2020年(小3)の振り返り4~中学受験の情報源

2021年5月10日情報

情報

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娘の学習、親の役割、私自身の勉強に加え、中学受験の情報収集の振り返りをしましたが、今回は、最後の情報収集に関連し、情報源についてまとめてみました。

情報収集に際しての情報源としては、大きく2次元に分けられていると思っていて、媒体発信者によって情報の密度や方向性が異なり、それぞれ補完的な存在になっていると考えています。

受信者である私たちは、情報を入手したときに私たちなりの考えをまとめる必要があると思いますが、それは媒体や発信者などの情報源によって扱い方を臨機応変に変えるべきかと思います。それぞれについて、収集した情報が本当に正しいのかどうかから始まり、正しそうに見えても、私たち保護者の視点ではどう考えるべきなのか、そして、子供にとってはどうなのかを考えていく必要があるのだと考えています。

全員が同じ情報を発信しているということはそうそうありません。その中で、同じような意見を目にして、それに従うのか、あるいは、そうでない方の意見を採用するのか、あるいは第3の案を考えるべきなど、いろいろと頭を使って、自分の子供にとって良さそうな答えを考えることが大事なのだと思います。

これを可能とするためには、やはり基礎知識として中学受験自体の情報をあるていど収集しておく必要があると思います。調べ始めると、終わりがない情報収集です。こればかりは、余裕を持って子供が低学年のうちから少しずつ進めておいたほうが良いように思います。私のような中学受験素人が初めて子供の中学受験を見ようとした場合、

  • 親が中学受験経験者かつ子供が中学受験を終了済みで、弟か妹が受験する場合
  • 親が中学受験経験者でないものの、子供が中学受験を終了済みで、弟か妹が受験する場合
  • 親が中学受験経験者だが、子供の中学受験は初めて

上記のどのパターンの方にも、子供の中学受験の勉強が開始する前から、大きく遅れを取ってしまう、と考えました。もちろん、「勉強も情報収集も4年生や5年生からで十分でした。そんなに焦らなくても大丈夫。」という方も存在するとは思います。しかしながら、やはりシナリオ・プランニング的には、私たちの場合、「それでは4年生までに情報収集が間に合わないかもしれないし、間に合ったとしても、その後、差が時間とともに拡大し、全容を理解したときには、子供は手遅れになっている」という可能性がわずかでもあるのであれば、それはリスクであり、事前に対応する必要があると考えました。ちなみに、情報はリアルタイムで更新されていくものですので、現時点で情報収集が終わったわけではなく、今後も終わる予定はなさそうです。

さて、情報源についてですが、媒体は、書籍、雑誌、インターネット、人から直接、などが挙げられるかと思います。そして、発信者は、コンサルタント(佐藤ママ、桜井信一さんをイメージ)、講師、親が経験者、子供が経験者、などだと思っています。

中学受験の情報源

媒体

まずは媒体についてです。

「書籍」は、情報が豊富でよいですね。私のような中学受験素人がいきなりネットを使って調べようとしても、いわば点としての情報が大量に出てくるだけで、それぞれがなかなかつながっていきません。まずは講師が書いた中学受験の全体の流れを書いたものを1冊読んでなんとなく雰囲気をつかみ、さらに、中学受験体験談系の書籍を1冊読むと具体的な臨場感を得ることができました。書籍には出版社が入るのでそれだけで確度としては高めと考えていて、さらに、異なる著者の書籍で重複している話は、とても大事なところでほぼ確からしいことと理解することができると考えています。また、体験談はその人個人の話とはなるでしょうが、基本的に波乱万丈な内容だから読まれているだろうこともあり、特に苦労した点については、いろいろと読めば読むほど「娘もこういうところで苦労するのかも」と推測することができました。

ちなみに、以下は、今までに読んだ書籍です。入手先は、新刊以外はほぼブックオフ200円コーナーか図書館ですので、とりあえず手に取り、すでに知っている部分はさっと読み、新しい話やどこかで読んだけど忘れた部分などを中心に読みます。Amazonなどのレビューは参考程度です。評判に関わらず、自分にとって有益な情報があれば星5ですので。そして、大事そうなところはOneNoteにまとめています。

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「雑誌」はいろいろあるのかもしれませんが、プレジデントFamilyAERA with Kidsを図書館でバックナンバー含めて借りました。最新刊はしばらく借りれませんが、激戦の予約に参戦してひたすら待ち、まず、買いません。書籍やネットがありますので一般的な話については真新しい情報はそれほどないかもしれません。というか、使い回し記事も時々目にするような。ですが、私が直接話しを聞けるのは同僚くらいなので、中学受験経験者や受験勉強中のお子さんのいるご家庭の記事は具体的で参考になりますし、読んでいて面白いですね。他には、プレジデント社の中学受験大百科、読売新聞社の中学受験ガイド、日経MOOKなどですね。

