中学受験国語|テキストを活用した読解力の鍛え方
中学受験の国語といえば「読解力がすべて」と感じるほど、文章を正確に読み取る力が問われることが多いと思います。でも、ただテキストを読むだけではなかなか力がついた実感が持てないこともあるように思います。我が家でも最初は「毎日読んでいれば、自然に読解力はつくのかな?」と軽く考えていたのですが、思ったほど成果が見えず、方法を見直すことにしました。



今回は、テキストをどう活用すれば読解力の底上げにつながるのかについて、私なりの視点でまとめてみたいと思います。
テキストは「読む」だけでなく「使う」もの
設問に立ち向かう前に本文を掘り下げる
問題を解く前に本文をじっくり読むのは当然のようでいて、意外と飛ばしがちなところかもしれません。一文一文を丁寧に理解し、「誰が・何を・どうした」を確認することが大事だと思いました。また、例えば物語文であれば、うちでは本文に出てくる登場人物を四角で囲ったり、気持ちを線で引いたり、場面ごとに区切ってメモを書かせたりしています。
同じ文章を二度読むことの意義
一度目では気づけなかった伏線や細かな心情変化に、二度目の読みで気づくことがあると感じています。特に説明文は、二度読むことで全体像と細部のつながりが見えやすくなると思いました。
テキストの読み直しは間隔を空けて
一度読んだ文章でも、少し後にもう一度読ませると「前は気づかなかった」と言うことがあります。例えば授業を受けて、家に帰った後ですね。エビングハウスの忘却曲線を考えても、忘れかけたタイミングで再読することで、気づきの定着が強くなると思いました。
設問との向き合い方を変えてみる
答え探しより「根拠探し」
設問を見たとたんに選択肢を見比べる、という解き方をしていた時期もありました。でも、それでは表面的な読みしかできず、正解率も安定しませんでした。「どこにそう書いてあるか?」を考えることで、本文に立ち返る習慣がついたように思います。
答え合わせはプロセス重視で
丸つけのときに「〇か×か」だけで終わらせていた頃は、何度同じミスをしても変化がなかったように思います。「なぜ間違えたか?」「どう考えればよかったか?」まで話すようにすると、次第に読み方が深くなってきた気がします。
間違えた問題は「もう一度、違う日」に確認
一度解いた問題でも、日を改めて確認すると、せっかく得たはずの気づきを忘れているものです。私の場合は、次の授業や次の家庭での演習などを始める直前に、振り返るようにしていました。
読解力を伸ばすために親ができること
解説だけに頼らず、一緒に考えてみる
解説は便利ですが、それを読むだけでは子どもが「納得した気になる」こともあるように思います。本当に理解したかどうかは、親子での対話の中で見えてくるような気がしています。私もよく「この言葉ってどういう意味かな?」と問いかけていました。特に、予習シリーズの選択肢問題の解説は、間違っている選択肢がなぜ正しくないのかの説明がなく、全くと言っていいほど役に立ちませんでしたね。
間違いを責めず、読み方を整理する
国語のミスは、算数のように「計算間違い」ではなく「思い込み」によるものが多い印象です。「どこをどう読み違えたか」を一緒に整理してみると、次の読み方が変わるように思います。叱るより、一緒に振り返る姿勢が大事だと感じました。
読解のパターンを家庭でストックする
物語文の心情の読み取り、説明文の構成のつかみ方など、一定の読解パターンを知っておくと、文章がぐっと読みやすくなることがあるように思います。我が家では、読み方のパターンをノートにまとめるようにしていました。
読解力がつくまでの「時間」と「量」
毎日10分でも継続が大事
「今日は国語の問題はなし」という日が続くと、読解力が落ちてしまうように感じました。短くても、毎日文章に触れることが読解力維持のポイントかなと思います。ただ、これは国語の読解問題である必要はなく、読書や子ども新聞など「文章を読む」ことを継続していればよいかと思います。
難易度を上げすぎず「ちょうどいい」文章を
難しい問題集をやりたがる子もいますが、自分のレベルに合った文章で練習するほうが力になると感じました。例えば、予習シリーズの最難関問題集はとても危険だと思っていて、私の場合は長女ですら不要と考えたレベルですので、多くの子に不要な問題集なのではと思っています。
反復で「読む筋力」がつく
特に低学年のとき、最初は1問解くだけで疲れていたのが、継続することで2問、3問とこなせるようになっていきました。本文も学年が上がるに従っておとなが読むような難解な文章が増えていきます。読解にも「読む筋力」があるのだと、実感するようになりましたね。
まとめ
国語の読解力は、魔法のように突然身につくものではないように思います。テキストを「読んで終わり」にせず、「何を読み取るか」に注目することが大切だと思いました。そして、家庭でも地道に反復することで、少しずつ変化が現れてくるのを感じました。うまくいかない時期があっても、それを繰り返しのチャンスと捉えて、一緒に進んでいけたら良いなと思います。
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