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中学受験の直前期スランプで成績が落ちた…焦らず立て直す原因別チェックと親の関わり方

親の役割

親の役割

直前期に入った途端、過去問の点が乱高下したり、いつもならしないミスが増えたり。親のほうが心臓に悪いですよね。私も、娘のときに「え、今この時期に?」と青ざめた記憶があります。
でも、直前期のスランプは「実力がなくなった」というより、疲れや不安でパフォーマンスが一時的に乱れている状態だと捉えると、やるべきことが見えやすくなります。

中学受験の疑問や悩み

 

「直前期に過去問の点が急に下がったのですが、まず何を確認すればよいですか?」
中学受験の疑問や悩み

 

「スランプのとき、勉強量を増やすのは逆効果になることはありますか?」
中学受験の疑問や悩み
「NN系のテストで合否のような結果が出たとき、家庭ではどう受け止めればよいですか?」

 

ここで一番もったいないのは、焦って全部を変えてしまい、親子で空回りすること。合格も大事ですが、それ以上に当日に実力を100%出し切れる状態に整えることを主眼に置いて、立て直していきましょう。


目次

直前期スランプの正体を知る

スランプは「知識が消えた」より「出し方が崩れた」ことが多い

点が下がると、つい「覚えてない」「理解できてない」と考えたくなります。
でも直前期は、知識そのものより、読み間違い・ケアレスミス・集中切れのような「出し方の乱れ」が増えがちです。
つまり、やるべきは新しい知識を増やすより、まず「いつもの力を出す仕組み」を取り戻すことだと私は思います。

「点数のブレ」が出るのは、珍しいことではない

過去問や直前模試で、急に上下が激しくなる子は多いです。
直前期は、負荷が最大になりやすい時期なので、良い日と悪い日が混ざります。
親としては不安ですが、ブレがある=終わり、ではありません。むしろ調整ポイントが見つかったと考えると前に進めます。

焦るほど、親の言葉が強くなりやすい

「今が一番大事」「ここで落ちたら困る」と思うほど、声かけが厳しくなります。
でも直前期は、家庭の空気がピリピリするだけで、子どものミスが増えることもあります。
家の雰囲気が硬くなるほど点が落ちる・・・そんな日もあるかもしれませんが、そこからまず親が深呼吸を意識しましょう。

早稲アカ・NN受講生は「数字で殴られる場面」が増える

早稲アカや他塾でもNN系の特訓を受けていると、直前期に「NNそっくりテストゼミ5本勝負」のように、嫌でも順位や合否の目安を突きつけられることがあります。
これは刺激にもなりますが、子どもによってはプレッシャーが強すぎて、普段の調子を崩す引き金にもなりえます。
結果の紙を見た瞬間の親の表情が、想像以上に子どもへ刺さるので要注意です。


原因を見極めるチェックリスト(まずここから)

体の疲れ:睡眠が削れていないか

直前期は、勉強量が増えやすく、夜更かしがじわじわ増えます。
睡眠不足は、集中力・判断力・見直しの丁寧さをまとめて落とします。
点が下がったときほど「もっとやる」ではなく、まず寝るが最短ルートになることがあります。

心の疲れ:不安が言葉にならず溜まっていないか

子どもは「不安」と言える子ばかりではありません。
無言になる、イライラする、急に甘える、ゲームに逃げる…は、疲れや不安のサインのこともあります。
私の場合は、娘がミスを減らすことができず「どうせ無理」と口にした日があって、一旦落ち着くことにして不安の中身を聞く日に変えました。

やり方の疲れ:量を増やしたせいで復習が浅くなっていないか

点が落ちたショックで、問題集を追加したくなりますよね。
でも直前期にありがちなのが、量だけ増えて「直し」が薄くなるパターンです。
スランプ期ほど、広げるより絞る。やることを減らして、直しを深くが効きます。

目標の疲れ:点数だけで一喜一憂していないか

直前期は、合格点・偏差値・判定が気になります。
ただ、点数に心が引っ張られすぎると、解くときに手が震える子もいます。
「今日は何点?」より「今日はどのミスが減った?」に変えるだけで、行動の質が戻ることがあります。

\ 「読む力」は、家庭の手で育てられます。/
中学受験の国語で苦戦するお子さんは、実は「センス」ではなく「読む手順」を知らないだけです。授業だけでは身につかない読解の基礎を、家庭でどう支えればよいか――その具体的な方法をまとめた記事「親が変える。才能ではなく手順で伸ばす中学受験・国語の読解力」をnoteで公開しました。家庭での国語学習を変えたい方は、ぜひご覧ください。


立て直しの方針は「焦らない+絞る+整える」

まずは「当日仕様」に生活リズムを揃える

直前期の不調は、体のリズムがズレているだけでも起こります。
起床・朝食・学習開始を、本番の時間に寄せるだけで、午前中の頭の回りが変わる子もいます。
我が家は、起床時間を固定しただけで、娘の午前のミスが減った日がありました。

