11月の小4全国統一小学生テストの結果が来ました(来年以降受験者向けの攻略法付き)
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早稲田アカデミーに通う娘が先日受験した、四谷大塚の小学4年生の全国統一小学生テストの結果が帰って来ました。
いつもどおり早稲田アカデミーで受けると結果の返却が遅いわけですが、塾を通して申し込んでいることもあり、授業のある日に娘が直接受け取るかたちで結果が返却されました。
気になる今回の4年生全国統一小学生テストの受験者数は、約2万7千人でした。これまでの受験者数の推移を振り返ってみると、2年生の11月に実施されたときで約1万8千人、3年生6月にはコロナ禍の影響を受けて約1万8千人、3年生の11月に実施された全国統一小学生テストで約2万8千人、前回の6月の4年生全国統一小学生テストの受験者数は約2万7千人でした。今回、もっと増えるのかなと思っていましたが、もう頭打ちのようですね。
早稲アカを通して受験する場合や早稲アカを試験会場として受験する場合、対策プリントなるものをいただけます。いままではこれに加えて四谷大塚の「みんなで過去問チャレンジ!」も取り組んでいましたが、今回は時間の都合もあり、一切見ませんでした。そういうわけで、娘には、早稲アカからいただいた対策プリントの方を解いてもらい、本番のテストに臨んでもらいました。
私見ではありますが、感想や、来年以降に4年生の全国統一小学生テストを受ける方向けに参考になるかもしれないと思ったことをまとめてみました。なお、最後には、主に低学年の保護者様向けに参考になりそうな記事のリンクもまとめています。
算数
問題の内容と来年受験者向けの攻略法
大問1は、計算問題でした。全部で5問あり、分数はなく、小数もごく簡単な問題1問だけであり、あとは整数の加減乗除の問題でした。
(1)から(3)までは正答率が9割ですが、(4)は6割、(5)は7割と、一見すると簡単そうな問題ですが、正答率が低めとなっていました。
(4)は「65000÷2300」のような、けたが大きい割り算でしたので、おそらくゼロを消して割り算したあと、勢い余ってあまりのゼロを戻さなかった子が多かったのかもしれません。このような問題は学校でも勉強しているはずですが、いままでは解けていたのに今回のテストで初めてミスしてしまったのか、それとも同じミスを今までに何度かしているのか、振り返って考える必要があるのではないかと思います。多くの場合、後者なのではないでしょうか。そうであれば、仮に、次に「45000÷3200」のような問題がでてきたときに、筆算を書き出す前に、子どもが「はいはい、あれね。前、罠にかかっちゃったやつだ。その手には乗らないよーだ。」と警戒アラートを出せるような工夫を、親としては考えたいところです。
(5)については、難しくはないですが逆算の問題でしたので、普段から計算練習をしていないと、混乱してしまうか、たとえ正解できても時間を取られてしまったかもしれません。早稲田アカデミーで指定されている四谷大塚の「予習シリーズ計算小学4年」は1日1ページ学習するように構成されていて、逆算の問題が1~2問はいっています。担当の先生は成績を考慮して、計算を宿題にするかを生徒ごとに決めているようで、娘は免除されているのですが、毎日1ページ解いてもらっていますし、「解き方」が適切かどうか必ず私がチェックしています。
「解き方」というのは、手順ではなく、例えばそれぞれの数字に、もとの式から正しく符号を転記できているかどうかなどです。娘には本当はマイナスなのにプラスにするミスする傾向があった時期がありましたので、このような確認を行うようにいたしました。正解していればOKとは考えず、自分のミスの傾向をつかんで、ミスしない工夫が運用されているかを確認しているということです。
1問6点で、5問正解しただけで30点もいただけます。最後の大問7の問題でも配点は6点です。私はことあるごとに娘に「簡単な問題を落としてしまうと、たとえたくさん頑張って難しい問題を取れるようになったとしても、意味がなくなってしまう」と伝えています。親としては、「ドンマイ、次頑張ろう」で終わらせるのではなく、計算を軽んじることないようにいつも真剣にとりくみ、また、簡単な問題にこそ全力をつくすよう、子どもたちに働きかけたり、あるいは、そうしてもらえるように工夫を施すのが良いのではないかと思います。
大問2は、角度、数直線、グラフの読み取り、立体の辺の長さ、割り算とあまりの問題、そして再び角度の問題でした。
