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中学受験の直前期に理科で点を伸ばす勉強法|暗記教材の回し方・過去問復習・親のサポート

2025年12月22日家庭学習

家庭学習

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中学受験の直前期って、算数や国語の話題が多い一方で、理科が「なんとなく後回し」になりがちだな…と感じます。けれど理科は、直前期にやり方を間違えなければ、短期間でも得点が安定しやすい科目だと思います。

中学受験の疑問や悩み

 

「直前期の理科は、暗記教材をどの順番で回せば点につながりますか?」
中学受験の疑問や悩み

 

「過去問の理科で点が伸びないとき、復習はどこから手を付ければよいですか?」
中学受験の疑問や悩み
「理科の勉強が増えすぎて他教科が回らないとき、削ってよい範囲はありますか?」

この時期に大事なのは、新しいことを増やすよりも、すでに学んだ知識と解き方を「本番で取り切れる点数」に変えること。範囲は膨大ですが、全部を同じ熱量でやろうとすると、結局どれも中途半端になってしまいます。

この記事では、直前期の理科を「暗記の仕上げ」「過去問の復習」「分野別の優先順位」「親の関わり方」まで、家庭で回しやすい形に落とし込んでまとめます。私の場合は、娘が理科に安心感を持てたタイミングで、家の空気がふっと軽くなったのを覚えています。

なお、同様の直前期シリーズとして、他の教科についても説明していますので、参考になるかと思います。

中学受験の直前期、算数は何をやる?過去問・塾教材の復習で得点を安定させる勉強法
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/home-study/chugakujuken-chokuzenki-sansuu/

中学受験の直前期、国語で崩れないための仕上げ方|読解の型・時間配分・漢字語句・記述を整える
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/home-study/chugakujuken-chokuzenki-kokugo/

中学受験の直前期、社会は何をやる?暗記教材の回し方・時事問題・過去問で点を固める方法
https://chugakujuken-zero-ouen.pal-fp.com/home-study/chugakujuken-chokuzenki-shakai/

目次

直前期の理科は「増やす」より「取りこぼさない」へ切り替える

直前期にやるべきことは、知識の穴をあぶり出す作業

直前期の理科は、実力を伸ばすというより、落とし穴を塞いで点を取り切る時期だと思います。特に暗記分野は「覚えたつもり」が混ざりやすく、ここを放置すると本番で静かに点が落ちます。

おすすめは、暗記教材や一問一答を一気に回して、理解に至っていない箇所を炙り出すこと。冬休みなど時間がある時期にこそ、まずは一巡して全体像を見える化しておくと、その後の反復がラクになります。

私の場合は、最初の1周は「間違えた印を付ける」だけで割り切りました。完璧に理解してから次へ…と思うと進まず、親子で疲れやすかったからです。

「1回で完成」ではなく、7割を何周もするほうが伸びやすい

直前期は、丁寧さより回転数が効く時期だと感じます。1回で完璧を目指すと、時間が溶けて焦りが増えがちです。

だからこそ、7割の仕上げを短い周期で回すやり方が合います。1周目で弱点を拾い、2周目で弱点だけを速く回し、3周目で「まだ残るもの」だけを残す。こうすると、日に日に「やるべき量」が減っていきます。

最初は付せんだらけで絶望・・ということもあるかと思いますが、2周目に入ると「付せんの山が減る」感覚が出て、気持ちが安定してくるかと思います。

勉強時間は「やった量」より「残った課題が減ったか」で判断する

直前期に怖いのは、「勉強しているのに不安が減らない」状態です。これは、やった量が多いかどうかではなく、できないものが減っている実感がないと起きやすいと思います。

そこでおすすめなのが、教材のページ数や時間ではなく、「間違えた問題の数」「付せんの数」「覚え直しリストの残数」で進捗を見える化することです。数字が減ると、それだけで安心につながります。

親の立場でも、「今日は何時間やったの?」より「今日、付せんを何枚減らせた?」のほうが声をかけやすかったです。

過去問は点数より、落とし方(原因)を拾う道具にする

過去問を始めると、点数に一喜一憂しがちです。でも直前期は、点数よりも「なぜ落としたか」を拾って、次の勉強に戻すほうが効率的だと思います。

例えば、知識不足なのか、読み違いなのか、計算ミスなのか、時間切れなのか。原因を分類できるだけで、次にやるべきことが具体化します。

私の場合は、娘の答案を見て「知識がない」より「問題文の条件を落としてる」ことが多く、読み方のルールを決めたら点が安定しました。

暗記教材の復習が最短ルート:一巡→弱点だけ反復が効く

塾の暗記教材を使い倒す:新しい教材は増やさない

直前期に穴を塞ぐ即効性があるのは、やはり暗記系教材の復習だと考えます。範囲が膨大だからこそ、教材を増やすより、今あるものを完成させるほうが結果につながりやすいです。

