2021年の早稲田アカデミーの入試報告の感想
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娘の4年生としての学校生活が始まりました。
3年生のときに仲良くなった子たちとまた同じクラスになったらしく、娘はとても喜んでいました。これまで通り、家や塾でしている勉強は別ものとして、学校の勉強に対して適当になることなく、頑張って欲しいと思っています。
さて、今年から通塾を始めたこともあり、ちょっと気が早いような気もしますが、さっそく意気込んで通塾先の早稲田アカデミーだけではなく、サピックス、四谷大塚、日能研、さらにはTOMASまで入試報告の申込みを行っていました。
正確に言うと、実は去年もサピックス、日能研、早稲アカの3つの塾の入試報告報告を申し込んでいるのですが、コロナ禍のために中止になってしまいました。その場での雰囲気なども感じたかったのですが、送られてきた資料を見るだけとなり、娘の中学受験を意識し始めていたとはいえ、ほとんど何も知らない状態でしたので、なかなか読むのも大変でした。とりあえず一読して動画も見た記憶がありますが、まだ当事者意識がなく、メモも特にとらずに聞いて「ふーん」で終わってしまいました。そのため、ほとんど内容を覚えておりません。
そのような中途半端に終えていたことだけは覚えていたので、その反省を活かして、今回はきちんと動画をみながら必要なところはキャプチャしたりメモを作成しながら真面目に聞きました。届いた順番で見ていきましたが、はじめは早稲アカでした。気づきを得たことについて整理してみようと思います。
概要
今回は概要についてです。他の入試報告とも重複していたり、過去、娘が模試を受けたときの説明会で聞くような中学受験の概況説明などでも出てきている話もあったりします。
私は人生で受験をしたことがないこともあり、「男子はチャレンジ志向が強く、女子は安全志向が強い」というデータがとても新鮮で印象に残りました。もはや性別によって何かを区別する時代ではないのだと思いますが、それでも、娘ではなく息子であったなら、私には正直なところ「人生なんてなんとでもなるだろう」という気持ちがありますので、中学受験を意識してなかったかもしれませんし、例えば高校生くらいで英語もできないのに唐突に「留学したい!」なんて言い出したとしても、「どうぞどうぞ、やってみれば」といえたような予感がします。
でも、娘だと、なんとなく「危険」とか、「リスク」という、なんとも抽象的な言葉を過剰に意識してしまい、保守的な考えが先行してしまいます。私のそれとは若干違うかもしれませんが、中学受験会で全体として女子の安全志向が強いというのは、本人がそうなのかもしれないですが、それよりもやはり親がそうなのではないかと思いました。もともと日本人が外国人に比べると保守的な傾向が強いと言われていますし。
女子の受験生の推移ですが、総定員が減少傾向であるのに対して、受験者総数が増加傾向にあり、その差がほとんどなくなってきているというのは、娘を持つ親として、競争が厳しくなる気がして不安ですね。ただ、データには、共学と別学や難易度別の層別とはなっていなかったので、細かいことは読み取れませんでした。
小6児童数は減少傾向ということで、しかも娘が受験する2024年には前年比で2%も減るようです。ただ、これは「少しは競争が減るかも!ラッキー!」ということもなく、ある学校の受験者数が減る予測が出れば、チャレンジする人が増えるでしょうから、あまり変わらないのかなと思います。今年度、家から近いことを重視し、遠くの学校は敬遠する傾向が見られたということも言っていましたし、リーマンショック以降大きく受験者も変動しているようなので、人口以外の要因も大きく影響するのでしょう。深く考える意味はあまりないのかもしれません。
女子の共学校志向が少しずつ強まっているともデータを提示しながら説明されていました。そういえば、なんとなく娘は共学よりは女子校の方があっている気がすると思っていましたが、本人の希望を聞いてないですね。いずれ聞かないとですが、ストレートに「男の子がいたほうがいい?」って聞いてしまっていいのですかね。4年生の女の子だと、もう異性を意識していて、話が発展し、実は「好きな子いる!」とか言われたら、気が気でなくなってしまいます。。怖いので妻に聞いてもらいましょうか。。
