塾の算数授業を最大限に活用するコツ
中学受験を目指すと、塾の授業は欠かせない学習の柱になります。特に算数は、授業の理解度が成績に直結しやすいため、「授業をどう受けるか」がとても大切になります。でも、ただ出席するだけでは実力はなかなか伸びません。
今回は、塾の算数授業を最大限に活用するための家庭でできる工夫やサポートのコツを、保護者目線でまとめました。
授業前の準備が鍵を握る
授業内容の予測をする
授業に入る前に、テキストやカリキュラムから「今日はどんな単元を扱うのか」を確認しておくことで、気持ちの準備ができます。難しそうな単元だとわかっていれば、気を引き締めて授業に臨むこともできます。予習シリーズ準拠の塾など、教材が先に手元にあるのであれば、塾の授業内容を事前に予習することで、授業中の理解が深まります。特に、教科書や参考書を使って基本的な概念を押さえておくと、授業での新しい情報がスムーズに入ってきます。予習は無理のない範囲で行い、興味を持たせることが大切です。
苦手単元を事前にチェック
直前にでも構わないので、「前に同じような単元でつまずいたことはなかったか」を親が一緒に振り返るだけで、子ども自身の意識が変わります。特に図形や速さは苦手意識を持ちやすいので要注意です。
ノートや筆記具の準備を整える
「準備不足」が授業の集中力を削ぐこともあります。筆記用具やノートの確認は、スムーズな授業参加に欠かせない土台です。小さな準備が授業の質を左右します。授業に必要な教材や道具を事前に準備しておくことで、授業中に焦ることなく集中できます。例えば、定規やコンパス、計算用紙などを忘れずに持たせましょう。また、教材の整理整頓も習慣づけると良いでしょう。
授業中の姿勢を見直す
黙々と聞くだけにならない
「わかったつもり」で終わらないように、自分で考えながら板書を取る習慣を意識づけます。ただ先生の話を聞くだけだと、受け身になってしまいます。
発言や質問に前向きになる
手を挙げて発言することが苦手な子もいますが、質問すること自体が「理解しよう」という意識の表れです。発言することで記憶にも残りやすくなります。授業中は、先生の話をよく聞き、分からないことがあれば積極的に質問する姿勢を持たせましょう。また、ノートを丁寧に取ることで、後からの復習がしやすくなります。授業に集中するための環境づくりも大切です。
板書の取り方に工夫を
ただノートに写すのではなく、「あとで自分で見返してわかるか」を意識して書くようにすると、学習効果が高まります。板書の取り方も授業の理解度に大きく関わります。授業中に学んだ内容を、その場で簡単にまとめる習慣をつけることができれば、記憶の定着が促進されます。例えば、授業の終わりに「今日のポイント」を3つ書き出すなど、簡単な方法で構いません。この習慣は、復習時にも役立ちます。
授業後の復習が定着を左右する
その日のうちに振り返る
授業の内容は、できれば当日中に復習するのがベストです。翌日以降にまわすと、どうしても記憶が薄れてしまいます。授業で学んだ内容は、当日のうちに復習することで記憶が定着しやすくなります。ノートを見返し、分からなかった部分を再確認することで、理解が深まります。短時間でも良いので、復習の時間を設けましょう。
間違えた問題に印をつけておく
塾のテキストやノートの中で、「自信のなかった問題」「解けなかった問題」に印をつけておけば、後日見直すときに迷いません。授業中や宿題で間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析し、再度挑戦することが重要です。同じミスを繰り返さないよう、間違いのパターンを把握し、対策を立てましょう。このプロセスが、応用力の向上につながります。
同じ単元を家庭用問題集で再確認
家庭でもう一度解くと、理解が深まります。家庭用問題集のレベルは、授業で扱ったものと同程度か少し易しめが効果的です。家庭での学習環境を整えることで、塾の授業内容をより深く理解できます。静かな学習スペースを確保し、必要な教材をすぐに取り出せるようにしておくと、効率的な学習が可能になります。
家庭での関わり方がカギに
子どもの気持ちに共感する
「今日の授業、難しかった?」と一言聞くだけでも、子どもは安心して話すようになります。共感が子どものモチベーションを保ちます。
結果ではなく努力を認める
「今日の授業、しっかりノート取れてたね」のように、過程に目を向けて声をかけることで自己肯定感が育ちます。結果ばかりを気にしすぎないようにしたいですね。
やり直しの声かけはタイミングが大切
「もう一回解いてみようか」という声かけは、疲れている時間帯や機嫌の悪いときには逆効果になることも。無理せず、リラックスしているときに提案するのがポイントです。
授業以外の時間をどう使うか
塾の宿題を優先順位で整理
授業の復習と宿題が重なると、時間の使い方が難しくなります。宿題の中でも「絶対にやるべきもの」と「できればやりたいもの」に分けて考えることが大切です。必要であれば塾の先生と連絡を取り合い、子どもの学習状況や課題について情報を共有しましょう。塾からのアドバイスを家庭学習に活かすことで、より効果的な学習が可能になります。
子どもの学習状況を把握し、質問できなかった内容を家庭で補う
授業中に聞きそびれたことを、家庭でじっくり考える時間をつくるだけでも、「自分で理解する力」が育ちます。間違えたままにしないことが大切です。定期的に子どもの学習状況を確認し、困っていることや理解が不十分な部分を把握しましょう。コミュニケーションを大切にし、子どもが安心して相談できる環境を作ることが重要です。
まとめ
塾の授業を効果的に活用するには、授業前・授業中・授業後のすべての時間を意識的に使うことがポイントです。子ども自身が能動的に授業を受けられるようになると、理解の深まり方が変わってきます。
保護者としては、「何を学んだか」「どこにつまずいているか」を温かく見守りながら、必要なタイミングで適切に声をかけることが求められます。
塾に通っているからといって全てが自動的に身につくわけではありません。塾と家庭が連携してこそ、学習効果は最大化します。授業を「受ける」だけでなく「活かす」ために、今日からできることを少しずつ始めていきましょう。
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