10月25日の小3日能研全国テストの結果が来ました
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日曜日に、日能研で受けた全国テストの結果が帰ってきました。後述しますが、「算数:ステキ!、国語:むむむ」という、いつもどおりのパターンでした。
日能研の全国テストは記述問題が特徴的だと思います。記述問題といえば普通は国語の読解ですが、そうではありません。
これまで受験した全国テストの国語では、お題が与えられて自由に自分の意見を言う問題と、読解問題の続きを自由に考えるような、いわば感想文のような記述問題が出されてきました。算数においても、算数の考え方や、生活の場面で算数をどのように利用すればよいかというような記述問題が出されてきました。
あまりにも早稲田アカデミーのチャレンジテストや四谷大塚の全国統一小学生テストと違いますので、中学受験から逸脱した気もする一方で、日能研のポリシーでもある考える力を養ってほしいという思いが伝わるテストです。
また、日能研の全国テストは、国語と算数のどちらも大量の文章を読ませます。国語の読解の問題文の長さはどの大手塾の模試でも似たような印象ですが、日能研の全国テストは漢字問題でも文章を読ませたり、算数でも長々とした文章を読ませておいて計算は単純な四則演算だったりします。
娘は読書が好きです。国語と読書は全く違うし、読書が国語の勉強とはならないというのが中学受験における常識になっているとは思いますが、それでも、読書によって文字に対する免疫がつくという効果は大きいように思います。読むことに慣れていないと、日能研の全国テストでは、国語や算数の長い問題を読んでいるだけで疲れたり時間を使ったりしてしまうように思います。
日能研の全国テストの問題自体は、早稲アカチャレンジテストや全国統一小学生テストにくらべて易しいような気がするのですが、大量の文章を読むことが軽々とできないと、むしろ苦戦するという内容になっています。
今回の平均点は国語が119.1点、算数が96.7点と、国語と算数で開きがある結果となりました。国語は漢字や選択肢問題を中心に正答率9割がごろごろあり、「さすが大手塾の模試!」とは言えない結果だったように思えてしまいます。
直近の日能研全国テスト平均点 | 受験者数 | 国語 | 算数 |
2020年1月12日 2年 | 2,734 | 95.8 | 102.3 |
2020年3月1日 2年 | 1,267 | 105.5 | 95.5 |
2020年6月14日 3年(前回) | 4,875 | 99.4 | 93.1 |
2020年10月25日 3年(今回) | 9,258 | 119.1 | 96.7 |
上記は直近で受験した日能研全国テストです。コロナの影響もあり受験者数が少なかったですが、今回は倍増しましたね。全国統一小学生テストが20,000人弱でしたので、その半分くらいとなる、かなり大規模な模試と言えるのではないかと思います。
さて、今回テストが終了して娘と会った時、いつものように、できたかどうかではなく、「楽しめたかい?」という声がけをしました。すると、娘は、にこにこしながら、「まっ白しろ(白紙回答のことです)無かった!」と教えてくれました。
今回、記述がたくさん出ることが予想されたこと、そして、前回の日能研の全国テストでは漢字が汚くて2問失点していたので「字をキレイに」ということと、油断するとミスってしまうことがよくあるので「算数の最初の計算はきちんと取り切る」ことを意識してもらうよう直前に伝えていました。その反面、「最後まで解ききる」ことや、「迷ってしまったら白紙ではなくとりあえずそこまでの考えで答えを書く」ということをうっかり伝えわすれていましたが、本人はしっかり意識してくれていたようでとても良かったです。
その結果ですが、算数は1問間違い、国語は約8割と、私としては十分すぎるくらい頑張ったねと言える内容でした。ただ、国語は平均点と大差ないですし、やはり記述を中心に課題を再確認する結果となりました。正解できなかった問題だけではなく、正解できた問題についても反省点がありますので、これらは週末にでも復習することにいたします。
一方、娘は、非常に悔しかったらしく、怒り出してふてくされてしまいました。近頃はいつもこのパターンです。負けず嫌いなのは悪くないと思うのですが、いったいどんなレベルを目指しているやら。向上心が高いことは頼もしくはあるのですが。。。
細かい分析は後日紹介するとして、今日はざっくりと振り返ってみます。
算数について、家では毎日毎日、ゼロということはまずないはずの計算ミス、転記ミス、問題読み取りミスがありませんでした。前回の日能研の全国テストでもミスがなかったので、相性が良いのか本番に強いのか、いずれにしても良かったと思っています。一方で、それはそれで家での計算はきちんとテストのように取り切る覚悟と想いで解いているのか?とか、その家で出てるミスがテストで出てしまうと成績も転げ落ちるように下がるということになりますので、全く楽観はできません。
算数の記述については、解答用紙の枠を目一杯使って、自分の考えをきちんと説明しようという気持ちがよく出ていました。ただ、正直読んでみると日本語が微妙に不自然でしたので、点数をしっかりともらえたのは、まだ3年生ということでおまけをいただけただけという気もします。娘は「説明」というのが必ずしも上手ではなく、私なりに考えてみると、「自分で考えたことを正確に伝えることができない」ということに課題があるようです。もちろん、それ以前に考えが思いつかないということもありますが、それよりも、考えを口に出したり文字にするのが思い通りにいかないことの方が多いです。これに気づいてから、算数や国語だけでなく、学校であったことなどについて、こそあど言葉を使わないで説明してもらったり、あるいは、私や妻ではなく友達に聞かれたと思って説明してもらう、ということを意識しています。が、まだ不十分なようです。
