「成績」について新4年早稲アカに通うお子さんのいる同僚に伝えたアドバイス
娘の1学年下で、早稲アカに通うことにしたお子さんを持つ同僚へのアドバイスの続きです。
繰り返しとなりますが、たかが1年、しかも4年生の1年間で理解した分で良いということで、同僚からの相談に乗ることになりました。
子供の勉強について、同僚に私の考えをお伝えした内容をかいつまんで紹介しています。前回は、スケジュールについてでした。
子供の学力やモチベーションはご家庭によってさまざまで、それによってアドバイスもかわるものだと思うため、そのあたりをヒヤリングしながら同僚とは話をしました。結果的に、なるべく一般化したはなし、娘に特化した話、お子さんの性格等を聞きながら思った私の考えなどを同僚には伝えましたが、ここでは一般的な話を紹介いたします。
今回は、成績についてです。
中学受験の成績の推移のさせ方としては、大きく、早期に目標とする成績に上げて最後まで成績を維持する考え方と、徐々に成績を上げていってピークを受験に合わせる考え方があると思います。
前者の考えは、中学受験の世界では、途中で息切れする可能性が高いなどを理由に、あまり肯定的な意見を見ないような印象です。下剋上受験の桜井さんも後者を勧めていた記憶があります。
でも、私は、後者の「徐々に成績を上げる」という考え方は、成績が順調に伸びていくのが前提となっていると考えています。途中、苦手や好き嫌いができると計画が破綻する可能性が高くなるし、思い通りにいかないと一喜一憂したりストレスを抱えてしまいそうです。そのため、前者の、始めから比較的良い成績を取っておいて、維持していくという考え方をとっています。要は、苦手が出てきたときの、リカバリのしやすさを考えてのことです。
という私の考えに触れつつも、実は、どうやらデータ的には始めからガリガリ頑張っている人などむしろ少数派で、焦らずじっくり学習している人も多いことを説明しました。
たしか去年の夏ぐらいだったと思いますが、早稲田アカデミーから四谷大塚の資料をいただきました。「四谷大塚 入学試験案内 2022」という資料で、市販もされていますが、少なくとも四谷大塚と早稲田アカデミーにお通いであればもらえる資料のはずです。
それによると、例えば、みんなの憧れ開成中学に合格した子たちの、4年生から5年生にかけての四谷大塚の組分けテストの偏差値の推移は、概ね60弱から70強と、とても幅が広くなっています。そのうち合格者の2/3を占める偏差値帯は60強から約70で推移していて、こちらがボリュームゾーンと言えるかと思います。
21年の四谷大塚の入試報告資料では、50%偏差値が68で80%偏差値が71と凄いことになっているわけですが、少なくとも四谷大塚組分けテストの推移で見ると上記のような感じです。
つまり、「開成を目指す子たちは始めから70前後をキープ!」などということは全くなさそうです。
ということで、焦らずじっくり学習するという考え方もあるということになります。
ただ、この考えは、徐々に成績が上向けばいいのですが、そうならない場合、どんどん焦ってしまうように思います。
ところで、別の一般論として、特に難しくなる算数を始めとして中学受験は5年後半から本番とも言われています。同じように、5年生は4年生に比べると量も質も1.5倍とかも言われています。
ついでに、予習シリーズは大改訂により、これまで5年生で習っていたことを、4年生の後期で習うようになったりもしています。そう考えると、結局の所、中学受験の勉強は、後になればなるほど負荷が高くなるということになります。
ということは、焦らずじっくり学習した結果として成績が横ばいであったとしたら、負荷が高くなった4年生後期や5年生のときに、どうやって上げるのか?ということになります。こう考えると、そう簡単にはうまくいかなそうです。
「四谷大塚 入学試験案内 2022」のデータは、一人ひとりの成績や推移について、データからは読み取れません。4年生で通塾開始してすぐに成績が上がった子、5年生から本気を出した子、中には5年生の後半まで家で準備して入塾後すぐに上位層という子もいるかも知れません。
そういう人たちが少なからずいることがわかっているとしても、焦らずじっくり作戦の場合、「自分の子が5年生から本気出せますか?」「自分の子が5年生後期からいきなり成績上げられますか?」というと、なかなか自信を持てる人はいなように思います。
ということで、「成績」に対する私の印象としては、「上げるために焦る必要はないけど、上げるためにはいつかどこかで覚悟を決めて頑張る必要がありそうだし、4年生前期のうちに成績の上昇傾向を築けると安心できる」という印象をお伝えしました。
4年生前期で上位についたとして、それを維持できるかどうかはまた別問題ではあります。ただ、少なくとも、4年生前期で成績を上向けさせることに比べて、負荷が高くなる4年生後期や5年生以降に成績を上向けさせることは、もっと難しくなると考えた方が良さそうとは言えるのではないかと思います。
ということで、どこかで頑張る覚悟が必要なわけですが、私は、たとえ頑張っていたとしても、その頑張り方が間違っていたり、頑張る方向が間違っていると、思うような結果は得られにくいと思っています。これは、勉強だけでなく運動でもなんでも一緒ですね。次回から、算数、国語、理科・社会について紹介したいと考えています。
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