塾別でよく使われるものとしては、サピックスならコアプラスや知識の総完成、早稲アカならマスターテキスト、四谷大塚なら四科のまとめ、日能研ならメモリーチェックなどが定番です。手元にあるなら、それを主役にするのが一番です。

最難関校志望でサピックス生以外の場合は、「みんなが取る問題」を落とすのが痛いと感じます。直前期に慌ててではなく、もっと早期に長期的に取り組むべきことですが、余裕があれば調達が容易なコアプラスは押さえておくと安心材料になります。

一気に1周して、理解不足の場所だけに印をつける

直前期は、まず一巡して「当然覚えているべきことのうち、まだ理解に至っていない部分」を炙り出すのが肝だと思います。

ここでのコツは、理解できているところは振り返らない前提で進めること。できる問題に時間をかけるほど、焦りが強くなってしまいます。

私の場合は、間違えたら付せん、迷ったら小さく印、というルールにしました。後で「迷った場所」だけ再確認できて便利でした。

2周目以降は「できない所だけ」を徹底反復する

1周が終わったら、次は弱点だけを回します。直前期は他教科もやることが山ほどあるので、理科に無限の時間は使えません。

だからこそ、2周目以降は付せん・チェックがついた部分だけを反復して、できる所は見ない勇気が必要だと思います。

娘は「できるところをやると落ち着く」と言っていましたが、そこを我慢して弱点に向き合った週のほうが、最終的に安心感が増えていました。

暗記は「今日→明日→3日後」の短期反復が強い

暗記は、時間を空けると抜けます。直前期は特に、短いスパンで同じ範囲を見直すほうが効きやすいです。

おすすめは、今日間違えたものを、明日もう一度、3日後にもう一度という形。全部をやり直すのではなく、間違えたものだけで十分です。

親としては、「今日間違えたやつ、明日もう1回だけ見ようか」くらいの軽い声かけが、ちょうど良かったと思います。

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分野別の優先順位:生物・地学で底上げしつつ、物理・化学は型を固定する

生物・地学は伸びやすい:用語と基本知識で点が取りやすい

直前期に伸ばしやすいのは、生物・地学などの暗記寄り分野だと感じます。用語、特徴、図の読み取りなど、覚えれば点になる要素が多いからです。

ただし、ここだけに偏ると総合点が安定しないので、4分野を薄くでも回しながら、暗記寄りを厚くするイメージが良いと思います。

私の場合は、朝に計算や演習、日中以降に暗記系に取り組む形が回しやすかったです。

物理・化学は難問より典型:パターンを「手順化」する

物理・化学は、直前期に奇問・難問へ突っ込むと消耗しがちです。むしろ、頻出テーマの典型問題を繰り返して、解き方の手順を自動化するほうが点に直結します。

例としては、てこ・ばね・電流、密度や浮力、溶解度・濃度、気体や燃焼など、出題されやすいテーマがあります。ここは「解けたか」だけでなく、「同じミスをしない形」に直すのが大事です。

算数と同様にですが、娘は計算が速いタイプではなかったので、途中式の書き方を固定したら、ケアレスミスが目に見えて減りました。

計算問題の復習は「式・単位・図」を必ずセットで見直す

計算問題で落とす原因は、知識不足よりも「途中が崩れる」ことが多い印象です。直前期は、解き直しの際に式の立て方/単位/図や表をセットでチェックすると改善しやすいと思います。

たとえば、単位を最後に合わせる癖がないと、正しい式でも点を落とします。図を描かずに頭で処理すると、条件を落としやすくなります。

私の場合は、娘に「図を描いた?」「単位を書いた?」の2点だけを確認する係に徹しました。口出しが増えず、ルールだけ守る形にできました。

余裕があるなら、塾テキストの「通読」で知識の点をつなぐ

もし余裕があるなら、塾のテキストを通読するのは意外と効果があると思います。問題演習は飛ばして、説明部分だけを読むイメージです。

私の長女の場合、暗記教材での復習が最小限で済み、計算・演習もほぼ仕上がっていたので、入塾以降のテキスト(予習シリーズ)を通読しました。すると、暗記教材や演習では拾いきれない知識がところどころあり、知識の点と点がつながって理解が深まったようでした。

「あ、これってあの単元と同じ話だったんだ」と腑に落ちると、暗記が単なる丸暗記ではなくなり、本番の不安が減る感じがあるのかもしれません。

過去問・模試の回し方:理科は復習の質で伸びる

過去問は「解く→直す→覚え直す」を1セットにする

直前期の理科は、過去問を軸にしつつ、弱点へ戻るのが王道だと思います。ポイントは、解きっぱなしにしないことです。

解く→直す→覚え直すを1セットにして初めて、次の得点につながります。直す段階で、知識の穴なら暗記教材へ、型が不安なら典型問題へ戻す。こうすると迷子になりにくいです。