国語については、意外と不安だったのが漢字です。現在、5年生の漢字を新しく練習したり、4年生の漢字の復習を行っているので、3年生や2年生の漢字は記憶に頼ってもらう事になりました。3年生の漢字については学校が良い復習となっているはずなのですが、塾のテストでは難しい熟語なども出てきますので、安心はできません。しかしながら、今回の漢字は問題なく全部できたようで、とても良かったです。また、前回の最も重要な反省点の一つである字の綺麗さについても申し分なく、どれだけ粗探しをしようにも文句をつけることができない、丁寧な字を書いていました。これは大きな前進です。でも、記述では字が崩れてしまっていたりするので、適当に書いてしまうくせを治すにはもう少し時間がかかりそうではあります。
読解については、1問選択肢問題で間違ってしまっていました。前回の早稲田アカデミーの小3サマーチャレンジテストの結果を受けて、2日に1題、Z会のグレードアップ問題集を使った読解問題を1つ解くようにしています。ただむやみに解かせるのはなく、私が自作した要約プリント(出典:お母さんが教える国語、答え探しの技で勝つ、受験国語の読解テクニック)でポイントを少しずつ説明して、「丁寧な読み方」についても練習しています。その中の重要なポイントの一つに「本文に書いてあることから答えを選ぶ」というものがあり、また、気をつけなければならないポイントの一つに、「自分が考えたことから答えを選んではいけない」というものがあります。今回、完全に「自分ならこう考える」をやってしまったようです。でも、間違えた問題を見た時、あまりにも「娘ならこう思って、主人公と同じことをやるだろうな」と思ってしまった部分なので、正直、笑ってしまいました。
記述も頑張っていました。算数同様に枠いっぱいに自分の思いを伝えようとしていました。でも、やっぱり日本語がちょっと不自然なのと、内容についても何を言っているのかよくわからず、あまり点を取れていませんでした。いつもの私との娘のキーワードである、「10人読んだら10人が納得するかな?理解できるかな?」をもとに書けていなかったようですし、読解の記述問題でも練習していた「書き終わったら自分の書いた文章を1回読んでみる」はすっかり忘れていたようです。誤字も反省点で、「よこのところに~」と書きたかったのでしょうが、「よこのとろろに~」と書くのはさすがに困ります。家でもタイマーを使ったりはしていますが、それでも家の勉強と違って、時間に追われるテストですから、あれもこれも気をつけるというのは、どうしても難しくなるようです。
今までスカスカだった記述の回答のがぎっしりになったので一歩成長ではあるのですが、まだまだ記述問題は課題です。ここ数か月、1日おきくらいに取り組んでもらっていたグレードアップ問題集の読解問題にも、頻繁に記述問題がでてくるので、「文章を書く」練習になっていると思ってしまっていました。つまり、いまいちできるようにならないのは決して娘のせいではなく、完全に私の進め方の誤りだったということになります。改めて別途練習する必要がありそうということになりますが、実はこういうこともありえると予想していたので、ネットでの評判と店舗での立ち読みで選んだ、娘の課題克服に役立ちそうな記述についての問題集をすでに持っているので、現在進めているどれかの勉強を減らして導入することを考えたいと思います。
まだ塾も始まってもいないですし、あいかわらずの中学受験初心者ではありますが、中学受験といえどもやるべきことは、私の得意分野であるプロジェクト推進や研究と同じような気がしてきています。つまり、子供ができない事に対して、「家庭学習の進め方が適切かどうかを考えること」と「シナリオプランニングを行っているか」が、中学受験においても、とても大事なことなのではないかと思っているところです。
よくできたところ、できなかったところ含めて復習は週末にやる予定です。模試はいろいろな課題を教えてくれるのでとても役に立ちますね。
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おわりに
娘が中学受験で結果を出せるかどうかはわかりませんし、今、私が考えていること、やっていることが結果につながる自信があるわけでもなく、正直なところ、試行錯誤しているのが現状です。しかしながら、私と娘は小学2年生の半ばから中学受験を意識した勉強を開始し、新4年2月からの通塾開始までに、大手塾から以下のお誘いを受けた事実があるため、低学年時の勉強についてはある程度うまく進めることができたと言ってよいのかなと思っています。
・四谷大塚の全国統一小学生テストへの決勝招待(1回)・日能研の全国テストと学ぶチカラテストで小4からのTMクラスへの招待(3回)、および、4年生1年間の奨学生制度(授業料および教材料等全額免除)のスカラシップ資格
・早稲田アカデミーのキッズチャレンジテストおよび冬季学力診断テストで半年の授業料免除の特待(3回)
私達は幼児教育もまるで考えず、中学受験を意識したものの、経験もなく何をやればいいかわからない状態からの始まりでした。同じような状況の親御さんたちにとって、何らかの参考になればと思っていますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
[linkrank]参考までに、娘の小学1年生から3年生までの成績は、小学1年生では5回の模試の2教科で平均偏差値59.8(最低50.8)から、小学2年生では9回の平均偏差値70.3(最低62.5)、小学3年生では8回の模試の2教科で平均偏差値71.3(最低68.6)となっています。
新4年生2月の入塾までの娘の成績の推移は、以下のページで紹介しています。
以下は、参考記事です。