中学受験社会、興味ない子はどうすれば?興味を引き出す方法5選!
知識をしっかり覚えることが大切・・なのに、「全然机に向かってくれない!」が起こりがちなのが暗記科目である社会。
そして、「やっと机に向かってくれた!」と喜ぼうものなら、1時間の成果がたったの1ページ・・・というのも珍しくありませんね。
このブログ記事では、
と、お考えのみなさまに、お子さまの興味を引き出す方法について紹介したいと思います。
社会への興味がないと黄色信号!?
これまでに、まずは錬成問題集や演習問題集をとき始める前に、きちんと暗記のための時間を取って、しっかり暗記するのが大事だとお話しました。
そして、具体的な暗記の方法や、テスト前の復習についても紹介しました。
でも、実はここで1つ致命的な問題があるんですよね・・社会に限りませんが、そもそも「子どもが机に向かってくれない」という問題です。
そもそも、王道的な子どものやる気を引き出す方法は、小さな成功体験の積み重ねだと思います。
どういうことかというと、机に向かって少しでも学習しさえしてくれれば、「ためしに勉強頑張ってみる」→「点数上がる」→「褒められる」→「さらに、もう少し頑張る」→・・、というように小さな成功体験を積み重ねると、初めはいまいちやる気が無かった子供でも、次第にやる気が出てきて、さらには安定した学習習慣をつけることができそうということです。
ところが、初めの段階で、机に向かってくれないのではどうしようもないと言えます。
時間が経てば経つほど他の子と差がついてしまいますし、学習内容もだんだん高度になっていってますます点が取れなくなって、子供が勉強するのをイヤがるようになることも容易に想像できてしまいます。
ついには、親がイライラし始め、家庭内のトラブルになることも・・と、割と詰みかけてしまいます。
長女でこのような状況になることはなんとか避けたく、また、本格的に塾での学習が進み始めたら、ぜひとも上記の小さな成功体験サイクルを回したいと考えていました。
そのためには、やはり、社会という教科に興味を持ってもらう必要があります。
そこで、長女が早稲アカへの通塾を開始する前に、ちょうど3年生になったころから、少しずつ社会(と理科)の種まきを始めるようにしていました。
テレビが一番!?次がマンガ?
社会にこつこつ取り組む習慣を身に着けていないと、特に単元1つあたりの分量が増える5年生からかなりキツくなってしまうので、できれば入塾前、遅くても小4の間には社会への興味をなんとか引き出したいところと思います。
そのために、長女のときはテレビ、マンガ、歌、カードゲーム、子ども新聞などを活用しました。
とにかく、いろいろ調べて、片っ端から触ってもらい、気に入ったものを続けてもらう、「数打てば当たるかも?」作戦でしたね。
以下、この5つについて、それぞれ深堀りして具体的に紹介していきます。
なお、「◯」がついているものは、長女が小4の通塾開始前から使っていたもので、個人的には入塾準備におすすめですね。
テレビ
◯NHK for school
小学校低学年からでも楽しめる番組が豊富にあり、自分で好きなのを選びやすく録画の必要がないところがいいですね。
また、PCだけではなく、タブレットやスマホのアプリでも見れるため、手軽でおすすめです!
さらに、塾の学習が始まってから「〇〇について調べたいんだよなぁ」なとき、Google先生よりも先にNHK for Schoolで検索すると、ピンポイントでわかりやすい動画が見つかることもありますよ!
