中学受験の直前期、国語で崩れないための仕上げ方|読解の型・時間配分・漢字語句・記述を整える

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入試直前期の国語は、たくさん新しい問題を解くよりも、「解き方の型」と「取りこぼしポイント」を整えるほうが点が安定しやすいと感じます。算数と同様に、この時期は「新しい力を増やす時期」ではなく、今ある力を安定して点に変える時期だということです。



特に多くの学校では1教科目が国語になりやすいので、国語で崩れると焦りが出て、その後の算数や理科にも波及しがちです。だからこそ直前期は、国語を「攻める」より「崩れない状態に仕上げる」ことが大切だと思います。
直前期の国語は「新規」より「型の固定」で点を守る
直前期にやるべき学習の優先順位
直前期は、国語に限らず新しい教材を増やすと、消化しきれず不安が増えやすいです。国語は成果が見えにくい分、やった量で安心したくなるのですが、ここはぐっとこらえて、過去問・塾テキスト・模試のやり直し中心に寄せたほうが安定します。
取り組みは「量」ではなく、同じ失点を二度しない設計に切り替えるのがコツです。
得点が伸びる子が直前期にやっている「やり直し」の中身
直前期のやり直しは、答え合わせで終わらせないのがポイントです。間違いの原因を「語句が曖昧」「根拠の線が引けていない」「設問の言い換えに反応できていない」など、原因ラベルを1つだけ付けるのがおすすめです。
原因ラベルが揃うと、次に直すべき行動がはっきりします(たとえば「根拠不足」なら、本文中の根拠探しを毎回必須にする、など)。
親がやりがちなNG:声かけと学習量の増やしすぎ
この時期、親としては「もう少しやったら?」と言いたくなります。でも国語は、気持ちが焦るだけで読み方が雑になり、同じ実力でも点がブレる科目です。
直前期全体の過ごし方(勉強・生活・メンタル)を整理した記事もあるので、国語以外とのバランス作りにはこちらも役立つと思います。
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-yarukoto/
読解は「ひとこと答え」と「時間配分」で崩れにくくなる
まず設問を見る派・本文から読む派:直前期はどちらが良い?
流派は家庭や塾で分かれますが、直前期に大事なのは流派そのものより、毎回同じ手順で解けることだと思います。手順が固定されると、緊張しても再現しやすくなります。
おすすめは「設問をざっと見て、何を探すか当たりをつけてから本文へ」の形です。読みながら探すものが決まるので、線を引く場所が安定しやすいです。
選択肢は「最後の2択」で急がない仕組みを作る
国語の失点は、最後の2択で時間が足りなくなり、本文との照合が中途半端になると起きやすいです。ここは才能よりも手順です。
対策として、選択肢を見る前に「自分のひとこと答え」を作り、そこからズレないように選択肢を見ます。ひとこと答えがあると、選択肢の言い回しに引っぱられにくくなります。
時間配分は「問題別」ではなく「確認タイミング」で整える
時間配分が苦手な子は、何分で解くか以前に、時計を見ないまま突っ込んでしまいます。そこで、直前期は「ここまで来たら時計を見る」を決めるのがおすすめです。
たとえば、漢字語句が終わったら一度確認、物語文の設問に入る前に確認、論説文の記述に入る前に確認、などです。確認回数を増やすだけで、焦りが減って読み方が整うことが多いと思います。
漢字・語句は配点以上に「焦り」を止める役割がある
直前期の知識は「範囲を絞って満点化」が最強
漢字や語句は配点が極端に高いわけではありませんが、落とすと「やばい…」という感覚が出て、読解に悪影響が出やすいです。直前期は、知識を広げるより、落とさない範囲を決めて満点化するほうが効率的です。
毎日同じページを小テスト化して、間違えたものだけ印を付け、翌日また同じところを確認する。地味ですが、直前期に効きます。
朝の5〜10分で回せるミニ習慣にする
知識は夜にまとめてやるより、朝の短時間に置いたほうが続きやすいです。夜は読解や記述で頭を使うので、知識まで詰めると疲れが残りやすいと感じます。
朝に漢字・語句、夜に読解・記述、というふうに時間帯で役割分担すると、家庭も回しやすくなります。
国語の知識と他教科の暗記がぶつかるときの考え方