正答率は(3)が低めで7割で、ほかは8~9割でした。
(3)のグラフの読み取りは、大人から見ると、「どこに間違える要素があるのだろう?」と思うかもしれません。しかしながら、よく考えてみると塾でグラフの読み取りは習っていないような気がします。となると、小学校で少しは触れると思いますが、それよりも、テレビでも本でも、なんでもいいので、子どもが日頃からグラフを始めとした図表を見る機会に囲まれるようにしているか、正確に情報を読み取ることに慣れているかどうかということではないかと思います。
大問2のような問題は、今後、塾で改めて習うことはないはずです。私は、問題の難易に関わらず「なぜ解けないか?」を突き詰めることは、奥が深くとても大事なことだと考えています。そのため、大問1と同じ結論ですが、この5つの問題で娘が間違えていたようでしたら、きっと、真剣にその原因を考え、次のための教訓を本気で見つけに行っていたと思います。全体の点数や偏差値についてあれこれ考えるよりも(まったく考えないというわけではないです)、次に繋がる一歩を考えることこそが、子供のためにしてあげられる親の役割なのかなと思うようにしています。
大問3からは少し難しくなり始め、つるかめ算、積み木、大きな数(?)、円の問題でした。
つるかめ算は「はいはい、面積図ね」と思っていると足元をすくわれる問題でした。積み木は四谷大塚の全国統一小学生テストや日能研の全国テストで低学年のときから良く目にする、おなじみの問題ですね。大きな数は正答率が4割で、「兆」の単位がわかっていたとしても、この問題ないで定義される「[x]=〇〇○」の意味を正しく理解できなかった子どもが少なくなさそうです。入試でも、約数倍数問題などで「[x]=〇〇○とします」のような、計算を定義される問題が出てたりしますし、やっかいな部類の問題だったとは思います。
(4)の円の問題は、正答率が1割でしたね。一般的には「正答率が低すぎる問題は、時間の制約があるので復習しないことを選ぶべき」とされていると思います。しかしながら、この問題は計算の工程数が多めなだけで、よく考えると比較的理解しやすい問題ではないかなとも思います。お子さんの問題用紙に書き込みがある程度あるようだったら、どこまでわかっていてどこからわからなくなってしまっているかを確認し、助言しながら解いてみるのもありではないかなと、個人的には思います。円の半径と直径、長方形、割り算などなど、いろいろな要素が詰まった問題ですから、解き切ったときに学べることもその分多いのではないかと考えます。
大問4は時刻と時間の問題でした。塾では習っていないので、小学校レベルの延長の問題と思うのですが、その割には、正答率がとても低かったです。これらも、必ずしも難しい問題ではないのですが、子どもが、「自分の時刻と時間の理解の程度に合わせて、どれだけ慎重に解いていくべきかを考えられるか」で差がつく問題だと思いました。
娘は、時刻や時間の理解はきちんとできていると思いますが、とても丁寧に文章を図に書きおこしながら解いていました。私は、娘が小学校2年生で中学受験を意識するようになって慌てて準備を始めて以来、ずっと、簡単な問題でも式や図をきちんとかいて文章を正しく理解しながら解いていくことを教え込んできました。たとえ十分な理解をしていても、油断せず、まるでロボットのようにいつも同じように解きます。メモ書きだけですませたり、頭の中で計算して解くことはしないようにしてもらっています。あまりに丁寧すぎると時間を消費してしまうという諸刃の剣ではありますが、やはりノーミスを目指すのであれば、これくらいで良いと思っています。
大問5は長さの問題で、長方形の中に異なる大きさの正方形や長方形がしきつめられており、一部の長さのみ与えられている問題でした。
そして、(1)はパズルのように、1つ長さを求めると、次々に別の長さがわかっていく問題、(2)は辺を動かして単純化して考えると答えが出るいう比較的よく見るタイプの問題だったかと思います。
(2)含めて、塾で習った単元の問題の中にも同じような問題があったような気がしますが、正答率が1けたでした。これはちょっと正答率が低すぎな気がしますが、(1)の正答率が2割で、(1)を間違えると(2)もまず正答できないので(1)を丁寧に解けるかどうかですね。
娘は、わかる数字はどんどん図に書き込んでいって解いていました。同じ長さの辺に「○」「☓」「△」「□」などの記号を打っていくのもよいと思います。いずれにしても、頭でぐるぐる考えているだけでは厳しい問題だったのではないでしょうか。