「インターネット」は四谷大塚やサピックスの「さぴあ」などの大手塾のサイトや、ブログがありますね。特にブログは、書籍や雑誌に比べると断片的になってはしまいますが、その分、深堀りされた情報が多いと思っています。その分、よくよく吟味して見ていく必要はありますね。今、娘が小3ですので、特に中学受験を終了された方や、小学校4~6年生のお子さまをお持ちの先輩方の記事は、うまくいった話も、苦労した話も、娘の中学受験のシナリオ・プランニングを考える上で、大変参考にさせていただいています。

「人から直接」、は、私の場合は職場となります。職場は、自身が中学受験経験者である同僚、子供が中学受験した・しようとしている同僚がとても多いので、参考になります。この先、塾の先生はどうしても一般論や先生目線になるでしょうしビジネスの利害が絡んでしまいます。また、塾の仲間や小学校で具体的な話というのはしづらいようにも思います。その点、同僚とは根堀葉掘りなんでも話ができてしまうというのは大きいですね。

発信者

次は、発信者についてです。

「佐藤ママや桜井信一さん」はエネルギーがすごいですね。それぞれ形は違うし、方法論には賛否両論あるのでしょうが、子供のことを本気で考えていたのだろうなと思っています。特に桜井さんは、たった1年と少しで、最高レベルにまで持っていったことが凄すぎと思っています。子供もですが、本人に対してです。初めて著書を読んだときは「凄い人もいるものだな」くらいでしたが、算数や国語を自分で勉強してみると、親がゼロから子供のために勉強を頑張るという大変さがよくわかりました。「本気」をうたっている私ですが、当時の彼の努力や本気度にまだまだ遠く及びません。

「講師(家庭教師含む)」の情報は、塾にまだ通っていない私としては、塾の先生にアドバイスを受けているような感覚になれます。模試の復習、ケアレスミスへの考え方、優先順位の付け方など、通塾開始以降のイメージを持つための材料になるだけではなく、今の学習にも応用することができる話が盛り沢山です。一方で、理由が正しかったとしても、他の講師や家庭教師を批判したりするような方の情報は、見ないか話半分に聞くようにしています。いずれにしても、過去の記事などをみると、講師などプロの方の情報は、中学受験の時期に合わせて情報が発信されることが多いように思います。1年でだいたい一周して話題が繰り返されるので、1年分見ておくと一通りそろいますね。例えば、中学受験情報局では学期や長期休みの節目に、学年ごとのアドバイスが頻繁にだされますし、また、1か月ごとにサピックス、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚などの、4年生、5年生、6年生の各カリキュラムに対して、内容、つまずきポイント、学習のツボを公開くださっています。後者については、私も今月で一巡して1年分そろったので、各塾でどんなことをしているのか、どういうところで気をつけなければならないのか、具体的なイメージを持つための参考になりました。

「親が経験者・子供が経験者」の方のブログはバックナンバーまで遡ると経緯を知ることもでき、とても参考になりますね。繰り返しになりますが、すでに終了された方のブログは、さかのぼって閲覧しようとすると記事が多く読むのも大変ですが、その分、流れがわかるので書籍に負けないくらい密度の高い情報になりますね。特に、教材や勉強の進め方については、有力な情報源となっています。

感想

中学受験の情報をあつめていると、とにかく全てが新鮮です。「中学受験が終わっても、大学受験を意識して勉強を頑張る子どもたちが多い。」「(私は高校在学時に先生から予備校不要と言われて信じ込んでいたものでしたが、)中高一貫校でも高校生になると予備校へ通う人が多い、なんなら中学校から。」「東大に入ってもさらに将来のために勉強」などなど、このような努力に満ち溢れた世界をしらずに、呑気に学生生活を過ごした自分自身が怖くなるほどです。自分の中では努力してきたつもり、というのは完全に勘違いで、今、自分が環境に恵まれているのは、必ずしも珍しいわけではないかもしれないが、少なくとも単に運が良かっただけなのだと気づくことができました。

しばしば、「3歳から公文!」「小学校入学前にかけ算!英語!」「低学年で予習シリーズ!」などという話も目にしてきました。我が家は、幼児の間に何かしようとしても時間の割に吸収できることが少ないと思ってしまい、水泳も小学校からでしたし、のんびりと保育園、テレビ、勉強といえばこどもちゃれんじくらい、という感じでした。私は効率を考えてしまうので、中学受験の知識はそのままに娘が幼児期の過去に戻ったとしても、ここは変わらないと思いますが、上記のような話を聞くと、好きでなければ続かないはずなので、幼児期から何かを本気で頑張るというのは、その子にとっては努力することが当たり前の話となり、「努力が習慣化される」というのは、その後の人生全てにおいてずっと非常に強力な武器になるのだろうなと思います。中学受験のマンガとして有名な「ニ月の勝者」では、校長先生が生徒に「スポーツや音楽では褒めてもらえるのに勉強では褒めてもらえない。なぜ。」のようなこといっていたと思います。幼児期から時間をかけるのに、習い事はよくて勉強ではダメということはないのでしょう。娘には中学受験とその後の学生生活を通じて、ぜひ、「努力が習慣化」を身につけてほしいものです。

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Posted by ぜろパパ