早稲アカの実績についてのアピールもありましたね。特に開成については、早稲アカからの受験者数が減っているのに、合格者はむしろ増えたと強調していました。NN開成の合格率は50%を超え、下の方のクラスからも結構合格者が出たとか。「中学受験の経済学」という書籍でNNコースの説明があり、NNの合格率はあまり当てにならないという記述があったと記憶しています。最上位クラスでは約90%が合格、一番下のクラスでは1けた、それらを平均すると発表される数値になるということだったと思います。具体的な数値は提示されていなかったと思いますが、受験者数が減って下の方のクラスからも合格者が出るというのは、単純に頼もしいような気がいたします。
実績を伸ばしている背景として強調していたところは、早稲アカらしい印象でした。まず、合格までの道やマイルストーンを用意していたり、切磋琢磨できるライバル・仲間がいるのはどこの塾も同じですとはっきりと認めていました。では、なにが違うかと言うと、やる気を引き出して子どもを本気にさせる先生がいるのは早稲アカだということでした。なんとかなるだろうと楽観的になってしまっている子たちに対し、まず、先生がやる気を見せ、子どもを引っ張ることに自信があるそうです。偏見も含んでいますが、サピックスに通っている子はそもそも最初からやる気があり、日能研は親や子供のやる気に合わせて調整するイメージを持っています。早稲アカは、警戒しすぎていたせいか、噂に聞いていたほど「熱血!気合!」という感じはしませんが、それでも、「熱意」をひしひしと感じる気がいたします。
逆に、悲観的になっている子も励ませるようです。やはりサピックスを意識しているようで、サピックスで続けることが難しくなってしまった子を受け入れて成長させることを望むところと思っているようですね。国語のテストだったと思いますが、0点続きの子でも見捨てずに最後まで一緒に走り、早稲田に合格させたというエピソードも紹介されていました。
「勝ち抜き、努力が報われることを体験させたい。勝ちぐせをつけることで、困難な目標に向かうパワーとスピード感をもたせることができる。逆だと、うまく行かなかったときに、やっぱりな、と思ってしまうような、努力できない人間になってしまう」と言っていたのも、私にとっては好印象でした。「努力は報われるとは限らない」というのが人生の現実だと思いますが、個人的には「正しい方向に向かう努力ができていれば、報われる可能性は実は結構高い」と思っていることもあり、娘には小さな成功体験を積ませてあげて、自信を持てる子に育ってほしいなと改めて思いました。早稲田アカデミーが、娘以上に私の性格に合ってしまっている点は、きちんと差し引いて行かなければならないとも感じました。
算数
まずは算数です。
私は人生で受験をしたことがなく、過去問も一切解いたことがないという体たらくです。推薦で進学しているとはいえ、合格が決まるまで勉強はしていましたたので、よくよく考えてみると過去問を解いてないのはおかしい気がしますが、学校の勉強の仕方ばかりで(それすら質は怪しいですが)、受験勉強の仕方を本当に知らなかったのだろうなと今更ながら思います。
去年と比べて受験者平均点が大きく変わった学校がいくつもあったようです。
問題の傾向が変わったり、問題の難度があがったり、あるいは、コロナ禍の影響で出題する側の中学校が配慮したり、受験する側の家庭の考えの傾向がかわったことも影響しているのだと思いますが、ともかく、私にとっては新しい気づきでした。問題が難化しただけならみんな平等だと思いますが、そこに受験者分布が変わることが組み合わさるとなると、過去問を解くときに参考にするだろう受験者平均点や合格者平均点をどこまで参考にすればよいのか、かなりわかりにくくなるように思いました。
ちなみに、市川は開成並みに難しかったとかで、受験者平均が去年と比べて20点くらい下がり、30点強だったとか。算数が何科目だったのかは知りませんが、算数受験後に「自分がここまで苦戦するなら、みんなも苦戦してるはず!」と強気に受け止められるか、「だめだだめだどうしようどうしよう」になってしまうかで、大きく結果が左右されてしまうのでしょう。娘が3年生冬の無料模試で受験後涙目で出てきて、私はとても驚きました。きっと、娘は「もうだめ。。。」なタイプだと思うので、長い時間をかけながら自信をつけさせてあげる必要があるのだと思います。ということで、「子どもに自信をつけさせるには!?」的な本も読んでみたりしました。
また、今年の特徴・近年の傾向の一つとして、「式や考え方を書くのは当たりまえ」と紹介していました。そして、「丁寧に書き出したり考える習慣をつける必要がある」とも。