そういうときは、物理的に手を動かすことで頭に刺激が入るのかひらめくこともあるので、「手が止まったらとにかく手をうごかそう」と娘には伝えています。
大問6は、さいころの目の問題。特に(1)と(2)の、見えるサイコロの目の和を考える問題は、低学年のときから各塾の模試でよく見る問題ですね。こちらも思いのほか正答率が低く、(1)で5割、(2)で2割でした。
サイコロ問題は低学年でも4年生でも出題される。しかも、正答率を見る限り成績の差がつきやすいということですから、低学年のときからきちんと理解しておくことができると武器になりますね。以下のページで紹介している「きらめき思考力パズル 小学2~4年生 図形センス 入門編」と「きらめき思考力パズル 小学2~4年生 図形センス 特訓編」でたくさん問題が出ていて、小学2~3年生でも十分に学べる内容だと思います。4年生以降も、さいころ転がしなどでサイコロとは触れ合いますので、サイコロの目について勉強しておいて損はないと思います。
大問7は、最近習った単元の「推理」の問題でした。予習シリーズでは、4年生下の第7回で最近学習したところですね。
(1)はともかく、(2)と(3)は頭で考えるだけでは正答するのは難しく、やはり手を動かしながら書き出していき正答をめざすという泥臭い問題だったのではないかと思います。
娘もそうでしたが、大問6までに時間をたくさん使ってしまうと、十分な時間を大問7にあてることができず、3問とも正解するのは至難のわざとなってしまったのではないかと思います。
もっとも、配点としては結局1問6点ですから、「満点めざすぞ!」というわけではない限り、早々に見切りをつけて他の問題に時間をつかうというのもありなやり方だったのではないかと感じました。
正答率は(2)も(3)も1けたで、(3)にいたっては1%にも達していないですが、頭を使う、いわゆる思考系の問題になっていて、将来的にはまさに求められるようになっていく能力だと思いますので、「難しいし正答率低いからパス」としてしまうのではなく、頭の体操的に解説を読みながらでも解いてみるのも良いような気がいたします。
娘の結果
娘の小4全国統一小学生テスト(11月)算数の結果は、偏差値でいうと70を越え、おなじみのいつもの分類ではステキ成績と言える結果でした。その割には、娘は大変悔しそうでした。どうも算数にはこだわりがあるようです。
*主観的な評価です。ステキ成績:点数か順位か偏差値が良いか、前回と比べて上がったなど、私と妻と娘で喜んだ成績です。むむむ成績:もう少し頑張れた気がするものの、きちんと復習することで挽回できそうな成績です。たいへん成績:一通り復習する程度では挽回できなそうな、苦手認定と本格的な対応が必要な予感のする成績です。ただ、私から見ても反省点はありましたので、娘とも復習しつつ今後に向けてのポイントを確認いたしました。
つるかめ算の問題。面積図で解けない問題は、塾の授業で取り上げられたか覚えていませんが、少なくとも問題集または塾で配られたプリントで解いたことのあるパターンの問題でした。初めて見る子には難しい問題と思いますが、触れたことがある問題ですから、正答してほしい問題でした。正答率も4割はありましたし。もちろん、復習ノート行きです。
なお、復習ノートの作り方については、以下のページで説明しています。
これは、1の位に注目する典型的な問題でした。つるかめ算だけでなく、ゆくゆくは不定方程式やいもづる算と呼ばれる分野で、1の位や倍数に注目というのは、まっさきに確認すべき視点だと思います。「ん?なんかいつもよく見る問題と違うぞ?」と感じたら、「じゃあ、あれかな?」と考えられる引き出しを、なるべくたくさん、しっかりと身に付けてほしいと思います。
推理の問題では、最後の問題に十分な時間を割り当てることができなかったようでした。無理にスピードを上げるとミスが出かねないので、慎重に、慎重に、解き進めていった結果だと思います。
改めて解いてみたらあっさり解けるという、あるあるパターンでしたので、ここでの課題は、推理問題への対応というよりも、試験内容全体に対して、慎重さを優先しすぎたという時間配分の問題か、そもそも1つ1つの計算などをテンポよくかつ正確にミス無く解いていくという基本的な能力にあるのではないかと思っています。そのため、今まで通り、日々の計算練習を愚直に続けるという結論に至りました。
国語
問題の内容と来年受験者向けの攻略法
