早稲田アカデミーのNNを受講する上で重視すべきたった1つのこととは?
長女の受験終了後、早稲アカでNNを受講し挑戦していく予定の新小6のお子さまをお持ちの方向けに、X(Twitter)で早稲田アカデミーの合格実績について私の考えを三部作で紹介したところ、フォロワーのみなさまを中心に大きな反響をいただきました。
X(Twitter)のリンクは以下の通りですが、分散していること、太字や背景色を設定できず読みにくいことから、ブログ向けに内容を修正、加筆して整理することにいたしました。なお、私のX(Twitter)アカウントと早稲アカ合格実績三部作のリンクは、以下の通りとなっています。
アカウント
三部作
早稲アカでNNを受講し、挑戦していく予定の新小6のお子さまをお持ちの方へ①
早稲アカでNNを受講し、挑戦していく予定の新小6のお子さまをお持ちの方へ②
早稲アカでNNを受講し、挑戦していく予定の新小6のお子さまをお持ちの方へ③
さて、塾選びのポイントといえば、何を挙げるでしょうか?
合格実績、カリキュラムと教材、講師の質や経験、サポート体制やコミュニケーション、通学の便や拘束時間、費用・・・と、どれにしようか迷うのではないでしょうか?
おそらく塾を選ぶ際のポイントは人によって大きく違うものだと思いますが、そのような中でも、優先順位に多少の差こそあっても、「合格実績」を重要視する方は多いと思います。
私の娘は、小2の半ば頃から中学受験を意識した学習を開始し、新小4で早稲田アカデミーに入塾してから第一志望のいわゆる最難関校に合格するまで、本当にお世話になりました。
そんな早稲田アカデミー、いや、より正確には、四谷大塚や日能研なども含め、サピックス「以外」の塾を選んだ場合、塾全体や校舎の合格実績を把握して納得した上で大切な我が子を預けはじめたはずなのに、いざ、ある年の塾全体、または校舎の合格実績が発表されると、その結果によらず親は不安にかられてしまいます。
何故でしょうか?
本ブログ記事では、早稲アカでNNを受講し挑戦していく予定のお子さまをお持ちの方へ、実際にNNを受講する上で重視すべきたった1つのことをお伝えしたいと思います。
早稲アカとサピックスの実績の差への不安
各塾の入試の結果が揃いつつあり、サピックスとの実績の差に不安を感じている方もいると思います。2024年は差が縮まったようですが、まだ乖離があります。私も早稲アカに通い始めた頃、この点を気にしたことがありました。
しかし、お子さまのNN校合格を考える上では、早稲田アカデミーとサピックスとの実績の差を深く考えることにはあまり意味がないと思っています。サピックスと早稲アカでは受験者数が大きく異なり、NNにおいては、たとえ合格率が100%であっても、サピックスの合格者数には及ばないことがあります。
NN校合格への唯一のシンプルな目標は、「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ことだと考えます。
NNオープンなどの保護者会で説明がありますが、NNには「全ての校舎+他塾」から志望者が集まり、娘の通ったNNでは合格率は1組ならほぼ100%、以下、2組、3組・・と合格率が下がります。
これは成績別に組分けされる当然の結果であり、実際の合格率の数値はNNごとに変わるでしょうが、どのNNでも同じ傾向があると考えられます。
娘が通ったNNでは、去年、サピックスオープンの結果も集計され、NN生のサピックスオープン上位占有率が紹介されました。これは驚くほどの数値で、NN生上位はサピックス生上位と同等以上に競えていることを示しており、同時にNNの内容に自信を持てることを感じさせられました。
NN校合格への唯一のシンプルな目標は、「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ことだと思います。
親としては、塾の実績の差を気にするのではなく、NNでは上位の組ほど合格率が高いという当然の事実を重視し、NN校を目指す子供が「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ためにはどうすればよいかに焦点を当てることが重要ではないかと思います。
早稲アカ実績と早稲アカ生の実績の差への不安
近年の早稲田アカデミーの躍進を見て、安心感を抱いている方もいるでしょう。しかし、毎年、合格実績が発表される時期に人を替えて飽きずに繰り返される指摘なのですが、「外部生のおかげ」「サピ生を特待付きで勧誘しているだけ」といった話を聞き、不安に感じることもあるかもしれません。
「早稲アカ発表実績」が、実際の「早稲アカ生実績」とは異なることを深く考えることは、お子さまがNN校に合格する上であまり意味がないと思います。
NNでは主に日曜講座が中心で、全ての「全ての校舎+他塾」から志望者が集まります。保護者会でも説明がありますが、早稲アカは積極的に外部の生徒も受け入れており、他の塾に通っている子供たちも利用しています。
また、外部の塾に通っており、かつ、日曜日は通っている塾の志望校別講座を受講している子供向けに、早稲アカはNN平日講座など特別な講座も提供しています(具体的な内容はNNによると思います)。
外部生の実績がNNに含まれることは、まさに今更の話です。
繰り返しになりますが、娘の通ったNNでは、合格率は1組ならほぼ100%、以下、2組、3組…と合格率が低くなっていくとのことがNNの保護者会で語られました。
娘は前期の始めから後期の最後まで一貫して1組でしたが、娘の記憶によると1組の純粋な早稲アカ生率は8~9割のようでした。誰が早稲アカ生で、誰が早稲アカ生でないかについては、外部生は校舎所属ではなく教務所属となるので、はっきりとわかるようになっています。
ここで、優秀な外部生が少ない場合、多い場合について考えてみたいと思います。
優秀な外部生がゼロだと、2組上位の子が1組に昇格し、1組の合格率はそれほど変わらず、2組、3組…となるにつれて、合格率は外部生ありの場合よりも低くなるでしょう。これまで「ひとまず3組を維持できれば可能性が高い!」とされていたのに、純粋な早稲アカ生だけでの構成になると「3組維持では可能性が低い・・」と変わる可能性があります。
逆に、優秀な外部生が増えれば、1組の合格率はほぼ変わらず、2組、3組…となるにつれて、合格率が上がり、「3組でもほぼ100%の合格率」になるかもしれません。
外部生の割合を計算し、外部生が多ければ少し下の組で良いとし、外部生が少なければ上の組を目指しますか?いずれの場合も上の組を目指すべきことに変わりありません。
私は早稲アカに感謝していますが、信者ではありません。
大切だったのは「私の娘が合格できるかどうか」のみであり、早稲アカの実績の増減や早稲アカがサピックスに追いつけるかどうかは心底どうでもよいことでした。
「早稲アカ発表実績=純粋な早稲アカ生徒実績」でないこと、早稲アカ生の親として大事なことでしょうか?