NHK高校講座
「高校」というと、なんだか難しそうな感じがしますよね。でも、講座で扱うのは基礎中の基礎が中心です。
マンガは絵が飛び飛びですが、テレビは画像に連続性があり、易しくわかりやすくなっています。
6年生の模試や入試では、早稲アカだろうが、四谷大塚だろうが、サピックスだろうが、テキストに載ってないことが問題となりがち・・・でも、そういう問題でも、長女にとっては「NHK高校講座で見たことある」と、あっさり正解していた問題もあったようでした。
机に向かっていると退屈しがちな生物や地学が、案外、長女のお気に入りでしたね。
歴史探偵
長女は6年生後期の忙しい時期でも、欠かさず見ていましたね。
半分息抜き、半分学習という感じでした。このようなお気に入りの学習系番組が見つかると、むしろ机に向かったときの学習もはかどるのではないかなと思っています。
ちなみに、中学入学以降も継続して見ています。
ブラタモリ(放送終了・・)
こちらも長女のお気に入りでしたが、2024年に放送が終了してしまったようですね・・。
地方を中心に細かい内容を扱うため、高校講座と同様に「ブラタモリで見たことある」で、正解した地理の問題も少なくなかったようでした。
2021年から合計109回分録りためているので、次女が気に入れば4年生くらいから見てもらおうと思っています。
マンガ
◯ドラえもん社会おもしろ攻略
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長女はドラえもん好きでしたので、ドラえもんと言うだけで様々な学習まんがを手に取ってくれました。
・・たぶん、内容はわかってなかったと思いますが、なんとなく見たことがあるというだけでも、社会への興味にはつながっていたのではないかな、と思います。
とはいえ、白地図系はドラえもんパワーをもってしても、つまらないものはつまらないようでした・・・ので、多くの方にとっては不要でしょう。
「日本の歴史」といえば、角川や集英社などですが、あまりにも冊数が多すぎて投げ出しリスクがあるので、3冊完結の日本の歴史はおすすめです!
ドラえもん社会ワールド
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こちらも同じで、ドラえもんパワーですね。
ドラえもんのおもしろ攻略よりも難易度高めで、大人にとっても良い勉強になります。
とりあえず長女が「欲しい!」と言ったものは無条件で買ってあげるようにしていました・・が、やはり難しいのか、マンガ部分だけ読んだものもいくつかあったように思っています。
文章の部分も多いので、低学年で読み進めるのは難しそうです・・・。
まんが攻略BON 中学入試 社会(地理上・下、歴史上・下、歴史年代暗記、政治・国際)
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中学入試の範囲をザッと学習することができます!
地理も歴史も、たった2冊で一通り学習し終わるので、負担もそれほど大きくなく楽しみながら読み進めることができます。
実は「中学入試」の社会とは別に、「中学生」用の社会のまんが攻略BONも出ていて、長女には両方とも渡しました。
まんが47都道府県研究レポート
おいしい日本地理
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1冊で約2,000円、6冊揃えると1万円超えの財布に優しくないのが「まんが47都道府県研究レポート」ですが、その価格に見合う内容だと思っています。
マンガなのに、1つ1つの都道府県ごとに多くのページを割いて紹介しており、これを読み込むだけでそれぞれの都道府県に恐ろしいほど詳しくなれます!
四谷大塚の「予習シリーズ」や、データを並べただけの早稲田アカデミー「都道府県マスター」を読むよりも、はるかに勉強になるのでは!?という気すらしていて、「まんが47都道府県研究レポート」は、もっと普及しても良いなと思いますね。
一方の「おいしい日本地理」は、出版当時、中学受験界では話題になった1冊です。
こちらも楽しみながら各地を勉強できますが、取り上げられている地域が少なすぎて、網羅性にかけるのが欠点といえば欠点ですね。
それでも、「おいしい日本地理」は価格も手頃ですし、手元に置いておきたい1冊ではあります。
マンガでわかる中学社会
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全5冊で中学範囲の社会を学ぶことができるのが、「マンガでわかる中学社会」です。
中学範囲といっても、中学受験の社会がすでに中学範囲を超えているようなものですので、内容的に過剰ということはないですね。
長女は「マンガでわかる中学社会 公民」を気に入ったようで、外出時に暇つぶしとして何度も持ち出していましたね。
中学入試に役立つ教養
