところ、試行錯誤しているのが現状です。しかしながら、私と娘は小学2年生の半ばから中学受験を意識した勉強を開始し、新4年2月からの通塾開始までに、大手塾から以下のお誘いを受けた事実があるため、低学年時の勉強についてはある程度うまく進めることができたと言ってよいのかなと思っています。

・四谷大塚の全国統一小学生テストへの決勝招待（1回）
・日能研の全国テストと学ぶチカラテストで小4からのTMクラスへの招待（3回）、および、4年生1年間の奨学生制度（授業料および教材料等全額免除）のスカラシップ資格
・早稲田アカデミーのキッズチャレンジテストおよび冬季学力診断テストで半年の授業料免除の特待（3回）

私達は幼児教育もまるで考えず、中学受験を意識したものの、経験もなく何をやればいいかわからない状態からの始まりでした。同じような状況の親御さんたちにとって、何らかの参考になればと思っていますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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参考までに、娘の小学1年生から3年生までの成績は、小学1年生では5回の模試の2教科で平均偏差値59.8（最低50.8）から、小学2年生では9回の平均偏差値70.3（最低62.5）、小学3年生では8回の模試の2教科で平均偏差値71.3（最低68.6）となっています。

以下は、参考記事です。

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