中学受験の冬期講習は受けないと損?学年別の判断基準と家庭でできる代替プラン

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中学受験の冬期講習って、受けるのが当たり前…みたいな空気がありますよね。でも実際は、家庭の状況やお子さんの性格、通塾先の方針によって、受けない選択が「合理的」になる場面もあります。冬休みは短いからこそ、我が家に合う過ごし方を冷静に決めたいところです。

悩み中

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私も上の子(娘)のとき、周りに流されそうになりつつ、最終的には「ここは受けない」「ここは受ける」と年ごとに判断を変えました。迷っている方の整理に役立てばと思います。
冬期講習を受けないって、結局なにを外すこと?
家庭学習で回す、という意味合い
冬期講習を受けないとは、単純に休むというより、「季節講習に参加せず、家庭学習(または別手段)で冬休みを組み立てる」選択です。
特に小6は塾側が直前対策・総復習として位置づけることが多いので、外すなら「代わりに何をするか」が重要になります。
塾ごとの性格差を知っておくと、判断がラクになる
同じ「冬期講習」でも、中身は塾によってかなり違います。ここを混ぜて考えると迷子になりやすいです。
特にサピックスはカリキュラムが進むため、冬期だけ抜ける選択は現実的に取りづらいと思います(欠席すると後の積み上げに響きやすい)。一方で、四谷大塚や早稲田アカデミーは、夏期のように新単元も進めるというより、冬は復習寄りの設計となっており、家庭事情次第で検討余地が出ます。
学年で「外したときの痛さ」が変わる
小4〜小5は、冬の復習が次学年(2月以降)の理解土台になりがちで、抜けると地味に響くことがあります。
小6は「直前期としての価値」と「疲労のリスク」が同時に存在するので、受ける・受けないの損得が単純ではありません。
受けないメリットは、時間と内容を「我が子仕様」にできること
最大公約数の復習が、うちの子に刺さるとは限らない
塾の冬期講習は、多くの場合「全員向け」に組まれます。だからこそ、すでにできている単元まで一律に扱われ、本人にとって薄い時間が混ざることもあります。
私の場合、長女は得意な単元がわりとハッキリしていて、そこを何コマもやるのは正直もったいなく感じました。だから小6の直前期を除くと、冬期講習は参加しませんでした。
体力・メンタルを守れるのは大きい
冬期講習は連日になりやすく、特に小6は朝から夕方まで…のようなスケジュールも珍しくありません。ここで消耗しすぎると、年明けにガクッと落ちるのが怖いところです。睡眠と回復を確保できるのは、受けない側の現実的なメリットです。
費用を「ピンポイント投資」に回せる
季節講習はコマ数が増える分、費用もまとまりやすいです。受けないことで浮いた分を、過去問の追加購入、個別の弱点補強、記述添削など、必要なところに振るのは十分アリだと思います。
生活リズムを、入試本番仕様に寄せられる
冬休みは、家の予定や年末年始の行事もありますよね。家庭主導なら、午前に入試時間帯で演習、午後に直し、夜は短めにして早寝…のように、本番を意識した型を作りやすいです。
受けないデメリットは「管理」と「取りこぼし」の2つ
いちばん怖いのは、ペースが崩れること
塾に通うだけで勉強時間が確保されるのは、やっぱり強いです。受けない場合、気を抜くと学習量が落ちたり、緊張感が薄れたりしがちです。
親としては「言わなくてもやる子」じゃない限り、声かけや見える化が必要になります。
復習・直前対策の「塾の意図」を取りこぼしやすい
冬期講習に、2学期内容の総復習や重要単元の整理を集約している塾は多いです。飛ばすと、穴が残ったまま次の学年や直前期に入るリスクがあります。
自習室・周囲の刺激が消える
家だと集中が続かないタイプのお子さんは、環境の差が結果に出やすいです。塾の自習室や周りの受験生の空気が、良いプレッシャーになることもあります。
親のマネジメント負担が一気に増える
受けない場合、計画づくり・進捗管理・教材の取捨選択が家庭側に寄ります。小6直前期は特に、「何を、いつまでに、どれくらい」を具体化しないと、時間だけが過ぎる怖さがあります。