受験レベルの話でなく恐縮ですが、日頃の学習では、「どんなに簡単な問題でも頭だけで考えるのはよくない」こと、さらに、「式だけでなく図を必ず書く」ように娘には言っています。それでも書いてくれないときもあって、そういうときに限ってミスをしたりするので頭を抱えてしまうこともたびたびありますが、図が書けるということはミスが起きにくくなるばかりか、きちんと題意を理解しているかが試され、また、きっと誰かに説明できる、つまり、きちんと解法を理解していることがわかると思っています。
そして、6年生向けと思いますが、夏までに解法の知識・技術の定着を最優先させ、その後、積極的に発展問題の演習に取り組んで初見の問題でも対応できる力を養うべきということでした。
娘は、というか、4年生は解法の知識・技術を習い始めたに過ぎにないところと思います。娘の算数を見るとき、きちんと定着させるために、間違えた問題を中心に、さらに正解した問題でもやり方がよくなかったり、「これくらいの時間でできるかな?」という時間をはるかに超えている場合には時間を空けて解き直してもらっています。
でも、これもやりすぎると暗記になってしまって、将来失速パターンのようなので、正直、バランスが難しいです。こういうとき、受験経験、特に中学受験経験があると違うのだろうなと思い、歯がゆい思いになってしまいます。
国語
中学受験の国語には、「変わらないもの」と「変わるもの」があると言う事でした。
変わらない部分は塾の教材で練習すれば良いとのこと。本文中の傍線部に対して、記述・記号選択・書抜きで問う形式のことです。そして、変わるものとは現実社会の問題を問うもので、実際の入試でもでやすく、ここ1~2年の入試でとくに見られるといっていました。受験国語へ一石を投じるようなことや、大学入学共通テストの影響も見られるようです。
言い換えると、「教養を問われる」ということと理解しました。教養を問われるのは社会を筆頭に、次いで、理科、と思っていました。そのため、正直なところ、「国語もですか」という思いでした。
また、普通は具体が書いてあって抽象をこたえるが、逆に、特徴的な、具体を答えさせる問題が出てきているということでした。
「中学受験の国語読解攻略!」的な本はいくつも読んでいるのですが、たしかに、どれも「問われるのは抽象化!」と口を揃えて言っている印象ですね。でも、それも少し変わってきているようです。
ところで、例えばこの「抽象化」も国語の代表的な技術の一つですよね。中学受験のことを知るまでは、「国語には技術があり、実はセンスの寄与度は高くない」などとは、思ったこともありませんでした。自分は中学、高校のときに、授業含めて「国語の何を勉強していたのか」と思うと、少し憂鬱になってしまいます。おそらく、一番やってはいけない、がむしゃら勉強になってしまっていたのだと思います。でも、公立高校出身で旧帝理系卒業の同僚に、「読解問題が、大きくは説明・論説文と物語文と随筆に大きく分けられることを知っているか」を聞いたら、知らなかったんですよね。国語に技術があると知らない人、私に限らずそれなりにいるのではないかとも思います。
話を入試報告に戻すと、国語の読解では、説明・論説文も、物語文も、その年に出版されたものや、1~2年前に出版されたものがよく引用されて出題されるとか。初期の頃に読んだ中学受験関連の書籍では、出題元を読んでいると先入観がついてしまって良くない、と読んだ記憶があって、そういうものなのだと思ってしまっていましたが、早稲アカにかぎらず、やはり総合的には有利となるのか、中学受験の入試の出典となりそうな書籍を読んでおくのを前提とするような入試報告となっている印象も受けます。さすがに今は気が早すぎるので、6年生にでもなったら塾に聞いてみます。
最後の語彙についてです。語彙だけはちょっと思うところがありました。
テキストやお勉強で語彙を身につけるのではなく、日常生活での語彙を大事にして、都度調べるなどして理解する大切さを強調していました。問題を見てみると、大人なら知っている語彙のレベルであることがほとんどのように見えました。
そして、私は語彙を積極的に勉強したり調べたりして強化しようとしたことがありません。だからそんなに国語が得意ではなかったと言われればそれまでですが、自然に生きていれば人生の中でいつの間にか習得している語彙を、小学生が日々気にしながら強化に努めなければならないということに、少しだけ疑問を感じてしまいました。
受験で必要なのだからやるしかないし、知っておいて損はないし、知っていれば世界が広がるのが語彙、つまり、悪いことはほとんどないとは頭ではわかっているのですが、高いレベルの語彙を小学生の時から知っておくべきという考えに「大賛成!」と思うことが難しいです。もちろん、反対というわけでもないので、複雑な心境と言ったところですね。
