「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」で算数の勉強
今回は、入塾前に娘が使った算数の市販教材である、サピックスブックス「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」について紹介します。画像は、指定がない限りクリックで拡大します。
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「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」は、どんな教材?
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」は、「サピックス」が出版している、小学校1~3年生向けの算数で、思考力系の問題集です。このシリーズは合計8冊出ていて、「数センス編」と「図形センス編」、「1~3年生」と「2~4年生」、そして、「入門編」と「特訓編」に分かれて出版されています。
サピックスは言わずとしれた難関校を中心に抜群の成果をあげている中学受験塾です。そのサピックスが中学受験指導の経験とノウハウを活かして作成している教材です。サピックスは低・中学年向けの通信教育「ピグマキッズくらぶ」を開校していますが、こちらは画期的な通信教育教材として好評を得ているようです。また、サピックスは進学情報誌「さぴあ」を発行していることが知られていますが、その中で思考力を要するパズル的な算数の問題を連載していて、こちらも好評だということです。
それら「ピグマキッズくらぶ」や「さぴあ」で取り上げられる問題のように、「図形の不思議さ」などを味わいながら、中学入試で必要とされる力を無理なく身につけてほしいとの願いから刊行されたのが、この「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」です。それぞれ6種類のパズルが収録されており、ゲーム感覚で楽しみながら、それでいて応用力を伸ばすことができる、絶妙のバランスの問題となっています。
中学入試では、パターンに当てはまらない問題や、さまざまな複合問題が出題されますね。それらの問題を解くには、解法を暗記するのではなく、問題の意図を正確につかむ力、試行錯誤しながら粘り強く取り組み考え抜く力、答えが本当に正しいのかと確かめて見る姿勢などが求められます。きらめき思考力パズルシリーズの問題は、それらの論理的思考力、問題解決能力、挑戦する精神力などを養成するのにぴったりと言えます。
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」は、どんな構成になっている?
合計6種類のパズルで、ページ数は約70ページとなっています。前述のとおり、この教材には6種類のパズルが載っていますが、大きく「れんしゅうステージ」と「ちょうせんステージ」が用意されています。まずは、比較的簡単な問題である「れんしゅうステージ」を学習し、一通りパズルに取り組んで習熟してから、少し難しくなった「ちょうせんステージ」の問題にチャレンジすることになります。
基本的に、問題の一番はじめには例題があります。問題のルールを読みながら、まずは例題できちんと理解しているかを確認できるようになっています。
問題の難易度は顔のマークで示されており、顔の数が多いほどレベルが高い問題ということで、同じ種類のパズルでは、後の方に進むほど難しい問題となっています。
入門編と特訓編で扱っているパズルの種類は全く同じでレベルだけが異なり、概ね、入門編の「ちょうせんステージ」のレベルが、特訓編の「れんしゅうステージ」のレベルとなっているイメージです。「入門編のれんしゅうステージ」、「入門編のちょうせんステージ」、「特訓編のれんしゅうステージ」、「特訓編のちょうせんステージ」と、流れるように少しずつ難易度を高めて問題に挑戦してほしいという意図となっているのだと思います。
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」の目次は?
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」の目次は、以下の通りとなっています。繰り返しとなりますが、入門編と特訓編で扱っているパズルの種類は全く同じで、レベルだけが異なっています。
れんしゅうステージ
1. 箱を切りひらく
2. 切りかぶをとびこえて
3. かさねたじゅんばん
4. つみ木の数
5. 正方形をしきつめる
6. いくつあるのかな
ちょうせんステージ
1. 箱を切りひらく
2. 切りかぶをとびこえて
3. かさねたじゅんばん
4. つみ木の数
5. 正方形をしきつめる
6. いくつあるのかな
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」に娘はいつごろ取り組んだ?
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」を、娘は小学2年生の後半に学習しました。いつもどおり、始めのページから最後のページまで1ページずつ順番に進めていきました。簡単なものでは1分以下で解いてしまったりもしますが、この手の問題は一気に解いてもあまり意味がないかもしれないと思い、最大でも1日2ページ、つまり、1日2問までとして進めていました。
書名が1年生から3年生までの子ども向けとなっていますが、たしかに1年生でも、それほど負荷なく進められるのではないかと思います。娘が初めて解いた時は、ほぼすべての問題をすいすい解いていくことができ、レベルが高めの問題でときどき間違えるという程度でした。もちろん、特訓編の問題は複雑になっているので、それなりに時間がかかったりすることはありました。そのため、いきなり挫折しないように易しめな入門編から始めたのは良かったと思います。
特に子どもが小さい場合には、すらすら解けないと嫌になって興味を失い、二度と見向きもしなくなってしまう恐れがあるため、小さな成功体験を積ませて「自分はできるのだ」と思ってもらう必要があるかと思います。いずれにしても、どの問題も簡単な場合分けが必要だったりするので、試行錯誤する良い訓練になったのではないかと思います。
例によって、1周終わったら間違えた問題だけ解き直し、全部解けるようになるまで、最大で2回解くことになりました。
「きらめき算数脳」は大人でもときどき理解に少し時間がかかることがありますが、「きらめき思考力パズル」は大人パワーで即答できないという問題はありませんでした。そういう意味では、サポートするのにそれほど大変さは感じない教材ではありました。
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」をやってよかったか?おすすめか?