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基本的に1ページか見開き1ページで1つ、地理、歴史、政治・国際などの社会のそれぞれのテーマに関係する用語をマンガと文章で説明してくれます。
基礎的な用語が多いとは思いますが、1つ1つの説明はとても詳細なので、まるで参考書を読んでいるように学習していくことができます。
もちろん索引もあるので、辞書のように使うこともできますね。
ちなみに、長女はこういうマンガを渡すと、頭に残っているかは別として、すごい勢いで読み終えてしまいます。
日本の歴史
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比較サイトをたくさん見てもどれも一長一短で、なかなか決めるのが大変ですよね。
でも、どれがいいかを決めるのはお子さまだということを覚えておくとよいかと思います。
「どうせなら詳しいほうが・・・」と思っても、手に取ってもらえなければただのゴミです。
私の場合、本屋さんに一緒に行って長女に選んでもらいましたが、ずばり絵柄や雰囲気で決めることになりました。
そして購入後、長女の場合は、全部を通読すると言うよりも、特定の巻を気に入って何度も読んでいましたね。
歌
◯七田式 社会ソング(日本地理)
「歌で勉強?ご冗談を・・・」と思う人がほとんどでしょうが、歌は全く馬鹿にできないです。
車やお風呂など、集中する必要がない時にかけておくと、そのうちに子供は勝手に歌っていつの間にか覚えてしまいます。
「七田式社会科ソング・日本地理編」には全部で16の歌が収録されていて、以下、例として「島ぐに日本」の歌詞を引用させていただきます。
島ぐに日本(引用元:七田式社会科ソング・日本地理編)
日本は島ぐに~♪ たくさん島がある (島♪島♪)
大きい四つの島は~♪ 本州 北海道 九州 四国~♪
北方領土の 択捉(島)国後(島)色丹(島)歯舞群島~♪
北海道の 奥尻(島)利尻(島)礼文島~♪
新潟県の 佐渡島~♪
東京都は 大島 八丈島に 三宅島 小笠原諸島~♪
兵庫県の 淡路島~♪
香川県の 小豆島~♪
島根県の 隠岐諸島~♪
長崎県は 対馬 壱岐 平戸島 五島列島~♪
熊本県の 天草諸島 下島 上島~♪
鹿児島県の 奄美大島 屋久島 種子島 徳之島~♪
沖縄県は 沖縄島に 西表島 石垣島 宮古島 慶良間列島~♪
日本は島ぐに~♪ たくさん島がある (島♪島♪)
五島列島とか、予シリの隅っこに書いてあるだけで、サピックスの白地図にも載ってないですが、ムズいテストで出たことありますよ。
もちろん、漢字や地図上での位置は別途覚える必要がありますが、負担は大きく下がること間違いなしです!
カードゲーム
サピックス都道府県地理カード
サピックス日本歴史カード
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これをやり込めば、都道府県や歴史の基本を遊びながら習得できる!・・・のでしょうが、長女の場合は、気に入ったようではありましたが、やり込むという程ではありませんでした。
学習前の3年生では遊ぶのが難しそうですし、4年生になるとそれなりに忙しくなるので、「遊びながら時間かけて覚えるくらいなら、今すぐスパッと覚えようよ!」になってしまうので、使い所が難しいですね。
お出かけや旅行で地理か歴史に低学年のうちから興味が出ていれば、2~3年生でも遊べて、いつの間にかの良い先取りになるかもしれないですね。
子ども新聞
◯読売KODOMO新聞
毎日小学生新聞
読売KODOMO新聞、毎日小学生新聞:クリックで各サイトへジャンプします!
読売KODOMO新聞は、長女が小2ときに購読し始め、軽い記事を取り上げてノートにスクラップし、一緒に読んでみました。
長女はよく読書もする子でしたが、小難しい新聞の記事となるとまた別の話と思って、少しずつ慣れてもらおうと思ったためでした。
読売KODOMO新聞に加えて、小4からは毎日小学生新聞も追加して、毎日欠かさず小6の3月まで読むようになりました。
「中学受験のため!時事問題対策のため!」というよりも、単純に教養として知識や興味を広げてもらおうと思ってのことでしたが、結果的にどちらの意味でも大変意義が合ったと思っています。
なお、小学生向けの新聞については、以下のように比較をしています。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
中学受験の社会の学習を進めるうえで、お子さんが社会という教科に興味を持っているかどうかは重要だと思っています。
「興味ない子はどうすれば?」に対する答えとして、今回、興味を引き出す方法5選、具体的には、テレビ、マンガ、歌、カードゲーム、子ども新聞を紹介いたしました。
1つでも参考になるものが見つかり、皆さんのお子さまの社会への興味を引き出すきっかけの1つになれば幸いです!
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