「早稲アカのNN」に通っているのではなく、「NN」に通っていると考えましょう。優秀な外部生が増えるほど、NNは本物の母集団に近づくので、純粋な早稲アカ生の子供にとっても悪いことではないと思います。
優秀な外部生がいる中での高順位、外部生がいない中での高順位。私は前者の方が価値があると考えています。
とても大事なことなので2回目です 。
早稲アカの実績についてアレコレ言う人は毎年必ず出てきますので、得意な人や好きな方にお任せしましょう。そんなことに付き合っている時間はありません。
NN校合格への唯一のシンプルな目標は、「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ことだと思います。
NNでは上の組ほど合格率が高いという当たり前の事実を重視し、親はNN校を目指す子供が「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ためにはどうすればよいかに集中するのが重要だと思います。
通っている校舎実績への不安
最後は、校舎の実績についてです。
早稲アカ全体の合格発表に遅れて、お子さまが通う校舎の実績について共有されると思いますが、この校舎実績を見て不安になることもあるでしょう。
「〇〇中学校、△人だけ!?」はまだ良い方で、「〇〇中学校、1人もいない・・・」という状況も考えられます。
私は娘が早稲アカに通い始める数年前の分から、娘が通った早稲アカ校舎の実績を知っていますが、娘が合格するまで、その学校の合格者は少なくとも6年の間1人もいませんでした。また、同じようなレベルの男子校・共学校の実績を合わせても、1~2年に1人いるかどうかでした。
正直なところ、娘が通い始めた頃は気になりましたので、校舎実績を見てみなさんが不安に感じることも理解できます。
しかし、今ではNN校についての校舎実績は、それほど重視する必要がないと考えています。
早稲アカは、「NN校はNNで、他の校舎での実績も重要」という戦略をとっています。特に後期は、校舎での宿題があっても、「NN優先!両方は無理ならNN宿題をやって!」という方針でした。
もちろん、校舎での授業も多くの時間を占めますし、平常授業でも難しい問題ばかりを扱います。したがって、早稲アカのNN校合格実績において、各校舎の貢献が小さいわけではありません。
しかし、私たち親が早稲アカのNN校の合格実績を考える際、通っている校舎のNN校合格実績にこだわる必要があるでしょうか?
娘が通っていた校舎で、娘の進学先の合格実績がなかったのは、受験者数がゼロだったからでした。情報が知らないと不安になるものです。ぜひ、お子さまの志望校の校舎実績については、細かい点を校舎に聞いてみると良いと思います。
例えば、「〇〇中学校、△人も合格!?すごい!」な場合でも、安心できるかどうかは一概に言えません。お子さんが順当合格、適正合格、チャレンジ合格のどれを目指すかによって、「△人」の意味も変わると思います。
それぞれの目標に合った合格者数でないと、結局は安心できないのではないでしょうか。順当合格を目指す子にとっては、チャレンジ合格や繰り上げ合格者が多くでも安心材料にならないでしょうし、逆にチャレンジ合格を目指す子にとっては、順当合格が多くても安心できないでしょう。
ここで、よろしければ直近のWinJrを今一度見てみてください。
掲載されている子たちは、Exivなど大規模な校舎ばかりでしょうか?「どこにあるの?」といいたくなるような、知らない名前の校舎も多いではないでしょうか?
校舎の当たり外れ、先生の当たり外れはあるのかもしれませんが、真っ先に通っている校舎への不信を募らせるよりも、頑張っている子はどこにでもいて、それを導いている校舎の先生方がたくさんいるのだと思ったほうが気持ちよく伴走できる、と、私は前向きに考えるようにしていました。
もちろん「校舎実績など気にしなくてOK!」と言うつもりもないです。何と言われても、気になるものは気になってしまいますよね。ただ、私は、通っている校舎のNN校実績は、参考程度にと考えるようにしていました。
とても大事なことなので3回目です。
NN校合格へ近づく唯一のシンプルな目標は、「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ことだと思います。
NNでは上位の組ほど合格率が高いという当たり前の事実を重視し、親は、NN校を目指す子供が「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ためにはどうすればよいかに集中するのが大切だと思います。
終わりに
NN校を目指す子供が「NNで1つでも上の組に在籍し続ける」ためにはどうすればよいかに集中すること
これこそが、私が考える「早稲田アカデミーのNNを受講する上で重視すべきたった1つのこと」です。
この単純なたった1つのことを、この記事を読んだ1か月後も、3か月後も、半年後も、ずっと忘れずにいただければと思います。
NN校を目指すことは、本当に、とても過酷な道でした。子どもたちだけではなく、親にとってもです。
どうかみなさま、諦めずに、めげずに、大切なお子さまと一緒に頑張ってください!
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