同じくサピックスから出版されている「きらめき算数脳」に比べると、比較的解きやすい問題となっている印象です。それでいて、頭を使わないと解けないところは一緒です。また、「きらめき算数脳」では同じような問題は全く出てきませんが、「きらめき思考力パズル」では、同じ種類の問題を反復して解いていくことになりますので、はじめは子どもが理解するのが難しくても、解いているうちに慣れていくことができます。
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス」には、 入門編と特訓編がありますが、特に「入門編」は易しめの問題で構成されているため、ルールを理解し、少しだけ試行錯誤しながら頭を使っていくだけで解くことができるので、1年生~2年生にはちょうどよいのではないかと思います。
中学受験を考えていなくても、我が子に頭を使っていろいろと考えられるよう育ってほしいという想いを持つ親は多いように思います。私も同じように考え、なにやら思考力を使う問題集があるということで手にとったのが、別に紹介している「きらめき算数脳」でした。娘が2年生の後半のときには、ちょうど中学受験を意識しはじめていましたので、追加で思考力養成を意図して選んだのが「きらめき思考力パズル」でした。
「きらめき算数脳」もよい教材だと思いますが、こちらも楽しそうで頭を使いそうだったこと、また、「きらめき算数脳」とは少し違った視点と方針で思考力を養うことができることなどから、「きらめき思考力パズル」も娘に解いてもらうことにしました。中学受験をしないのであれば思考力や試行錯誤能力は必要ないわけではないため、いずれにしても子どもが算数力を鍛えるのにおすすめできる良い教材ではないかと思います。これらの力は高校受験や大学受験はもちろん、社会に出てからも役に立ちます。
「きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス 入門編・特訓編」は塾のテストの対策になるか?
思考力は、塾の模試、特に後半の問題に対して要求されますので、ある意味テストの対策になると思います。後半の問題は、頭の中で考えたり、メモをとったり、図を書いたりと、試行錯誤していかなければ解くことが難しくなっています。
また、それだけではなく、四谷大塚の全国統一小学生テスト、日能研の全国テストおよび学ぶチカラテスト、早稲田アカデミーのチャレンジテストなどの塾の模試で、直接的に似たような問題を見たことがあるので、紹介したいと思います。
↑かさねる順番の問題で、模試で出た記憶があります。
↑合計でいくつのつみ木があるかの問題です。つみ木問題は低学年の模試の常連ですね。
↑塾のテストでは出た記憶がないですが、立方体の展開図問題への助走となりそうな問題です。
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おわりに
娘が中学受験で結果を出せるかどうかはわかりませんし、今、私が考えていること、やっていることが結果につながる自信があるわけでもなく、正直なところ、試行錯誤しているのが現状です。しかしながら、私と娘は小学2年生の半ばから中学受験を意識した勉強を開始し、新4年2月からの通塾開始までに、大手塾から以下のお誘いを受けた事実があるため、低学年時の勉強についてはある程度うまく進めることができたと言ってよいのかなと思っています。
・四谷大塚の全国統一小学生テストへの決勝招待(1回)・日能研の全国テストと学ぶチカラテストで小4からのTMクラスへの招待(3回)、および、4年生1年間の奨学生制度(授業料および教材料等全額免除)のスカラシップ資格
・早稲田アカデミーのキッズチャレンジテストおよび冬季学力診断テストで半年の授業料免除の特待(3回)
私達は幼児教育もまるで考えず、中学受験を意識したものの、経験もなく何をやればいいかわからない状態からの始まりでした。同じような状況の親御さんたちにとって、何らかの参考になればと思っていますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
[linkrank]参考までに、娘の小学1年生から3年生までの成績は、小学1年生では5回の模試の2教科で平均偏差値59.8(最低50.8)から、小学2年生では9回の平均偏差値70.3(最低62.5)、小学3年生では8回の模試の2教科で平均偏差値71.3(最低68.6)となっています。
以下は、参考記事です。