2020年(小3)の振り返り2~親の役割として
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今回も、前回に続き振り返りの紹介となりますが、学習内容ではなく、反省点や今後の課題について、親としての私自身の振り返りをしてみました。
中学受験を意識しはじめたのが、娘が2年生の半ばごろでした。そこから真面目に1年半くらい娘の勉強を見てきています。その中で、私自身が反省しなければならないことが出てきます。
そして、そのような反省点は、正直なところたくさんありすぎて挙げきることが難しいですが、大きく3つについて考えることにしました。「娘への過剰な期待」「私の勉強の経験」「時間投資としての回収」です。
1つ目は、「娘への過剰な期待」について、バランスを取らなければならないのに、とてもむずかしいです。「自分の子供のことであること」から、娘にはついつい期待してしまいがちです。
私は自分の人生経験から、今もなお中学受験が全てではないと思っていますし、大学ですらそれが全てではないと思っています。
一般的には大学を卒業すれば、多くの場合は就職し、企業や社会の中で成果を評価されていきます。たしかに学歴は重要でないとはいえず、自分のやりたいことを見つけて企業に行こうとすると、ある程度の門を用意されてしまうのが現実だと思います。でも、それをうまく抜けている人も少なくないように思うのです。少なくとも私の職場では、東大や京大を筆頭に、いわゆる有名な国公立・私立の方々が多数いますが、私を含めて学校が分散するから目立たないだけで、「その他」の区分としては結構いるようにおもいます。さらに、プロフェッショナルとしての能力については、やはり机の上の勉強と実務は異なる部分も多々あるためか、成果・評価と学歴は必ずしも相関していないように見受けられます。
と、考えているにも関わらず、娘がいままでできなかったり、苦手だったりすることができるようになって喜んでいるとか、あるいは、娘がなにかを学ぶことに意欲的だったりすると、「よし、次行こう!次!」と、エンドレスに張り切ってしまいがちです。このあたりは、2020年11月の全国統一小学生テストの結果の記事でも触れました。
勉強から話がそれますが、私は小学生にあるスポーツを教えていて、他の子なら同じレベルでも「まぁ、こんなもんでしょう、十分でしょう。」なのに、娘に対しては、実際には平等に対応しますが、「ここはああして、もっとこう!」と、気持ちの面では前のめりになってしまいます。自分の子供のこととなると、冷静になるのがとても難しいです。
2つ目は、「私の勉強の経験」です。何度か訪問いただいている方はご存知かと思いますが、私は受験をしたことがありません。私の勉強の経験はとても限られたものですが、その中である程度うまくいってしまったことから、勉強はやればできるようになるという思いが強いです。
高校進学も大学進学も推薦をいただけたので成績は悪くなかったと思いますが、中高一貫校で勉強している子どもたちに比べれば、だいぶ下の方での競争だったのだと思います。高校在学中も、通える学校で一番勉強ができる偏差値が70くらいの高校だったので、自分は頑張っていると勘違いしていました。日能研からいただいた資料で、母校は中学受験偏差値が50に届かない中高一貫校の実績にも及ばないことを知り、高校時代ですら、たかが数百人程度の学内で争ってそこそこ良い位置にいただけ、ということに気づきました。
という、私の経験はとても小さな世界での小さな成功体験にすぎないのに、そして、娘は私の小学生時代と比べれば雲の上の世界にいるというのに、「やればできるようになる」と思ってしまいがちです。私は英語についてはTOEIC 400点台という下から、英検1級という上の世界まで経験したと思っていて、「できるようになればなるほど、あと一歩できるようになるための努力がどんどん大きくなってしまう」ことを知っているつもりです。しかしながら、娘と中学受験に対しては、そのことをきちんと反映することができていないと感じていて、反省し、改善しなければならないポイントです。
3つ目として、「自分が時間を投資していること」から、ついつい、結果を回収したくなりがちです。
ほとんど毎日、中学受験のことを何かしら調べたり、私自身が中学受験の内容を勉強しています。日によってばらつきもありますし、1日1日では大した時間ではありません。それでも、中学受験については、無知無学からのスタートだったため、通算ではなかなかの時間がかかっています。
「娘の成功のため」の努力のつもりなのですが、恥ずかしながら、自分の努力に対する結果の回収の気持ちがゼロとは言えません。娘も、自分のために何やら頑張っている私を見て、「私も頑張ろう!」という気持ちになっているようです。それに対して、私は「無駄になってもいいつもりだから、気にしないで」と言い続けていて、本心もそれに限りなく近いのですが、「結果につなげて欲しいな」という気持ちも同時に出てきています。
聖人にはなれないので、この気持ちを無くすのは難しそうです。一方で、これについては最後までうまくコントロールできるとは思っていて、とにかく、そのような態度や雰囲気を少しも出さないように、私の中だけで留めておく必要があります。
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