\ 「読む力」は、家庭の手で育てられます。/
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学年別・塾別の判断基準(ここだけ押さえれば迷いにくい)
小4:復習の穴が次学年で広がりやすい
小4は「わかったつもり」が増えがちで、冬の復習で整えないと小5で苦しくなることがあります。受けないなら、算数の基礎単元と国語の読解習慣は最低限死守したいです。
小5:受けないなら「やることを3つに絞る」が安全
小5は、単元が重くなり、抜けが成績に直結しやすい時期です。受けない場合は、やることを増やすより、
①弱点単元の再学習 ②テスト直しの徹底 ③暗記事項の毎日回し
のように、柱を3本くらいにして回す方がうまくいきやすいと思います。
小6:直前期は「差がつく怖さ」と「疲労」を天秤にかける
小6の冬は、どの選択にも理由が必要です。私の長女は、直前期の小6冬期講習だけは参加しました。理由はシンプルで、多くの早稲アカ生が出席する講習で扱う問題と似た論点が本番で出たとき、そこで差がつくのが怖かったからです。時事問題も扱われるので、家庭だけだと抜けやすい部分を補える期待もありました。
ただ、睡眠が削られて明らかに顔色が悪くなるなら、私は受講を見直します。直前期は「伸ばす」以上に、崩れないことが大切だと感じるからです。
サピックス:進度の都合で「受けない前提」にしにくい
先に書いた通り、サピックスは進度が前提なので、冬期だけ抜くと後がしんどくなりがちです。もし欠席を検討するなら、塾のテキスト無しで家庭で同等量の復習・補完が必要で、正直ハードルは高いと思います。
四谷大塚・早稲田アカデミー:復習中心になりやすい分、取捨選択も可能
冬が復習寄りになりやすい塾ほど、「今の子に必要な復習か?」が焦点になります。最大公約数の復習がフィットしないなら、家庭で弱点に寄せる価値は出ます。
※このあたりの「受けない判断」を別角度でまとめた記事もあるので、迷っている方はあわせて読むと整理しやすいです。
中学受験の冬期講習は受けない!やっぱり受けるべき?代わりに何をする?:https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/academy/chugakujuken-toukikousyuu-ukenai/
受けないなら、代わりに何をする?家庭用の現実プラン
まず「目的」を1行で決める
おすすめは、冬休みの目的を1行にすることです。
例:算数の割合と速さの取りこぼしを潰して、過去問の合格最低点に届かせる
ここが曖昧だと、教材だけ増えて消化不良になりがちです。
1日を3ブロックに分けると回しやすい
家庭学習は、時間割が命です。
- 午前:演習(過去問・分野別)
- 午後:直し・解説読み・まとめ
- 夜:暗記(理社)+漢字・語彙の短時間
この型にすると、親も声かけしやすいですし、子どもも迷いが減ります。
復習の優先順位は「テスト直し>弱点単元>得意の維持」
冬休みは短いので、得意を伸ばすより、落とせないところの底上げが効きやすいです。特に算数は、間違えた問題の「原因」が単元なのか、読み違いなのか、計算なのかを分けて直すと、同じミスが減ります。
時事問題・知識系は、家庭だけだと抜けやすい
小6で受けない場合、時事や統計資料などは、意識して触れないと抜けます。毎日10〜15分でもいいので、理社の知識確認の固定枠を作るのがおすすめです。
まとめ
冬期講習を受けない選択は、状況次第で十分に成り立ちます。ただし、受けないなら「その分、何をやるか」を具体化しないと、ペースが落ちたり穴が残ったりするリスクもあります。
学年や塾の方針によって、冬期講習の意味は変わります。サピックスのように進度が前提の塾では外しにくい一方、復習中心になりやすい塾では、家庭学習に振り替える余地もあります。
いちばん大事なのは、周りに合わせることではなく、お子さんの今の課題と性格に合う冬休みの設計だと思います。受ける場合も受けない場合も、納得できる理由があれば、それが正解に近づく一歩になります。
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