中学受験のプリント整理術|失敗しない分類・収納・捨て方のコツ
中学受験に向けて塾に通い始めると、想像以上に増えるのが「プリント類」です。週ごとに大量の教材や小テストが配布され、特にSAPIXなどの塾ではB4サイズの紙束が毎週のように山積みになっていきます。



整理を怠れば、どれが重要でどれが復習済みかわからなくなり、必要なプリントを探すだけで時間が無駄になることも。
今回は、我が家で実際に試行錯誤した「中学受験プリント整理法」を、保護者目線でまとめました。
プリント整理の基本は「分けて・見せて・捨てる」
まずは「分ける」:目的別にグループ化
すべてのプリントを一律に保管していると、情報が埋もれてしまいます。最初にやるべきは、「何のためのプリントか」を判断して、目的別に分類することです。
我が家では、ざっくりと以下のように分類しています。
- 「授業テキスト類」
- 「家庭学習用の暗記などテキストの補助プリント」
- 「授業のときに行われる小テスト・確認テスト」
- 「マンスリー・週テスト・カリキュラムテストや組分けテストなど模試の答案」
このように分けるだけでも、見通しがぐっと良くなり、子どもも目的意識を持って使えるようになります。
次に「見せる」:取り出しやすさを重視
収納のポイントは、「見えやすさ」と「手に取りやすさ」です。A4サイズならクリアファイル+ファイルボックスが便利ですし、SAPIXなどのB4サイズ教材にはファイルボックスが重宝します。例えば、以下のアイテムが人気です。
これらを子どもが自分で扱える高さ・位置に設置するのがポイント。自分で戻せる仕組みにすれば、整理が「親の仕事」になりすぎずに済みます。
そして「捨てる」:全部取っておかない勇気
最初は「全部とっておかないと不安」と思っていた私も、ある時を境に考え方が変わりました。
テストの復習が済んだら、ミスした問題だけをチェックして、あとは処分。サポート系の暗記プリントも、使用後2か月間使わなかったら思い切って破棄。
不要な情報は「ノイズ」になり、整理の妨げにもなります。本当に使うものだけに厳選する習慣が、合格への効率アップにもつながると感じています。
整理方法のバリエーション:家庭のスタイル別に最適化
ビジュアル重視派:色分けファイルとラベル
色ごとに教科やジャンルを分けて管理したいなら、色付きのファイルボックスを活用するのがおすすめです。青は算数、緑は理科など、子どもにも視覚的にわかりやすくなります。
さらに、教科・単元ごとにラベルを貼ると、「戻す場所」がはっきりして散らかりにくくなります。
スペース最優先派:縦収納+捨て活用
リビングや子ども部屋の収納が限られている場合は、「縦に積み上げる」「薄く仕分ける」工夫が必要です。
例えば、週単位でファイルボックスをまとめて、終わった週から順に別の部屋に保管するとか捨てるようにすれば、月末には自動的にリセットされる仕組みが作れます。
子ども主体派:自分で使える収納設計
中学受験は、親が管理しすぎると子どもの「自己管理力」が育ちません。最初は時間がかかっても、「どのプリントがどこにあるか」を自分で把握する力が育ちます。この力は、受験後の中学生活でも大いに役立つはずです。
一方で、子供は学習に集中させてあげたいという考え方もあると思います。一長一短ですので、家庭できちんと話し合って役割を決めておくのが良いですね。
科目別の整理の工夫:使い方が違うから管理法も違う
算数:反復と定着がカギ
算数は演習量が多く、同じ単元を繰り返すことが多い教科です。そのため、直し済みの小テスト・解き直しメモ・難問リストなどを1冊にまとめておくと便利です。
また、図形や立体問題など分野ごとに専用フォルダにしておくと、苦手分野などを1箇所に集まっているので、いつでも見返せて役立ちます。
なお、個人的には、算数は問題と解答が1セットになっていることが重要で、子どもの効率的な復習には必須と考えており、親のフルサポートが要と考えています。詳しくは以下のnote記事に書いています。
\ 毎月、新たに多くの方が復習ノートを取り入れ、算数の学びを大きく進化させています! /
中学受験算数では、間違えた問題を集めて復習・分析する「復習ノート」「解き直しノート」が有効です。私の全記録をまとめ、魂を込めた記事「中学受験・算数の成績が劇的に変わる!本気で取り組む『解き直しノート』の全記録」(20,000字超)を、noteで公開しています。以下のリンクからアクセスできますので、よろしければご覧になっていただければ幸いです。
国語:語彙・記述・読解で分類
国語は「何を目的としたプリントか」が重要です。語彙プリント・記述対策・物語読解・説明文読解などに分けておくと、目的別復習がしやすくなります。
書き込み式のテキストは取っておいて、解き直しや読み直しの素材としても使えます。
理科・社会:暗記ツールは厳選保存
理科や社会の暗記プリントは山ほど出ますが、子どもが実際に使っていたものだけを残すのが鉄則です。
我が家では、「テスト前に使っていた暗記プリント」だけをファイル化。他は期限付きで保管し、使わなければ捨てるルールを作りました。
親の負担を減らす「仕組み」の工夫
月1ルール:「保管」「処分」のタイミングを決める
プリントが溜まりすぎる原因は、「捨てるタイミングがない」ことです。月1で「要・不要」を分ける時間をカレンダーに組み込んでしまえば、自然と整理サイクルが生まれます。
子どもと一緒に「今月の残すプリント」を選ぶと、主体性も生まれておすすめです。
教科ごとの見直し会議:定期的に「整理しながら復習」
月末などに「プリント整理会議」を開催するのもいいですね。その月に取り組んだ単元や内容を振り返りながら整理することで、復習と片付けが同時にできて一石二鳥です。
「しまいすぎない」収納
便利なボックスが揃っていても、奥にしまい込みすぎると意味がありません。「よく使う資料は見える場所に」「済んだ資料は奥に」など、使用頻度ごとの配置が整理成功のカギになります。
まとめ
中学受験のプリント整理は、やり方次第で学習効率が大きく変わるポイントです。「分ける」「見せる」「捨てる」という基本を意識して、家庭に合ったスタイルを見つけていくことが大切だと思います。
私自身、最初は情報が多すぎてパニックになりそうでしたが、目的を明確にした分類と、「捨ててもいいんだ」と思える整理法で、随分と気持ちが楽になりました。
プリントの整理は、受験準備と同じく「積み重ね」です。完璧を目指さず、少しずつ改善していく気持ちで向き合っていきましょう。
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