直前期は理科社会の暗記も重く、国語の知識まで増やすのは大変です。ここは「全部をやる」より、国語は落とさないラインまで固定し、残り時間を理社に回すほうが全体点として安定しやすいと思います。
国語が崩れないだけで、他教科にも良い流れが生まれやすいです。
\ 「読む力」は、家庭の手で育てられます。/
中学受験の国語で苦戦するお子さんは、実は「センス」ではなく「読む手順」を知らないだけです。授業だけでは身につかない読解の基礎を、家庭でどう支えればよいか――その具体的な方法をまとめた記事「親が変える。才能ではなく手順で伸ばす中学受験・国語の読解力」をnoteで公開しました。家庭での国語学習を変えたい方は、ぜひご覧ください。
記述は満点狙いより「部分点を取り切る」練習が効く
まず「設問に一言で答える」→それから肉付けする
記述が苦手な子は、書き始めで迷って、関係ない方向に広げがちです。直前期は、いきなり長く書くより、先に「一言の答え」を作ってから、その理由や根拠を足すほうがズレにくいです。
たとえば「主人公は不安になった」→「なぜなら〜」という順にすると、設問の中心から外れにくくなります。
採点されるのは「要素」:どれが抜けたかを特定する
記述は、文章の上手さより必要な要素が入っているかが大きいです。誰のことか、何が理由か、どう変化したか、など、設問が求めている要素を箇条書きで確認してから書くと、部分点を拾いやすくなります。
直前期は「書き直し」よりも「要素抜けを減らす」ことに集中するほうが、点が安定しやすいと思います。
親子でできる見直し:模範解答の「骨」だけ抜き出す
模範解答を丸写しする必要はありませんが、骨組み(キーワード)だけ抜き出して、「自分の答えに入っているか」を見るのは有効です。
私の場合は、娘の答案を見て「言いたいことは近いのに点にならない」こともありましたが、原因は「記述内容が本文の言葉になっていない」ことがありました。そこから、本文中の根拠に線を引いて、その言葉を必ず入れるルールにしたら、ブレが減った感覚があります。自分独自のオリジナルな表現が必要なこともありますが、本文の表現を使うことができることも多いです。
過去問は「回す量」より「整える観点」で点が上がる
直前期の過去問は、年度を増やすより「同じ型で解く」
過去問は大事ですが、年度数を増やしすぎて復習が薄くなるのはもったいないです。直前期は、年度をむやみに増やすより、同じ手順(型)で解けたかを毎回確認するほうが力になります。
「設問→本文→根拠→ひとこと答え→選択肢照合」「記述は一言→要素→根拠」のように、型を固定して回します。
直前期の復習メモは「やること」だけ残す
復習ノートを丁寧に作ると時間が溶けます。直前期は、感想よりも行動です。
「次は時計をどこで見る」「最後の2択は根拠に線を引いてから決める」「記述は一言を先に書く」など、次回の自分への指示だけ残すと、短期間でも改善が積み上がります。
他教科とのバランス:国語は「時間を増やす」より「迷いを減らす」
国語は時間をかけても伸びが見えにくく、家庭が不安になりやすい科目です。だからこそ直前期は、国語に時間を足すより、迷いどころ(最後の2択・記述のズレ・知識の取りこぼし)を減らす方向が合うと思います。
算数や理科に時間を回すためにも、国語は「型の固定」で短時間でも崩れない状態を目指すのが現実的です。
国語と同じく、直前期は算数も「新規」より「取り切る設計」が重要です。全体の時間配分を考えるときに参考になると思います。
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/home-study/chugakujuken-chokuzenki-sansuu/
直前期に伸びる子・伸びにくい子の違いはこちらもヒントになります。
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/parent-role/chugakujuken-chokuzenki-nobiru/
まとめ
直前期の国語は、新しいことを増やすより、読解の型・時間配分・漢字語句・記述の部分点を「いつも通り出せる形」に整えるのが近道だと思います。国語で崩れると焦りが他教科にも波及しやすいので、まずは国語を安定させ、全体の流れを守る意識が大切です。最後は「できるようになったこと」を確認して、本番で同じ手順を再現できる状態にしていきましょう。
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