中学受験の直前期、算数は何をやる?過去問・塾教材の復習で得点を安定させる勉強法

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直前期の算数って、親子でいちばん不安が大きい科目かもしれません。「今さら伸びるの?」「新しい問題集を買った方がいい?」と考え始めると、何が正解なのか分からなくなりますよね。
でも私が感じるのは、直前期の算数は「新しい力を増やす時期」ではなく、今ある力を安定して点に変える時期だということです。



娘のときも、最後の最後は「新しいこと」より、過去問・模試・塾教材で間違えた問題の理解を最優先にしました。正直、地味です。でも地味なことほど当日に効くんですよね。
直前期の算数で最優先すべき考え方
伸ばすより「取りこぼしを減らす」が合否に直結する
直前期に一番もったいないのは、難問を追いかけて小問集合や標準問題の失点が残ることです。
点が上がる子は、特別な裏技というより「取れる問題を落とさない」だけで伸びていきます。
だから目標は、難問での逆転より、まず土台の安定だと考えます。
新教材の投入は、基本的に避けたほうが安全
直前期に新しい教材を入れると、解けない問題に当たって不安が増えたり、直しが薄くなったりしやすいです。
それより、一度解いたことのある問題の取りこぼしをなくす方が、得点が上がりやすい時期です。
致命的な苦手や、志望校の超頻出がある場合でも、まずは塾教材の中で復習できないかを探すのが現実的だと思います。
「解き方」より「時間の使い方」が点数を左右する
直前期は、同じ実力でも時間配分で点が変わります。
過去問や予想問題で本番形式の演習をして、どこで時間を使い、どこで捨てるかを固めることが重要です。
算数は「全部解こう」と思うほど、全体が崩れることがあります。
親の不安が大きいほど、勉強が散らかりやすい
親の気持ちとしては「何か増やしたい」んですよね。私もそうでした。
でも、直前期は「増やす」より「整える」。やることが散らかると、子どもは余計に混乱します。
親がやれる一番の支援は、やるものを絞る決断だと感じます。
過去問と塾教材の正しい使い方
まず過去問は「本番条件→時間無制限」の二段階で見る
過去問は、最初から完璧に解けなくて当たり前です。
おすすめは、①本番と同じ条件(時間・環境)で解く → ②時間無制限で最後まで解く、の二段階で「本当はどこまで取れたか」を把握することです。
直前期は、この差が縮まるほど合格に近づきます。
「連続の年」で解くと、頻出と苦手が浮き彫りになる
同じ学校を数年連続で解くと、出題パターンと「よく出る単元」が見えてきます。
その上で、「毎回落としているタイプの問題」を優先的に潰す。これが直前期の近道だと思います。
学校を変えてあれこれ解くより、1校を深掘りしたほうが伸びやすい子も多いです。
過去問は「解きっぱなし」が一番危ない
直前期の過去問は、解いた回数より、直しの質で点が変わります。
「どの大問で何分かかったか」「どんな計算ミスが多いか」を記録して、次回の改善に繋げるのが効果的です。
点数を見るだけだと、伸びの芽を見逃しやすいんですよね。
塾教材は「古い順」ではなく「苦手分野の順」に取り上げる
「古い教材から順番にやり直そう」とすると、時間がいくらあっても足りません。
直前期は、時系列ではなく、苦手の分野・頻出の分野から回収するほうが効率が良いです。
娘のときも、教材を積み上げて「最初から」ではなく、間違いが多かったテーマから潰しました。
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間違えた問題を「得点源」に変える復習法
直前期の復習は「間違えた問題・時間がかかった問題」が最優先
余裕がない時期ほど、「できない問題をできるようにする」より、以前できたのに落とす問題をなくすほうが点は上がります。
間違えた問題はもちろん、解けたけど時間がかかりすぎた問題も要注意です。
本番では、時間がかかる=他が崩れる、になりやすいからです。
やり直しは「数日〜1週間後にもう一回」が効く
直した直後は「分かった気」になりやすいです。
数日〜1週間空けて再度解き、「自力で再現できるか」を確認することで、当日の「既視感」が増えます。
私はこの「二度目チェック」が、直前期の算数で一番効く仕組みだと思っています。