息切れしたので簡潔に。。。
大問1は、漢字の問題でした。いつもどおり、1つの例文の中で使われる漢字と同じ漢字を、選択肢から1つ選ぶという問題です。
選択肢の中の漢字に、たとえ知らない漢字があったとしても、「例文と同じ漢字が使われている選択肢の漢字1つだけを知っている」か、あるいは、「正解の選択肢ではない他3つを知っていて、消去法」で、例文と同じ漢字が使われている選択肢にたどり着くことができます。一方で、例文の中の漢字を知らない場合、正解を当てるのは運次第になってしまうことになります。
テストで点数を取れた取れないも大事かもしれませんが、正解している正解していないに関わらず、例文と選択肢の漢字を全て知っているか、1つでも知らない漢字があるのかどうかを確認するのが良いと思います。娘の場合、例文の漢字がわからなかったのに、例文の雰囲気(?)と消去法で正解してしまったという運が良かった問題もありましたので、一つずつチェックし、塾のカリキュラムテストや組分けテストで間違えた漢字リストに、きちんと追加いたしました。
大問2、大問3、大問4は、語彙の問題でした。
少なくとも低学年で受けていた全国統一小学生テストの語彙の問題は、大人であればもちろん分かる範囲ではありますが、子どもの年齢を考えると、かなり難しい印象でした。
「難しい語彙が並んでいるなぁ」という感想は今回もかわりませんが、娘は、塾の課題で語彙は勉強しますし、他にも、継続的に語彙の本を学習したり、小学生新聞を読んでいたりすることもあるためか、今回の出題内容の中には、特にわからない語彙はなかったようでした。もちろん、私も普段の生活の中で、あえて娘が知らなそうな単語や言い回しを使うようにしています(使うものの、私自身がきちんと説明できずにGoogleに駆け込むこともあります・・・)。
今回の問題でわからない語彙が出ていた場合、その語彙だけを覚え直すなど、復習することにはあまり意味がないかもしれません。どのように語彙を増やしていくか、工夫を考えてみるのも良いのではないかと思います。
大問5と大問6は読解の問題でした。大問5が物語文で大問6が論説文ですね。
あてにならない私の主観ではありますが、ざっと見た感じだと、どちらも早稲田アカデミーのカリキュラムテストや、早稲田アカデミー生も受験する四谷大塚の組分けテストと難易度的には差がないのかなという印象でした。
特に全国統一小学生テストだからということではなく、普段、塾の授業でうけたり宿題になる読解演習と同じように扱えばいいのだと思います。つまり、正答したのであればきちんと読むことができていたのか、それともまぐれだったのかを確認します。そして、不正解であったのであれば、どこまでは読み取ることができていて、何を読み取ることができていなかったのかを確認します。
娘は塾の授業を入れて週に1つか2つしか読解演習をしませんが、その分、復習(解き直し)には力を入れるようにしています。むしろ、そのおかげで、毎週必ず2つ解いていたときよりも、成績が安定しているように思います。演習はがむしゃらに解くよりも、1回の演習で得られた教訓をきちんと噛み締めながら、次の演習に取り組んだほうがよいようです。
娘の結果
娘の小4全国統一小学生テスト(11月)国語の結果は、偏差値でいうと70を越え、おなじみのいつもの分類ではステキ成績と言える結果でした。私も娘も、今回の4教科の中で一番嬉しかったですね。
以前は苦手意識の合った国語でしたが、塾のテストも含め、直近はとても安定してきています。
とはいえ、問題というか文章量が多くなると急いでしまって丁寧に読むことができなくなることは今でもよくありますので、今後も復習・解き直しに力を入れながら、読解のレベルを上げていけるよう、いろいろと工夫を考えていってあげたいと思っています。
漢字は、取りこぼしゼロがなかなか難しいので、今後の課題ですね。
理科
問題の内容と来年受験者向けの攻略法
大問1は月と星の問題でした。
塾で月を学ぶのは、小4下の第11回で、当時はまだ学習前でしたので、出るとは思っていませんでした。早稲田アカデミーからもらった対策プリントになぜか月の問題も出ていたので、予習シリーズの大改訂の影響かなと思って、娘には「この問題は解かなくていいよ」と言ってしまっていました。
にもかかわらず、娘は解いてしまい、また、解くことができてしまっていました。なんでも、たびたび紹介している「七田式の理科ソング 地学」で「月のみちかけ」という曲があり、それを覚えていたために解くことができたようでした。歌詞を確認してみると、確かに、上弦やら満月やら下弦やらが、どの部分が光って見えて、どの時間帯に見えるのかがわかるような曲になっていました。