中学受験では、語彙だけではなく多くのことが「教養」でひとくくりにされて、結果的に子どもは興味のあるなしに関わらず全方位にアンテナを張っていなければならないというのが、なかなか過酷だなと思っています。
理科
一番印象に残ったのは、「新学習指導要領の実施の影響」が大きいということです。
手回し発電機が範囲に入ってきたと思えば、去年も今年も入試に出ているようで、今後も要注目の分野といっていましたね。他にも、人体が多くの学校で出題されたり、電熱線が中学校の範囲になったことから出題が見られなくなったりと、とても大きな影響を受けている印象を受けました。その他、生物と環境、自然災害と防災など、新しい範囲が出やすくなっているということだったと思います。
コロナ禍のために小学校の授業参観がなくなってしまいましたが、2年生のはじめ頃に算数の授業を見学して、「45分もかけてみんなで一緒に数問程度を考えて解くだけ」という進め方を見て、少し驚いた記憶が残っています。当時は中学受験を全く考えていなかったときでしたが、そのような中でも算数は得意になってほしいと思い、少し先取りをしていました。そのためか、自分も同じような教育を受けていてそれなりの人生を歩めているのに学校には申し訳ないですが、正直なところ、じれったい気持ちを持ってしまいました。
中学受験を考えている家庭では、特に4教科については同じような気持ちを持っている方も少なくないのではないかと思いますが、少なくとも中学校はその学習範囲を軽んじているということはないようです。むしろ、どこかの中学校で出題されないと塾は取り上げないでしょうから、「小学校の内容を軽視しすぎると、足元をすくわれるなどということもあり得るのかも?」と思いました。
あとは、覚えて解けるものではない形態の問題が印象的でしたね。
身近な話題・問題や身近な道具などについては、日頃から机に向かって勉強しているだけでなく、身近なことに興味を持って知ろうとしているかどうかが問われているということだと思います。その上で、与えられた情報を分析したり、根拠を探す問題は、新しい問題ではあるけれど、きちんと読んで理解しようとすれば、実は難しくない問題だということでした。
そうは言っても、知識が不要になったわけではなく、原理原則の理解と知識・解法の定着が重要であることは今まで通りということでした。確かに、知識が全くなければ、何かを考えることは難しいです。それを最低条件として、家にも理科の題材はたくさんあるので、身近なところに目を向ける必要があるというのが大事なポイントだったと思います。
最後に、最も大事なことは、理科を好きになり、テキストに載っていないこと、塾で習わないことにも興味を持つことといっていました。私は中学受験情報局の辻先生が好きで、新しい動画が出ると必ず見ているのですが、彼も同じことを度々言っていたと思います。このような背景もあり、娘が早稲アカで授業を受けてくると、なにか娘の興味アンテナに引っかかる部分があればと、参考書を使いながら関連する話をいろいろ見せています。これらが役に立つのか今はまだわかりませんが、今回の入試報告を見て大事と言われたこともあり、きっと無駄ではないと信じて続けてみようと思います。
社会
社会では、入試に向けて知っておきたいトピックとして、5つ提示していました。
1つ目は、県境・緯度・経度で、都道府県別の問題は定番となっているようです。
これは必ずしも日本国内だけではないと思いますが、人の移動がさかんになってきている時代ということが背景にあるようです。一方で、コロナ禍では移動の自粛などが要請されたりもしています。そのような時事とも絡めて、都道府県の問題が出題されることがよくあると理解しました。
2つ目は、気候でした。
渋谷教育学園幕張で福島県内の3つの地域の雨温図を読む問題が出たそうです(他の塾の入試報告でもこの問題が取り上げられていたように思います)。必ずしも知識として知らなくても、地形と気候の特徴を理解していて思考力を活かせば正解できるようなのですが、一方で、このレベルが今後の標準とかんがえてきちんと知識を得て理解もする必要があると強調していたような気がします。
思考力といいつつ、それって、まさに入試全体が年を追うごとに難化しているという、中学校と塾のいたちごっこでは・・とも思いつつ、なんでもかんでも「教養」の名のもとに全方位にアンテナを伸ばさなければならないのはどうなのだろうかと違和感を持ってしまいました。このいたちごっこがなければ、プログラミングでも英語でもスポーツでも、中学受験と関係ない、そして強制ではない別の教養を学ぶ時間をとれる気がするのですが。。中学受験も強制ではないから好きにすればと言われれば、そのとおりではあります。