解けなかった理由を「4分類」するだけで直しが深くなる
直前期の直しは、丁寧さが命です。
おすすめは、失点原因を
- 計算ミス
- 条件の読み落とし
- 知識(公式・定番の処理)が曖昧
- 時間配分(見切りが遅い)
のように分類して、次に同じミスをしない手当てをすることです。
分類できると、親も「何を直せばいいか」が見えます。
余裕があるなら「時間が足りず手つかずだった問題」を回収する
もし余裕がある場合、志望校別コースや特訓の教材で、時間が足りず手を付けられなかった問題に取り組むのはアリです。
理由はシンプルで、ライバルは触れているかもしれないから。
ただし、広げるなら、単元は絞って「やり切れる範囲」に留めるのが安全だと思います。
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本番で点を取り切るための時間配分とルール作り
「最初に解く順番」を固定する
算数が安定する子は、入試当日の動きが決まっています。
小問集合から行くのか、得意単元から入るのか。ここは家庭でも決められます。
過去問演習のたびに、同じ順番で解く練習をしておくと、本番で迷いが減ります。
見切りの基準を作る(これが難しいけど大事)
直前期は「捨てる練習」をすると点が上がることがあります。
たとえば「2分考えて方針が立たなければ次へ」「図が書けないなら一旦保留」など、ルールを決める。
特にチャレンジ校の難問は、完答を狙いすぎず、前半の基礎〜標準で確実に稼ぐ戦略に寄せると安定しやすいです。
「時間内で再現できる形」まで落とし込んで初めて得点になる
理解しただけでは、直前期の得点には直結しません。
典型問題は、解法が思い出せるだけでなく、時間内に処理できるところまでがゴールです。
だから、直前期は同じ問題を何度も解き直す「反復」が価値になります。
直前期の算数は、精神面にも効く
算数が崩れると、他教科の集中にも影響しやすいです。
逆に、算数で「今日はこれだけできた」が残ると、不思議と家の空気が落ち着きます。
点数の上下より、安定して回せている感覚が支えになると私は思います。
※直前期のメンタルや家庭の動きが不安な方は、スランプ対応の記事も参考になるはずです。
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-slump/
直前期に「伸びる・伸びない」を合格視点で整理した記事はこちらです。
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-nobiru/
直前期全体の過ごし方(勉強・生活・メンタル)をまとめた記事はこちらです。
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-yarukoto/
娘のときにやった直前期算数(我が家の実例)
1月末までに「NN教材を一問残らず」やり切った
私の場合、娘は早稲田アカデミーで、直前期はNNの算数教材を1問残らず解きました。
そして間違えた問題、解けたけど時間がかかりすぎた問題は、完全に理解できるまで反復しました。
もちろん模試・過去問の直しも同じ扱いにして、「新しいものを増やさない」を守りました。
新しい教材は入れず、復習の「深さ」で勝負した
周りが新しい問題集を買っている話を聞くと、焦ります。
でも、直前期に新しい問題集へ手を出すと、直しが散らかるのが一番怖い。
それなら「今までの間違い直しを完璧にする」ほうが、合格に近いと考えています。
親がやったのは「丸付け係」ではなく「整理係」
答えを教えるより、間違えた問題をまとめて「やり直しリスト」を作る。
それだけでも、娘は次に何をすればいいか迷わずに済みました。
直前期は、親が勉強を教えるより、迷いを減らす支援のほうが効きやすいと思います。
まとめ
直前期の算数は、新しい力を増やすより、今ある力を安定して得点に変えることが最優先です。
過去問と塾教材(模試・志望校別・講習教材)で間違えた問題の理解を最優先にし、計算・基本の取りこぼしを減らし、時間配分と見切りのルールを固める。これが一番の近道だと私は思います。
焦って新教材を増やすより、今までの「間違い」を得点源に変える。地味ですが、直前期の算数は結局ここに尽きます。
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