学習は「新しいこと」より「いつもの型」を守る

スランプのときに新教材へ行くと、余計に不安が増えることがあります。
それより、今まで使ってきた教材・頻出の分野・過去問の直しなど、慣れた土俵に戻すほうが安定します。
「解ける感覚」を取り戻すのは、メンタルの回復にも直結しますので、「スランプ+新教材」=「親の焦り」でしかないと考え、冷静になることをおすすめいたします。

過去問は「解く日」と「整える日」を分ける

毎日解くと、点が悪い日が続いたときに気持ちが折れます。
だから、解く日と、直し・見直し・解法整理の日を分けるのがおすすめです。
直しのときは「なぜ落としたか」を、計算・読み・知識不足・時間配分に分けて、原因のラベルを付けると立て直しが速いです。

小さな成功体験を意図的に作る

スランプ期は、自信が削れています。
ここで必要なのは、難問での大逆転より、簡単なところを確実に取れる感覚です。
理社の一問一答、漢字、計算、頻出の基本問題など、「短時間で終わって達成感が残るもの」を毎日入れると、顔つきが戻る子が多いと思います。


親の関わり方で差がつく(言っていいこと・NGなこと)

親の最優先ミッションは「安心の土台」を作ること

直前期の子どもは、外で頑張って家で崩れることがあります。
家まで緊張の場になると、回復できず、翌日のパフォーマンスが落ちます。
私は「家では点数の話をしない時間」を作ったら、娘の表情が柔らかくなった気がしました。

NGワードは、努力を否定する言葉

「今まで何してたの」「だからダメなんだ」は、直前期に一番効きます(悪い意味で)。
言われた子は、次に「勉強しているふり」が上手になります。
険悪になるくらいなら、私は1日くらい休んでも大きく変わらないと開き直ったほうがマシだと思います。

ただし「放置」ではなく、見守りの枠は作る

「何も言わない」と「見ていない」は別です。
机に向かうハードルを下げるために、タイマー、プリント準備、軽食、室温など、親が整えられる部分はあります。
声で押すより、環境で支えるほうが直前期はうまくいきやすいです。

NNそっくり系の結果は「処理の仕方」がすべて

結果を見た日に、親が顔色を変えると、子どもは一気に縮みます。
まずは「今日の結果は情報」と扱って、次の一手(直す単元・時間配分・見直し手順)だけに落とし込みましょう。
合否っぽい言葉が出たら、親は一呼吸おいて、当日100%出すための作業に戻すのが正解だと思います。

※直前期に「やること」を全体像で整理したい場合は、こちらの記事も参考になります(今回の記事はスランプ特化で切り口を変えています)。
中学受験の直前期にやること完全版|勉強・生活・メンタルを崩さず得点を安定させる方法
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-yarukoto/

また、「勉強しない」状態への対処をより深く知りたい方は、こちらもあわせてどうぞ。
中学受験の直前期に勉強しない…焦らないための原因別対処と再始動のコツ
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-benkyou-shinai/


スランプが長引くときの「現実的な」相談・切り替え

塾の先生に相談するときは「症状」を具体化する

相談は、気合いではなく情報が大事です。
「算数の大問1で計算ミスが増えた」「国語で設問の条件を落とす」など、ミスの種類を伝えると、対策が具体になります。
親が冷静に状況を言語化できるだけでも、子どもの安心材料になります。

伸ばすより、落とさない設計に切り替える日もある

直前期に伸びる子がいるのは事実です。
ただ、それは地道にこつこつ積み上げてきた子が、最後に噛み合って伸びる側面が大きいと思います。
スランプ期は「伸び」を追いに行って崩すより、取るべき問題を確実に取る方向へ寄せる判断も大切です。

親ができる「最後の伸びしろ」は、体調とメンタルの安定

当日に実力を出せるかは、勉強量だけで決まりません。
睡眠、食事、寒さ対策、当日の段取り、移動の想定…親が整えられる部分は多いです。
私は娘の受験前、勉強よりも「朝の動きの練習」をした日があり、結果的に当日の落ち着きにつながったと感じています。

「焦らない」は簡単じゃないけれど、最強の戦略

言うほど簡単ではないです。親も人間なので。
でも、スランプの子に焦りをぶつけても、上向く確率は高くありません。
焦りそうになったら、やることは一つだけ。今日の立て直し作業を小さくする。それが一番の近道だと思います。


まとめ

直前期のスランプは、実力が消えたというより、疲労や不安でパフォーマンスが乱れている状態として起こりやすいです。大事なのは、焦って全部を変えるのではなく、生活リズムを整え、やることを絞り、いつもの型に戻すこと。

合格ももちろん大切ですが、親の主眼は「当日に実力を100%出し切れる状態」を作ることに置くと、家庭の動きがシンプルになります。結果に振り回されそうなときほど、今日やることを小さくして、親子で一歩ずつ立て直していきましょう。

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Posted by ぜろパパ