対策プリントで点数が取れていたので、大きな負担とはならないと思い、また、授業の予習になるとおもって、予習シリーズの第11回も一緒に見ました。私はだいぶ前に第11回の月の範囲に目を通していて、「月の満ち欠け、時間帯、方角、太陽の位置の関係」が、理解するにはなかなか厄介だと思っていました。そのため、三球儀を買いたいと思っていて、でも、値段の高さにびっくりして、紙製の安い天球儀「月と太陽の動きを学ぶ【三球儀】」を選んで購入していました。Amazonのレビューにもありますが、少しカスタマイズすることで、月の満ち欠けについての抜群の理解を約束してくれます。
ということで、しっかり勉強しておいたら、本試験で本当に出てしまいました。。。
一方、星については、カリキュラムテストや組分けテスト向けに勉強していた知識を持っていれば、全く問題なかったと思います。
大問2は植物、昆虫、動物の問題、大問3は空気・水の押し縮めと水の蒸発、大問4は光電池でした。
すこし考える問題もありますが、成績表で「思考」問題と記載があるもの全てが思考系の問題というわけではなく、知識があれば十分に正答できる問題が多く、基本的には、いずれも、やはりカリキュラムテストや組分けテストレベルだったのではないかと思います。
ただ、結構前に勉強した範囲も多々ありましたので、組分けテストを受けて以来放置状態で、「どこかで見た気がするけど忘れたー。当時の組分けテスト直後に解くのであれば、解けていたのにー」となった子どもたちも少なからずいたのではないでしょうか。
毎週、次から次へと学習範囲が広がっているため、なかなか過去の範囲まで復習することは難しいですよね。しかしながら、私の経験上、本当にキレイさっぱり忘れてしまうと、新しいことを覚えるのと同じぐらい苦労すると考えています。
5年生になると、4年生の内容よりもさらに深く学習するようですが、それは、4年生で学んだことをある程度覚えているのが前提なのだと思っています。また、その頃には算数と国語がより一層大変になっているでしょうから、そちらに時間をとられることが予想されます。そのような中、理科ではじめから覚え直しというのは避けたいところです。
そうならないため、やはり、忘れたころにきちんと復習していくことがよいのかなと思っています。
ちなみに、4年生6月の全国統一小学生テストのときには、学校でも塾でも習わないような問題があったのですが、今回の11月のテストでは出ていなかったように思います。
娘の結果
娘の小4全国統一小学生テスト(11月)理科の結果は、偏差値でいうと70を越え、おなじみのいつもの分類ではステキ成績と言える結果でした。早稲アカのカリキュラムテストは満点とってもまず偏差値70出ませんし、組分けテストも偏差値70は回によっては取れないし、取れたとしてもかなり大変なので、ちょっと新鮮でした。もちろん、娘は喜んでいました。
私も予習シリーズテキストや演習問題集・練成問題集に目を通しているので、カリキュラムテストや組分けテストのときであれば、娘といい勝負ができると思います。でも、今回の問題を見ると、まさに「どこかで見た気がするけど忘れたー」な問題が結構ありますね。娘は植物とか昆虫を嫌いなはずですが、よく覚えていてくれました。
正直、できすぎなくらいなので、油断して3か月後くらいに忘れたとか、理科は簡単とか過信しないように注意したいと思います。結局は、覚えれば点数が取れてしまう問題が多かったと思いますので。
社会
問題の内容と来年受験者向けの攻略法
大問1は、都道府県の問題と、ごみの問題でした。
都道府県については、早稲アカでも、というか、おそらくどの塾でも、都道府県名、県庁所在地名、そして、形を覚えるように指導されるのではないかと思います。正確に言うと、仮に先生から直接は指示がなかったとしても、問題集やテストがそれを指示していると思います。
グラフの読み取り問題は、塾では習ってないし、問題集でもほぼ見かけていないと思います。算数でもグラフ読み取りが出ていましたが、算数のため、理科のため、社会のために図表の読み取りを勉強するのではなく、普段の生活の中で図表にふれる機会を作り、興味を持ってもらうのがよいのだろうなと思います。興味さえ持ってもらえれば、それだけで、子どもはあとは勝手にグラフを探し、そして、読み取ろうとしてくれます。