3つ目は疫病の歴史でした。
コロナ禍の影響ではありますが、コロナ禍では犠牲者も多いこともあり、直接的には試験として扱いにくいようです。それは、近年比較的出題される傾向のある自然災害も同様で、それらに関連する歴史や人物が出題されるようです。このとき、単に1問1答として暗記するのではなく、誰が何をしたか、それでどうなったかも理解する必要があると理解しました。
これらが、子供が興味を持った結果調べていく決断をして知識として身につけていくということなら何も言うことはないのですが、中学受験する子はとても多いので、中には「興味ないけど、仕方ないから受験のために覚えるぞ!」という子もいるのではないかと思います。強制される教養、本当に全部必要なのかなという気がしてしまいます。
と思う一方で、海外で働いていたとき、たしかに原発や文化のことなどはよく聞かれました。このあたりについては人並みにしか知っていなかった私も、海外勤務が決まってから海外勤務のことを調べているうちに、外国人は日本の文化や日本人の考え方を結構聞いてくるということを知り、災害やら日本の文化を勉強し直しました。出張したり出張してもらったりの懇親の場程度では、これらの話題が出てもあまり深い話にはなりませんので人並みの理解で十分ですが、これでは心もとないわけです。当時、自主的な教養のための勉強ではありましたが、海外赴任がなければそこまでは勉強しなかったはずなので半分は強制とも言えます。
そう思うと、強制も必要なのか?とも思いもしますが、小学生に必要か?とも。たしかに、知っていないとゼロですが、知っていれば別の何かと関連して相乗効果を生み出すのが教養なのでしょうが・・。というところで、きりがないので考えるのをやめました。
4つ目は政治です。日本で言えば内閣、海外で言えば大統領制など、やはり政治に変化があった年には聞かれやすいようです。前者は働き方改革やワークライフバランスなど、勤務先でも頻繁に聞く単語で大人なら馴染みが強い言葉と思いますが、それらが入試に出てくるようです。大統領制も表面的なものではなく、きちんと理解していないと解けなそうです。
きっかけはわすれましたが、私は大学院生時代に政治に興味を持って勉強したことがあります。その頃に比べると、今は政治に対してあれこれ考えワーワー言うことに時間を使うよりも、どんなに政治が良かろうが悪かろうが、家族が影響を受けないためにはどうするか?という現実的な部分を見ることに時間を注いでしまいますが、それはともかく、私もある程度、国内外の政治の仕組みは知っているつもりです。
でも、去年、大統領制を紹介する番組が一時的に多く放送されていたような記憶が残っています。とすると、知らない人が多いということでは。そして、それでも仕事をしたり生活するには困らないということだろう。だったら、必ずしも知っておく必要があるとは言い切れないのでは?という気もします。でも、・・・これも「教養」なんですよね。むむ。
5つ目は食と環境でした。娘が授業で習い、錬成問題集・演習問題集、確認テスト・カリキュラムテストなどでこれでもかと出てきた「地産地消」が入試でも取り上げられるというのは新鮮でした。4年生の塾は準備運動の位置づけとも見聞きしますが、入試に直結することも少なくなく、決して油断して4年生の内容を適当に流すなどしてはならないことを理解しました。ちなみに、日本食も注目の分野らしいですね。
これら5つのトピックとは別に、来年度の入試に向けては地形図、新紙幣、国際社会、時代の節目は要チェックということでした。さらに、カタカナ用語もよくでるので重要だそうです。GAFAなどIT用語も警戒したほうが良いようです。プログラミング教育の影響ですかね。
ということで、まとめると、早稲田アカデミーとしては、「世の中へのアンテナを伸ばす」ことを意識しながら、社会3分野の学習を進めるべきだということでした。それも、時事問題を解くためではなく、あくまで教養を身につけるためのきっかけとして、と強調していました。
これは、どの塾も入試報告で言っていることではありますね。そのため、中学受験だけでなくその先の教育のことも真剣に考えている大手塾たちの「全方位の教養が大事」という考えは、きっと正しいのでしょう。違和感を感じながらも、もくもくと進めるしかありません。
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