娘のときも、過去問を増やすより、同じ回の間違えた問題の復習を丁寧にしたほうが、得点の安定に寄与した印象です。

点数に一喜一憂しない:落とし方を分類して次へつなぐ

点数は、その日の体調や集中でも揺れます。だから私は、点数よりも「落とした理由」を書き出すほうを重視しました。

例えば、知識不足/読み違い/計算ミス/時間切れの4分類だけでも十分です。分類できると、次の一手が決まります。

この視点は、直前期のメンタルにも効くと思います。「できなかった」ではなく「原因がわかった」になると、焦りが少し薄れます。

時間配分は「理科の取り方」を決める練習になる

理科は、問題の読み取り→処理→見直し、の流れが乱れると点が落ちます。過去問では、本番より少し短めの時間を意識して、速く・正確に解く訓練をしておくと安心です。

また、どの大問から入るか、計算に何分かけるか、見直しをどこで入れるか。こうした「自分の型」ができると、当日の緊張でも崩れにくくなります。

理科の点が伸び悩む時期の考え方は、他教科も含めてこちらの記事が参考になると思います。気持ちの立て直しや、追い込み方の全体像を整理したいときにぜひ。

中学受験の直前期は伸びる?伸びない子との違いと、合格に近づく追い込み方

「新しい問題」より「一度解いた問題の解き直し」が効く

直前期は、とにかく新しい問題を解きたくなります。でも理科は、一度解いた問題を確実にできるようにするほうが得点につながりやすいと思います。

特に、同じ単元で似たミスを繰り返している場合は、新規演習を増やしても改善しません。原因を直して、同じ問題をもう一度解けるようにしたほうが速いです。

私の場合は、模試の復習ノートを薄く作って、「同じミスの注意書き」だけ残すようにしていました。ノートが分厚いほど安心…とは限らないな、と感じたからです。

直前期の親のサポート:声かけ・スケジュール・体調管理で差が出る

スケジュールは固定より循環:1〜2週間で回すと崩れにくい

直前期は、予定通りに進まない日が必ず出ます。だから私は、ガチガチの固定スケジュールより、1〜2週間単位で回す循環型が合うと思います。

例えば「今週は暗記教材を一巡」「来週は過去問+復習中心」など、テーマを決めて回す。遅れても次の週で調整しやすく、親子で追い込まれにくいです。

娘のときも、「今日は予定どおりできなかった…」より「今週のテーマは守れたね」のほうが気持ちが落ち着きました。

声かけは結果よりプロセス:安心を増やす言葉を選ぶ

直前期は、子どもも不安が強いです。親が点数に反応しすぎると、家が緊張でいっぱいになりやすいと感じます。

だから私は、「点数どうだった?」よりも、「どこで落とした?原因わかった?」を聞くようにしました。責めるためではなく、次の一手を一緒に決めるためです。

私の場合は、娘が落ち込んでいる日は「今日は復習だけでも十分だと思うよ」と言って、勉強量ではなく整えることを優先しました。

睡眠と生活リズムは、理科のミスを減らす最強の対策

理科は、知識があっても集中が落ちると読み違いが増えます。直前期こそ、睡眠や食事など生活リズムを安定させることが、結果的に点に直結すると考えます。

夜遅くまでやっても、翌日にミスが増えたら本末転倒です。私は「最後は体調も実力のうち」と割り切って、睡眠を優先させました。

当日の時間帯に合わせて、午前に過去問を解くなど、本番シミュレーションを入れるのも安心材料になります。

親がやりすぎない工夫:チェック係に徹すると関係が荒れにくい

直前期は、親が教えようとするとぶつかりやすい時期でもあります。だからこそ、親の役割は「教える」より「整える」だと思います。

おすすめは、チェック係に徹すること。たとえば「付せんは減った?」「覚え直しリストは何個残ってる?」と、仕組みの管理だけを担う。これなら口出しが減り、子どもの自尊心も守りやすいです。

私の場合は、娘のノートに赤で書き込むのはやめて、付せんを補充する係だけやっていました。それだけでも「一人じゃない」感が出たように思います。

まとめ

中学受験の直前期の理科は、新しいことを増やすより、暗記教材の一巡で穴を見つけ、弱点だけを反復して取りこぼしを減らすのが近道だと思います。できるところを捨てる勇気が、結果的に安心につながります。

過去問は点数を見るためではなく、「落とし方」を分類して次の勉強へ戻すための道具にすると、焦りが減りやすいです。生物・地学で底上げしつつ、物理・化学は典型問題の手順を固定していくと、得点が安定していきます。

そして、親のサポートは教えることより、スケジュールを循環型に整えたり、睡眠を守ったり、チェック係に徹したりすることが効くと感じます。直前期は不安が出やすい時期ですが、やることを絞れば、理科は最後まで伸ばせる科目です。

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Posted by ぜろパパ