それ以外は、ごみや生活についての知識問題でした。(4)番の3Rの正答率4割はちょっと意外でした。塾でも習いましたし、学校のカラーテストでも出ていたように思います。「3R=カタカナ3つ」のように単純暗記してしまい、それぞれなんの意味なのかわからなくなったのかなと予想しますが、単純暗記は記憶の定着もよくないといわれていますし、娘にはなるべく単純暗記とならないよう、補助資料を作ってあげたりしながら日々の学習を進めるよう工夫してはいますね。補助資料の作り方については、以下のページで説明しています。
大問2も都道府県、ダムと川・水の問題でした。
理科同様に、成績表上は「思考」問題とされていても、やっぱり知識を問われているような問題もある気がします。予習シリーズテキストや問題集で直接でてきていない知識だったのかもしれませんが、それらに出てきたことだけ覚えるのではなく、テキストや問題集の解説を読んでいるときに気になったところを調べるようにすると、知識の幅がとても広くなると思っています。
大問3のマークと世界の国旗は、塾では習っていないはずなので、テレビでも新聞でも本でも、あるいは外に出たときでも、普段の生活の中で何かしら目に入るものを気に留めているかということなのかなと思っています。
(3)はなぜ「思考」問題とされているのかさっぱりわかりません。前期に習った「昔と今」の知識だったと思います。
大問4は災害関連でした。
(1)の電話番号は盲点でした。が、娘は消去法で2択にし、運良く50%の確率を引き当ててきました。生活する上で、たとえ子どもでも災害に対する備えとして知っておくべき知識、言い換えると、親が教えておくべき知識だということなのだと思いました。
その他も、(5)以外は基本的には知識問題ではないかなと思います。(5)は1問解くのに本文と選択肢あわせて20行も読ませてきて容赦ないですね。社会の問題全体的に言えることですが、20分しか無い割に読む量が多く、読書習慣がない子は、読むだけで一苦労なのでは?と思いました。
娘の結果
娘の小4全国統一小学生テスト(11月)社会の結果は、偏差値でいうと70を越え、おなじみのいつもの分類ではステキ成績と言える結果でした。カリキュラムテストと組分けテストでは、社会は理科以上に偏差値70が縁遠く、たぶん達成した人は1人もいないのでは?という感じなので、とても新鮮でした。
塾では習っていないけれど、学校で習った問題もあったようなので、学校の授業を軽視することなくきちんと学んできたことが結果にも繋がったのかなと思っています。
理科同様にできすぎです。今後についても理科と同じで、過信することなく、もくもくと毎週毎週、ロボットのように習慣化した学習を続けていってもらおうと思います。
終わりに
このテストは早稲アカ、四谷大塚だけでなく、サピックスや日能研にお通いのお子さまも受験していると思いますので、娘にとっても、特に国語については自信につながるよい結果となりました。ここで油断せず、さらに向上するよう、私も本気パワーを絶やすこと無く継続し、娘の中学受験についてあれこれ考えていきたいと思っています。
それに加え、私も以前はそうでしたが、「私たちには中学受験経験がないから、いろいろと難しいのでは・・・」と不安を抱える方々に「なんとかなるかも」というパワーを分け与えていくことができればと思っています。私は受験経験ゼロですので、高校受験や大学受験の経験があるだけで、「スタートラインを考えると、私よりもアドバンテージがある」というポジティブな見方もできるのではないかと思っています。
ところで、前回の6月の4年生の全国統一小学生テストの記事でも紹介しましたが、今回も、男女混合と男女別の順位の差が激しかったように思います。
算数については男子が強い、国語については女子が強い、などと言われていると思います。しかしながら、今回の娘の結果を教科別に見てみると、算数の男女別順位を2倍しても、実際の総合順位ははるか彼方であり、国語の男女別順位を2倍すると、ちょうど総合順位くらいでした。ついでに理科も男女別順位を2倍しても総合順位は結構遠い結果でした。
前回の6月のときも、娘の順位を見てみると、国語だけが全体順位が男女別の約2倍となっているだけで、算数は約4倍、理科と社会が約3倍となっていました。なぜ、これだけの差がすでに男女でついてしまっているのか、かなりの謎ですね。気にしても仕方ないので放っておきますが。。。
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